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08.再建
しおりを挟むリュク共同連盟国から全ての賠償金が払われた。その半分は契約通り、百人の兵士へと割り振られ、残り半分は……
「白金貨五千枚は雇用に使おうと思う。今回の戦争でわかっただろ。貴族上がりだろうが、犯罪者だろうが、農家だろうが結果を出すやつは出すし、無能は無能だ。埋もれている才能に俺は投資をしたいと思う。」
「私はソウマ王のご意志について行きます。」
「私もです。今回の戦での采配は見事と言う他ないです。」
リグマとバトスは蒼馬のことを完全に王として尊敬し始めていた。
「あと、この会議も我々三人だけというのも少し物静かなので、人材が必要ですしね。」
「確かにここ数日は死ぬ気で働かされてますからね。」
「じゃあ、とっとと取り掛かろうか。」
こうして、ギランドは本格的に国の再建を始めるのだった。
「これが、お前らの今回の報酬だ。金は当初の約束通りに均等にわけ、罪に問われていたものらは全て免責だ。」
「うぉぉぉぉおおお!!!」
集められた百人の兵士たちは喜んでいた。
「あのぉ、質問があるんでけど。」
第二部隊指揮官のルナルナから質問がきた。
「私たちはこれからどうすればいいのでしょうか?ここで働かせていただけるのでしょうか?」
「それは僕も思っていましたよ、ソウマ王。」
第八部隊指揮官のルーグも食い気味に聞いてきた。
「あぁ、ギランドとしても優秀な人材は確保したいから、正式に皆を雇いたいと思うが、辞めたい者がいれば、止めはしない。」
百人の兵士のうち、正式にこれからもギランドへと仕えることを志願したのは九十五人だった。
残りの五人は免責された元囚人だった。免責されて、自由の身になったから、金を使って残りの人生を謳歌するとの事だった。
「それにしてもロマノフっちが残ったのは意外だったな。だって、快楽殺人鬼でしょ?こんなお国仕事できるの?」
「クックック、てめぇは気を遣うことも出来ねぇのかルーグ。俺はあの人についてけば、あの時の快感以上のものを感じさせてくれると思ったからだよ。」
ロマノフが大量殺人をしたのは実験によるものだった。野盗などを捕まえては自らの思う疑問を人体で試していたのである。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「それにしてもビストロ、主も戦争王の作戦に一枚かんでいたとはな。」
「はっ、我とて好きでやつに手を貸したわけではない。」
「そういえば、いっぱい食わされたと言っておったのぉ。」
「まあな。それよりもリリアン、主もよかったな。やつは大物になるぞ。今のうちに媚でも売っておくんだな。初の女王として認めさせるには並大抵の功績では許されないからな。」
「それほどまでか?」
「あぁ、あいつの凄いとこは順応性だ。平和な世界に身を置いていたやつが、数日で戦争起こせるなんて異常だろ。ちなみに、主があのまま続けていたら、やつは18万の兵を戦闘不能にする気じゃったぞ。」
「…………我ながらあの決断は英断だったと賞賛したいわね。」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
蒼馬は雇用を行った。そして、国に雇われる者は平均給金五十万ソウという金貨五枚分の新たに普及させた紙幣を与えた。
以前のギランドの平均収入は銀貨五十枚~金貨一枚だったため、かなりの好条件だった。
※銀貨一枚あたり千円、金額十万円相当
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