異世界でネットショッピングをして商いをしました。

ホビットエルフ編

41

｢パクッ｣


｢パクッパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパクパク。｣



｢見てください、キラーさん。めちゃくちゃこの子たちお菓子食べます！！｣

｢何やってるんですか！！｣

 キラーがバングラの女の子と話している間にアキラは残りの二人の子にお菓子をあげていた。



｢𓀋𓀫𓁍𓀥𓀤𓁅𓁅𓁍𓁅𓀌𓀥𓀋𓀥𓁍𓁅𓁍𓀤｣

｢キラーさん、なんて言ってるんですか？｣

｢"もっと食べたい"って言ってますよ。｣

｢何が好き？｣

｢𓁅𓁅𓀋𓁅𓁍𓁠！｣

｢なんて言って..｣

｢あぁ、いちいちめんどくさいさですね。｣

｢(言語共有)｣


｢これで、通じると思いますよ。｣

｢へ？｣

｢ふわふわしたやつが食べたい！｣

｢おぉ、すごいですね！マシュマロが食べたいのか。どうぞ。｣

 男の子の方は答えたが女の子の方は答えなかった。

｢それで、キラーさんこの子たちはどうするんですか？｣

｢どうやら、私たちに危害を加えようとしたのではなく興味本位でついてきてただけだったらしいので、とりあえずは拘束を解き自由にさせようと思います。｣

｢そうなんですね。｣


｢(捕縛、解除)｣


｢それでは、あなたたちとはここでさよならです。｣

｢じゃあね。｣


ギュッ


 アキラとキラーがいこうとすると男の子がアキラの服を掴んだ。


｢どうしたの？マシュマロまだ欲しいの？｣

｢一緒に行きたい。行く場所ないから一緒に行きたい。｣


｢シン！行くよ！｣

｢ヤダ。お兄ちゃんと一緒に行きたい。｣

 どうやら、この一番小さな男の子はシンと言うらしい。

｢リンもなんか言ってやってよ！｣


フンフン


 ｢(さっき、お菓子を食べていたしゃべらない女の子はリンというのか。)｣


｢何、リンも行きたいっていうの！｣


フンフン


 リンは頷いた。


｢(よく今のでわかったな。この3人は兄弟なのか？)｣

｢もう知らない！あんた達なんかどっか行っちゃえばいいの｣

ボフッ


 アキラは無理矢理もう1人の女の子の口にチョコレートをいれた。


｢何すんのよ......美味しい.....。｣

｢それならよかったよ。｣

｢アキラ、私にもそのお菓子ください！！｣

｢キラーさん、少しうるさいです。君たちが強いってのはさっき聞いたんだ。実は俺はすごい弱いからさ、よかったら守ってくれないかな？｣

｢し、仕方ないわね！さっきの美味しいのくれるなら守ってあげるわよ。｣



 こうして、キラーとアキラの旅に3人の小さな戦士たちも加わることになった。