純和風お宿を異世界で

白いモフモフ

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鋼鉄 ですか。

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 フェインに紹介され軽く自己紹介をすると、ラウルの事を話し場所の移動をお願いするとすぐに快くOKしてくれた。

 「ねぇキミの言ったラウルって燃える様な赤髪が立ってなかった?で、腰に黒い剣で柄に拳半分ほどの大きい赤玉がついてる。」

 どぉ?と聞かれて正しくその人だと頷く。ラウルは髪もだけど目も綺麗な赤いで、実はちょっと印象に残っていたりする。
 知ってる様な感じなので聞くと一緒に飲んだことがあると教えてくれた。フェインに「良いヤツだよ」と教え、ラウルが一緒なら良いかと何か1人で納得してるようだ。

 「ショウさんも良いなら、アッチに移ってもいいですか?」

 という僕の声に、鉄板の「呼び捨て&そんなに丁寧に話さなくていいよ。」をもらい、呼び捨て許可をもらった。
 フェインには、この鉄板お約束セリフの事を部屋で話していたので2人で顔を見合わせ笑った。


 『飯の旨い宿』に入って右奥に食堂はある様だ。…様だっていうのは、入り口からは見えないのだけどショウが率先して進んでいるからだ。

 「よぉー」とショウが片手を上げて誰かに挨拶している。ちょっと僕らの宿の食堂との雰囲気の違いにフェインと入り口で止まってしまった僕らはショウのだいぶ後ろにいた。
 雰囲気の違いっていうのは僕ら宿の食堂は、学食に凄く近いのだけどここはパチンコ屋さん?みたいだ。いや、パチンコ屋さんの中に入ったことはないけど、刑事ドラマの中のパチンコ屋さんは知ってるから。あと…昼のここはこんな雰囲気じゃなかったよ。大人の世界の飲み屋ってこういう感じ?ってちょっとびっくりした。

 「ショウヘイ!お前もこっちに来たのか。何処から来た?
あ、俺いま待ち合わせ中でな…」

 2人しておっかなびっくり入ると直ぐ横の席の人から「おー、新入りかー」と声がかかる。曖昧に頷き「おごってやるから来いよ」の声にモゴモゴと断っていたところにラウルが立って迎えに来てくれた。

 「わるいな~、この子ら俺らの連れなんだわ。」

 ショウも向こうのテーブルから声をかけてくれたので「んじゃ、今度な~」と簡単に離してくれた。ホッとしつつ4人でテーブルについたところでラウルが説明をしてくれた。ショウもランクはA+でラウルとは顔見知り。組んだ事はないが機会があれば組んでも良いと言うくらいの信用があるらしい。

 「おお~、天下の『鋼鉄のラウル』にそう言われるとは嬉しいね。」

 ラウルのショウへの評価が高かったらしくショウは凄く嬉しそうだ。そして今一わかってなさそうな僕らに説明してくれた。

 「ラウルの二つ名は『鋼鉄』。名前の通り、守りも固いが攻める時も鋭い。しかも相当の速さに魔法も合わせてくるんでパーティーを組むならヒーラーか斥候なんかになるんだ。それが俺みたいな力技剣士と組んでも良いなんて言うのは一緒に先陣をきって良いと言ってくれてるんだよ。」

 ……そういう意味だったんだ~。つまりアレですか?背中を合わせて戦う場面!うわ~、なんか憧れる~。
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