天才の五つ子が異世界で国家を創ろうとしてるんですけど

ss

文字の大きさ
2 / 7

1話 天才の五つ子

しおりを挟む



「それで、俺たち五つ子は異世界へと来てしまったという結論に至った訳だが、何か質問はあるか?」

 
 ダイニングの机を4人は囲んでいた。



「いや、特にはない。考えることなら龍馬、お前が適任だからな。俺はお前に従うぞ。」


 猛は龍馬に圧倒的な信頼を置いて、全てを任せようとしていた。


「俺も猛にいに賛成だ。」

「僕も龍馬の言うこと聞くよぉ。」


 匠も学も龍馬に任せると言うことで決定した。



「そうか、わかった。じゃあ、猛は明とこの家を守ってくれ。俺と学と匠は外に出て、この世界の調査をする。」

「おう、家と明は任せてくれ。」

「明にいはあんなに音がしてるのにまだで研究してるのかい?」

「明はいつもマイペースだからねぇ。」

「学にいも人のこと言えないけどね。」


 明は地下でものづくりをしているようだった。



「学、この世界が今何時かわかるか?」

「えーと、自転とか公転とか諸々が地球と同じ条件なら太陽の位置からして今は午前9時くらいかな。」

「じゃあ、今から出かけよう。準備をしてくれ。」



 こうして、五つ子は知らぬ地、異世界で別行動をすることとなった。



「じゃあ、頼んだぞ猛。」

「あぁ、任せろ。」



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



「学、家を出てから1時間経ったが何か分かることはあるかい?」

「そうだね、太陽の動きは地球とほぼ一緒ってことと、もう少しで人のいる村?かな?があると思うよ。」

「なんで村だと思ったんだ?」

「うーんとね、まずはさっきから獣の臭いが減ってきて、日頃から人がこの森に出入りしていて、尚且つ土の凹みから4人か5人っていう小規模で立ち入ってるからかな。」



 学の観察眼からこの先に村(?)があることがわかった。



「村があったら僕が出ていくからね、兄さんたち。」

「あぁ、匠が1番適任だな。任せるよ。」



 匠はやっと自分に出番が回ってきそうで楽しみにしていた。



「って言ってると、あれじゃないか村は。」

「戸建ての家の数から人口は200人くらいかなぁ。」

「とりあえずの目的は情報収集だ。出来れば友好関係を築き、今日のうちには帰る。」

「まあ、僕らが帰らなかったら猛が暴れてこの村をかもしれないからねぇ。」


 作戦を立てて、匠を1人村に行かせて何かあった時は2人で逃げるという作戦にした。

 この作戦は匠が考えたのである。


「兄さんたちは正直、戦力にならないから、戦いになったら2人を守ってはやれないからね。先にいって安全を確保したら兄さんたちも来なよ。」



 匠は猛と手合わせを出来るほどの強さがあるが、龍馬と学は戦闘力はほとんど皆無である。



タッタッタッ


 匠が村に近づくと村からも屈強な男が2人出てくる。



「すみません、旅をしているものですが少し村でこの先の情報を聞きたいんですよ!」

「𓀇𓀋𓀌𓀎𓁠𓃒𓃟𓃘𓃡𓀎𓃝𓃒𓃗𓃻」

「𓃵𓃗𓅪𓃯𓅦𓅜𓅰𓁷𓃗𓃠𓃟𓃲」



 村人は匠の聞いた事のないような言語で話していた。

 すると、2人の男の間から杖をついた白髪の背の低いおばあさんがやってきた。



「"我らを繋ぐ言葉を貸したえたまへ"」


 そうおばあさんが言うと、光が3人の中に入った。


「これで喋れるじゃろう?」


 おばあさんがそういうと、2人の言っていることが匠にも理解出来た。


「おい、こいつはよそ者だから入れない方がいいんじゃないか。」

「いや、旅人なんだしまだ見た目は子どもだ。迎え入れてやるべきだ。」




 よく見ると2人は見た目がかなり似ていて双子であることがわかり、左目に傷があるのが否定的な方で右目に傷のある方が歓迎してくれているという、双子でも性格は正反対である事がわかった。



「それで、旅人しゃんやそこのにいる2人もお仲間しゃんかい?」

「えぇ、そうです。彼らには僕になにかあれば直ぐに逃げるように言っています。決して害意があるわけではないです。」



 おばあさんが龍馬と学の存在に気づいたが、匠は平然と隠すことなくありのままを話した。



「おい、2人とも彼らは大丈夫じゃ。この村に害をなそうとは思ってないよ。」

「ほらね、ギロ。おいらの言った通りだ。」

「ギル、おいらはまだ信じていないからな。」




 右目傷がギロ、左目傷がギルという名前からやはり双子という線がかなり高まった。



「それで何を知りたいんじゃ旅人しゃんたちは?」

「僕の名前は匠です。匠って呼んでください。実は…………。」



 匠はこのおばあさんには隠し事をしても無駄だと言うことを察して、現状で分かっていることを話した。



「なるほどのぉ。いや、よくある事なのじゃよ。昔、知人が言っておったのじゃよ。「神が世界を調整しているんだよ」と。その都合でタクミしゃんたちがこの世界に飛ばされたんじゃと思うんじゃよ。」

「神が世界を調整するためですか……。にわかには信じ難いですが、ここが別の世界ということが分かっただけで充分です。兄さんたちに1度伝えて……」

「話は聞かせてもらった。やはりここは別世界だったか。」


 茂みに隠れていた2人は出てきて、話に割り込んできた。


「やっぱりかぁ、僕の予想はあってたなぁ。」

「さすが学だな。」

「まあねぇ。」


 2人は異世界でいうことをあっさりと受け入れていた。


「俺は一応匠の兄で龍馬という。すまないが聞きたいことがあるんだ。この近くに大きな都市はないだろうか?」

「そうですな、3日ほど東に歩いて行きますと大きな街"シャンベラ"という場所がありますぞ。」

「なるほど、教えてくれてありがとう。」

「いえいえ。シャンベラに行くなら明日シャンベラからくる行商人から話を聞くとよいと思いますぞ。」



 3人は行商人からの話を聞くため、明日も来ることを伝えて1度家に帰った。




「あの3人はいい精霊がついておりますじゃ。」

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

家族に捨てられたけど、もふもふ最強従魔に愛されました

朔夜
ファンタジー
この世界は「アステルシア」。 魔法と魔物、そして“従魔契約”という特殊な力が存在する世界。代々、強大な魔力と優れた従魔を持つ“英雄の血筋”。 でも、生まれたばかりの私は、そんな期待を知らず、ただ両親と兄姉の愛に包まれて育っていった。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【本編完結】転生令嬢は自覚なしに無双する

ベル
ファンタジー
ふと目を開けると、私は7歳くらいの女の子の姿になっていた。 きらびやかな装飾が施された部屋に、ふかふかのベット。忠実な使用人に溺愛する両親と兄。 私は戸惑いながら鏡に映る顔に驚愕することになる。 この顔って、マルスティア伯爵令嬢の幼少期じゃない? 私さっきまで確か映画館にいたはずなんだけど、どうして見ていた映画の中の脇役になってしまっているの?! 映画化された漫画の物語の中に転生してしまった女の子が、実はとてつもない魔力を隠し持った裏ボスキャラであることを自覚しないまま、どんどん怪物を倒して無双していくお話。 設定はゆるいです

ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!

クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。 ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。 しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。 ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。 そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。 国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。 樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

【完結】転生したぐうたら令嬢は王太子妃になんかになりたくない

金峯蓮華
恋愛
子供の頃から休みなく忙しくしていた貴子は公認会計士として独立するために会社を辞めた日に事故に遭い、死の間際に生まれ変わったらぐうたらしたい!と願った。気がついたら中世ヨーロッパのような世界の子供、ヴィヴィアンヌになっていた。何もしないお姫様のようなぐうたらライフを満喫していたが、突然、王太子に求婚された。王太子妃になんかなったらぐうたらできないじゃない!!ヴィヴィアンヌピンチ! 小説家になろうにも書いてます。

追放されたので田舎でスローライフするはずが、いつの間にか最強領主になっていた件

言諮 アイ
ファンタジー
「お前のような無能はいらない!」 ──そう言われ、レオンは王都から盛大に追放された。 だが彼は思った。 「やった!最高のスローライフの始まりだ!!」 そして辺境の村に移住し、畑を耕し、温泉を掘り当て、牧場を開き、ついでに商売を始めたら…… 気づけば村が巨大都市になっていた。 農業改革を進めたら周囲の貴族が土下座し、交易を始めたら王国経済をぶっ壊し、温泉を作ったら各国の王族が観光に押し寄せる。 「俺はただ、のんびり暮らしたいだけなんだが……?」 一方、レオンを追放した王国は、バカ王のせいで経済崩壊&敵国に占領寸前! 慌てて「レオン様、助けてください!!」と泣きついてくるが…… 「ん? ちょっと待て。俺に無能って言ったの、どこのどいつだっけ?」 もはや世界最強の領主となったレオンは、 「好き勝手やった報い? しらんな」と華麗にスルーし、 今日ものんびり温泉につかるのだった。 ついでに「真の愛」まで手に入れて、レオンの楽園ライフは続く──!

処理中です...