28 / 35
お昼寝 っていうのか?
しおりを挟む
僕は今大自然の中、ラウルのお膝で眠ってます。いや、眠る努力の真っ最中です。
なんでこうなってるかというと、絶対領域は一度張ったらどのくらいの時間意識と隔絶してても有効なのか確認する為だ。
「眠ったり、全く違う事を考えていても数時間持つのか、数十分で消えるのか…安全な所で試すべきだ。ここなら自分がいるだけで寄っては来ない。」
安心しろと言いたいのだろうけど、僕の体が強張っている理由はそこじゃない。……地面に布一枚引いて眠る。という状況です。硬い、痛い、冷たい、の三重苦を言えば理解してもらえるかな?
……言ってみたらもっと寝にくくなった。
胡座をかいたラウルに横抱きにされてるって…なんだコレは。確かにもう寒くないし痛くもない…が!!恥ずかしい!!
『しかたないですね。…では、強制的に二十分だけ眠らせてあげます。』
そんなナビ君の声が聞こえると同時に急に眠気が襲い意識が途絶えた。
遠いところでラウルの声が聞こえた。予めラウルに指定された場所3箇所に絶対領域を張って中に僕のタオルと巾着を入れて置いた。
絶対領域は張る時に『1時間後に消えて』と『寝ても消えないで』と『無心…無心……無心って無理!ええと…いつも通り!』と念じながらやってみた。
ミントのようなすっきりとした匂いで意識が浮上した。でもなんだかとっても温かくてもっと寝ていたくて寝返りをして明るさから顔を隠した。
「可愛いけどそろそろ起きないと。もっと寝る?それなら俺が抱えて帰るよ?」
耳元で囁かれたような声に一気に意識が覚醒した。
なんとなく…なんとなく、だけどもしかして自分はラウルにアプローチされてる?と思う。でも自意識過剰っていう言葉が思い浮かび、勘違いは恥ずかしいからと(そんな事ない)なんとか普通の意識にしようと努力した。
「ミコト見てごらん、実験はするものだよね。ミコトが寝付くのに時間かかったから『1時間後に消える』は眠って少し経ったくらいで消えた。『寝ても消えないで』は見ての通り残っている。そして『いつも通り』はミコトを起こす直前に消えた。」
こんな感じで絶対領域の検証っていうものをしてみたわけだけど、このすぐ後に結界石なる物が存在することを知って『じゃあなぜ、眠っても消えないかを検証した?』と思った。
☆☆☆☆☆☆☆☆
ラウルの思惑
絶対領域という今まで聞いたことがないスキルはちゃんと理解しておかないとならない。なぜならミコト達には言っていないが3ヶ月後にはこの街から連れ出すつもりでいるからだ。というのも、自分達はギルドからの依頼でこの街に来ていてこの街を中心に各種の討伐を請け負っているからだ。
この2ヶ月の間でこの付近から徐々に遠出し、移動に慣らしていく。そして半年後には本拠地に戻る。もちろん自分はミコトを連れて行くつもりだしショウもそのつもりらしい。
なんでこうなってるかというと、絶対領域は一度張ったらどのくらいの時間意識と隔絶してても有効なのか確認する為だ。
「眠ったり、全く違う事を考えていても数時間持つのか、数十分で消えるのか…安全な所で試すべきだ。ここなら自分がいるだけで寄っては来ない。」
安心しろと言いたいのだろうけど、僕の体が強張っている理由はそこじゃない。……地面に布一枚引いて眠る。という状況です。硬い、痛い、冷たい、の三重苦を言えば理解してもらえるかな?
……言ってみたらもっと寝にくくなった。
胡座をかいたラウルに横抱きにされてるって…なんだコレは。確かにもう寒くないし痛くもない…が!!恥ずかしい!!
『しかたないですね。…では、強制的に二十分だけ眠らせてあげます。』
そんなナビ君の声が聞こえると同時に急に眠気が襲い意識が途絶えた。
遠いところでラウルの声が聞こえた。予めラウルに指定された場所3箇所に絶対領域を張って中に僕のタオルと巾着を入れて置いた。
絶対領域は張る時に『1時間後に消えて』と『寝ても消えないで』と『無心…無心……無心って無理!ええと…いつも通り!』と念じながらやってみた。
ミントのようなすっきりとした匂いで意識が浮上した。でもなんだかとっても温かくてもっと寝ていたくて寝返りをして明るさから顔を隠した。
「可愛いけどそろそろ起きないと。もっと寝る?それなら俺が抱えて帰るよ?」
耳元で囁かれたような声に一気に意識が覚醒した。
なんとなく…なんとなく、だけどもしかして自分はラウルにアプローチされてる?と思う。でも自意識過剰っていう言葉が思い浮かび、勘違いは恥ずかしいからと(そんな事ない)なんとか普通の意識にしようと努力した。
「ミコト見てごらん、実験はするものだよね。ミコトが寝付くのに時間かかったから『1時間後に消える』は眠って少し経ったくらいで消えた。『寝ても消えないで』は見ての通り残っている。そして『いつも通り』はミコトを起こす直前に消えた。」
こんな感じで絶対領域の検証っていうものをしてみたわけだけど、このすぐ後に結界石なる物が存在することを知って『じゃあなぜ、眠っても消えないかを検証した?』と思った。
☆☆☆☆☆☆☆☆
ラウルの思惑
絶対領域という今まで聞いたことがないスキルはちゃんと理解しておかないとならない。なぜならミコト達には言っていないが3ヶ月後にはこの街から連れ出すつもりでいるからだ。というのも、自分達はギルドからの依頼でこの街に来ていてこの街を中心に各種の討伐を請け負っているからだ。
この2ヶ月の間でこの付近から徐々に遠出し、移動に慣らしていく。そして半年後には本拠地に戻る。もちろん自分はミコトを連れて行くつもりだしショウもそのつもりらしい。
12
あなたにおすすめの小説
僕、天使に転生したようです!
神代天音
BL
トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。
天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
病み墜ちした騎士を救う方法
無月陸兎
BL
目が覚めたら、友人が作ったゲームの“ハズレ神子”になっていた。
死亡フラグを回避しようと動くも、思うようにいかず、最終的には原作ルートから離脱。
死んだことにして田舎でのんびりスローライフを送っていた俺のもとに、ある噂が届く。
どうやら、かつてのバディだった騎士の様子が、どうもおかしいとか……?
※欠損表現有。本編が始まるのは実質中盤頃です
異世界転生してひっそり薬草売りをしていたのに、チート能力のせいでみんなから溺愛されてます
ひと息
BL
突然の過労死。そして転生。
休む間もなく働き、あっけなく死んでしまった廉(れん)は、気が付くと神を名乗る男と出会う。
転生するなら?そんなの、のんびりした暮らしに決まってる。
そして転生した先では、廉の思い描いたスローライフが待っていた・・・はずだったのに・・・
知らぬ間にチート能力を授けられ、知らぬ間に噂が広まりみんなから溺愛されてしまって・・・!?
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる