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07.停戦
しおりを挟む「貴方が私の兵三万を戦闘不能にさせてくれたギランドの新たな王、戦争王のソウマ殿ですね。」
ソウマのいる玉座へと足を運んだのはリュク共同連盟国の王のリリアン・ローズベルトである。
リュク共同連盟国の二十三代目の王で初めての女の王である。
「これはこれは、御足労おかけしたなリリアン殿。此度は"停戦"の提案でしたかね?」
「えぇ、そうですわ。こちらとしてはそもそもが言いがかりの戦争をふっかけられて、3万の兵を負傷させられたのですわ。これでも譲歩したというものですわ。」
蒼馬とリリアンは笑顔で丁寧な口調でバチバチと話していた。
「ほぉ、こっちから吹っかけたってか。つまりこっちが不当な理由で戦争仕掛けたって言いたいんだよな?本当にそうか、リグマ?」
「いえ、私どもの調査によると、最近のリュク共同連盟国のギランドの接触は戦争の前兆もして捉えることができ、遅くとも半年以内に貴国がこちらへ攻め込んでいたとされています。」
「この世界、ラクトスでは条約が決められていてラクトス条約九条には"自国への危機を及ぼす他国が存在していれば、正当な理由を持ってして開戦を許可する"とある。つまり、俺らの開戦宣言は有効だと思うが?」
蒼馬は真顔で自分たちの正当性を雑な口調で叩きつけた。
「証拠はあるのですか?そちらが捏造したという可能性もあるのじゃないですか?」
ドンドンドン
「それはないのぉ、我が保証しよう。」
「あなたは?!ビスタの剣王 ビストロ殿?!」
リリアンの後ろからビストロが現れた。
「リリアン、リュク共同連盟国のきな臭い動きはこちらの耳にも届いていた。我が証人となろう、今回の戦争の正当性を証明する。」
「何故あなたが弱国のギランドに手を貸すのよ!!」
「主が思うギランドはもう死んだのだよ。三万の兵をやられてまだ気付かぬか!!我はお人好しでもないが、最後の忠告をしてやる。今回は手を引くんじゃ。」
ビストロは真面目な顔でリリアンに言った。
「まっ、我もいっぱい食わされたんじゃよ、そこの小僧に。あやつは相当な食わせ者じゃな。我は今回の件でギランドとは手を結ぶことにした。」
「…………ぐっ。わかったわ、今回の件は私たちが手を引くわ。」
「やっと、話がまとまったみたいだな。じゃあ、停戦の条件は三つだ。賠償金は白金貨一万枚、輸出の際の税の免除、交易路の提供だ。」
「何よそのバカげた条件は!?そんなの許可できないわ!!」
「別にいいんだぞ、断ってもらっても。こちらとしてはまだ戦争は続ける気だからな。」
リリアンはしばらくの間考えていた。
そして五分ほどしたら口を開いた。
「わかったわ、その条件で停戦させてもらうわ。」
「話がわかる方でよかった。これからも長い付き合いになるだろうから、よろしく頼む。」
「私はごめんだわ。」
こうして、リュク共同連盟国とギランドの戦争はあっさりと終わった。
「それじゃあ、ビストロにも約束の白金貨を。」
「いや、今回は友好の土産だったと考えてくれ。非常に面白いものが見れた。こちらとしてはこれからも仲良くしてくれると嬉しい。」
「手のひらを返したような態度だな。だが、悪くない。」
グッ
ビストロと蒼馬は力強く手を握った。
リュク共同連盟国は撤退、ビストロは帰国と嵐が二つ同時に消え去った。
「ってぇな。あいつの握力強すぎだろ。」
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