純和風お宿を異世界で

白いモフモフ

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お昼寝 っていうのか?

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 僕は今大自然の中、ラウルのお膝で眠ってます。いや、眠る努力の真っ最中です。

 なんでこうなってるかというと、絶対領域は一度張ったらどのくらいの時間意識と隔絶してても有効なのか確認する為だ。

 「眠ったり、全く違う事を考えていても数時間持つのか、数十分で消えるのか…安全な所で試すべきだ。ここなら自分がいるだけで寄っては来ない。」

 安心しろと言いたいのだろうけど、僕の体が強張っている理由はそこじゃない。……地面に布一枚引いて眠る。という状況です。硬い、痛い、冷たい、の三重苦を言えば理解してもらえるかな?

 ……言ってみたらもっと寝にくくなった。
胡座をかいたラウルに横抱きにされてるって…なんだコレは。確かにもう寒くないし痛くもない…が!!恥ずかしい!!

 『しかたないですね。…では、強制的に二十分だけ眠らせてあげます。』

 そんなナビ君の声が聞こえると同時に急に眠気が襲い意識が途絶えた。
 遠いところでラウルの声が聞こえた。予めラウルに指定された場所3箇所に絶対領域を張って中に僕のタオルと巾着を入れて置いた。
 絶対領域は張る時に『1時間後に消えて』と『寝ても消えないで』と『無心…無心……無心って無理!ええと…いつも通り!』と念じながらやってみた。


 ミントのようなすっきりとした匂いで意識が浮上した。でもなんだかとっても温かくてもっと寝ていたくて寝返りをして明るさから顔を隠した。

 「可愛いけどそろそろ起きないと。もっと寝る?それなら俺が抱えて帰るよ?」

 耳元で囁かれたような声に一気に意識が覚醒した。
なんとなく…なんとなく、だけどもしかして自分はラウルにアプローチされてる?と思う。でも自意識過剰っていう言葉が思い浮かび、勘違いは恥ずかしいからと(そんな事ない)なんとか普通の意識にしようと努力した。

 「ミコト見てごらん、実験はするものだよね。ミコトが寝付くのに時間かかったから『1時間後に消える』は眠って少し経ったくらいで消えた。『寝ても消えないで』は見ての通り残っている。そして『いつも通り』はミコトを起こす直前に消えた。」

 こんな感じで絶対領域の検証っていうものをしてみたわけだけど、このすぐ後に結界石なる物が存在することを知って『じゃあなぜ、眠っても消えないかを検証した?』と思った。

☆☆☆☆☆☆☆☆
 ラウルの思惑

 絶対領域という今まで聞いたことがないスキルはちゃんと理解しておかないとならない。なぜならミコト達には言っていないが3ヶ月後にはこの街から連れ出すつもりでいるからだ。というのも、自分達はギルドからの依頼でこの街に来ていてこの街を中心に各種の討伐を請け負っているからだ。
 この2ヶ月の間でこの付近から徐々に遠出し、移動に慣らしていく。そして半年後には本拠地に戻る。もちろん自分はミコトを連れて行くつもりだしショウもそのつもりらしい。
 
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