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超上級者の到着
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この日も僕らは森の中で薬草探しをしていた。少し慣れたとはいえ元日本人の僕は未だ森は怖い場所。絶対領域は今日も欠かさず展開していた。
「誰か居るね?」
突然聞こえた声に見渡すと5.6メートルほど先に厳つい格好の人がこちらを見て立っていた。
僕は慌ててナビ君に呼びかけたがナビ君は平然と絶対領域は展開中でちゃんと僕は神域中にいると教えてくれた。
「誰か居るね?……私はギルドの要請で来た者だから危害を加える者じゃないよ。」
その声に僕はホッとして絶対領域を解こうとしたけどナビ君が『ダメです!』とストップをかけてきた。
え?え?と戸惑う僕にもう一度厳つい人が声を出す。
「何かのスキルか道具かわからないが姿も声も聞こえない。だけどキミの気配は伝わってるよ。さっきキミは緊張を解いて現れようとしたね。だが何者かに止められた?今キミからは戸惑いの気配がする。」
そう言うと厳つい人は装備を外して地面に置き、ギルドのタグと要請の書面をその横において後ろに下がった。
「確認してくれ。私は一切動かないと誓おう。」
そぉーっと動き身を隠せる木まで近寄りスマフォのカメラ機能で遠くから拡大して見てみた……確かにギルドの要請で派遣されて来た冒険者らしいが?聞いていたランクより高くないか?
一応確認も採れたところで絶対領域を解いた。
「確認しました…あの…ラウルさん?」
カードには名前はラウルとしか記入されてなくランクもA++という最上位になっている。+というのはSランクの試験を仕事中の為、受けなかった場合に付けられると聞いた事がある。つまりこの人はランクアップ試験の時期に運悪く遠出の依頼か緊急依頼で2回も逃しているらしいが、このクラスのランクアップ試験は実力があってこそ予定されるものなので実力はSランクなのだろう。
「おや?ずいぶん可愛い冒険者だね。ラウルでいいよ。」
木から顔だけ出した僕が言うとラウルはちょっと意外そうな顔をした。そして僕が「装備着けて下さい」と言うと笑ってくれた。
ラウルは僕を安心させる為だろうけど、装備のそばに腰をおろしお茶セットを取り出した。
「僕はミコトといいます」と自己紹介しながらカードを出す。いかにも【冒険者成り立てです】といった傷一つない綺麗なカードだ。ラウルの方も予想はしていたようで「いつ登録?」と聞いてきた。
お茶をご馳走になりつつ色々話したところで僕の警戒が解けたと思ったのか町まで一緒にと誘われたけど僕はこの後、家に帰ってお風呂タイムと畑の野菜を摂ってきたいと思っていたので泊まってる宿だけ教えて先に行ってもらった。
『良さそうな人で良かったです。』とナビ君から声がかかったのでウンウンと肯定しておく。『それにしてもカメラの機能は便利ですね?ちょっと私も頑張ってみましょう。
』……頑張ってどうにかなるものなのか?と思いもしたけど神様にもらったナビ君だもの、もしかしたらなるのかもしれない。
「誰か居るね?」
突然聞こえた声に見渡すと5.6メートルほど先に厳つい格好の人がこちらを見て立っていた。
僕は慌ててナビ君に呼びかけたがナビ君は平然と絶対領域は展開中でちゃんと僕は神域中にいると教えてくれた。
「誰か居るね?……私はギルドの要請で来た者だから危害を加える者じゃないよ。」
その声に僕はホッとして絶対領域を解こうとしたけどナビ君が『ダメです!』とストップをかけてきた。
え?え?と戸惑う僕にもう一度厳つい人が声を出す。
「何かのスキルか道具かわからないが姿も声も聞こえない。だけどキミの気配は伝わってるよ。さっきキミは緊張を解いて現れようとしたね。だが何者かに止められた?今キミからは戸惑いの気配がする。」
そう言うと厳つい人は装備を外して地面に置き、ギルドのタグと要請の書面をその横において後ろに下がった。
「確認してくれ。私は一切動かないと誓おう。」
そぉーっと動き身を隠せる木まで近寄りスマフォのカメラ機能で遠くから拡大して見てみた……確かにギルドの要請で派遣されて来た冒険者らしいが?聞いていたランクより高くないか?
一応確認も採れたところで絶対領域を解いた。
「確認しました…あの…ラウルさん?」
カードには名前はラウルとしか記入されてなくランクもA++という最上位になっている。+というのはSランクの試験を仕事中の為、受けなかった場合に付けられると聞いた事がある。つまりこの人はランクアップ試験の時期に運悪く遠出の依頼か緊急依頼で2回も逃しているらしいが、このクラスのランクアップ試験は実力があってこそ予定されるものなので実力はSランクなのだろう。
「おや?ずいぶん可愛い冒険者だね。ラウルでいいよ。」
木から顔だけ出した僕が言うとラウルはちょっと意外そうな顔をした。そして僕が「装備着けて下さい」と言うと笑ってくれた。
ラウルは僕を安心させる為だろうけど、装備のそばに腰をおろしお茶セットを取り出した。
「僕はミコトといいます」と自己紹介しながらカードを出す。いかにも【冒険者成り立てです】といった傷一つない綺麗なカードだ。ラウルの方も予想はしていたようで「いつ登録?」と聞いてきた。
お茶をご馳走になりつつ色々話したところで僕の警戒が解けたと思ったのか町まで一緒にと誘われたけど僕はこの後、家に帰ってお風呂タイムと畑の野菜を摂ってきたいと思っていたので泊まってる宿だけ教えて先に行ってもらった。
『良さそうな人で良かったです。』とナビ君から声がかかったのでウンウンと肯定しておく。『それにしてもカメラの機能は便利ですね?ちょっと私も頑張ってみましょう。
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