純和風お宿を異世界で

白いモフモフ

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実家の安心感

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 ずーっと絶対領域を使っていたくせに家に入る時もキョロキョロと辺りを見渡してみたりする。相変わらずの人気の無さにホッとしつつも玄関口での「ただいま」に応えが無いのは寂しい。ちょっと寂しく成りながら廊下を進むとTVの音と笑い声……また神様だろう。

 リビングのドアが開きっぱなしだったのでヒョコッと顔を出すと偶然にも(?)神様が振り返り「おかえりなさい」と言ってくれた。
 たあいのない事を話し、コタローの事も教えてくれる。もう少し時間がかかるらしいがあともう少しだそうだ。

 神様が帰るのを見送ったあと、二十日大根を収穫した。料理して持って帰ろうと思ったけどゆったりお風呂にも入りたいので洗って冷蔵庫に入れて置く。時間が進む庭とは違って家は時間が進まないから腐ることもない。物を取りたい時は取り出すのも思い浮かべながらバックに手を入れれば出てくる。
 うん便利だね~。

 ピピッとお湯が沸いた音がする。お風呂上がりのジュースも冷えてるのを確認したし、洗濯機も回した。ゆっくりまったりとお湯に浸かりながらスマフォで小説を読んでとお風呂タイムを満喫したら小腹がすく。
 思いっきりジャンクなフードは意外と町で食べれるので洗うだけの蕎麦を用意。2人前は直ぐに無くなった。

 ハーパンに半袖Tシャツ、食後のアイスを持ちながらTVを見てると動きたくなくなり今日はお泊りして行くことを決めた。そう、ここは時間軸が変わっている。1泊や2泊しても帰ったら街とここを行き来した分と森での滞在の時間しか経たない。来る時に会ったラウルのことも気になったがやはりこの【実家の安心感】は抗えない。

 自分の部屋でダラダラしつつ寝落ち。スッキリと目覚めればたぶん寝た時間から9時間が経っていた!
 朝シャワーにパンと卵のご飯。ちょうど日本も朝のようで今朝の天気と人気コーナーのペットの自慢写真を見ながら街に帰ってどうしようかなーとノンビリ考えた。

 久しぶりにゲームもしたいけど……1人は淋しい。
服を着替えて町に行くことにした。と、いつものように中から外を見て人がいない事を確認しようとしていたらなんとそこにはラウルの姿が!
 見えてはいないけど何かを感じるのか辺りを見回っていた。出会った時も僕の存在には気付いていたくらいだ。ここから絶対領域を使って出たとしても直ぐに気付かれるだろう。諦めて行ってくれるのを待とうと思ったけど、僕は意外な結果に気づいた。

 そう、中の僕は飽きたりまだかな?って思うけど、ラウルはそう思うほど時間は経たないんだ。
 ……ポケ~っとしながら考えてみるけど、どうしようもない。幸い1カ所に留まってるわけじゃないので、出入り口から遠くに行ったあたりでそっと出た。もちろん絶対領域はきちんとかけたしできる限りそぅっと、そぅっと動いた。
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