純和風お宿を異世界で

白いモフモフ

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 フェインと僕は真剣に話し合った結果、花街と呼ばれる繁華街まで来た。最初はフェインが前者と恋人の違いを教えてくれた人に話聞いた人を探したのだけど、あの中級迄の冒険者大移動で行ってしまったと聞いて仕方なく他を探したのだ。


 「……で、そういう話をしてくれる人を探してココに居る…と。」

 「なーんで、こんな場所に小リスと小ネコがうろちょろしてるのかと思ったら…。」

 繁華街の案内所という場所で理由を話して紹介してもらおうとしたところ、数十分後にラウルとショウが息を切らせてやって来た。
 僕もフェインも『え、なんでこんな所に居るの?』とオロオロしてる間に案内所のおじちゃんが勝手に僕達が話した理由をペラペラと喋ってしまったのだ。

 「本当によく知らせてくれた。感謝する。」

 「早目に周知しといて正解でしょ?まさかこっちの街から呼び出しが来るとは思わなかったけど。」

 ラウルとショウの話しを聞いてると2人は街の人に僕らが現れたら知らせるようにお願いしておいたようだ。しかも『こっちの街』というのだから『あっちの街』もあるのだろうか?そしてそれは何処なんだろう?

 「まぁ、2人とも色を目当てに来た訳じゃないし。俺ら花街の人間からすれば坊や達が話しを聞きに来た理由もわからんでもない。一から十まで教えたいという気持ちも解るが、いきなりは可哀想だろ。予備知識くらいは……」

 僕らの味方をしてくれていたおじちゃんの声が尻窄みになったので見ると、ラウルショウが完全に拒否の顔をしていた。それに僕がビクッとすると気づいたラウルは安心させるように僕の頭を撫でた。

 「ふーん、なら折衷案だ。」

 ちょっと悪い笑顔で言ったショウに嫌な予感はしたんだ。……したんだけど、その直ぐ後の「心配する事ないよ」という言葉と笑顔に騙された。


 折衷案の結果、安定(?)の膝抱っこで花街のお兄さんからお話を聞くように場がセッティングされた。
 何処かの店の控室に運ばれ(間違いじゃない。話しをラウルとショウも一緒に聞くと言われて放心する僕らを簡単に抱き上げて来たから)3人のちょっと年上くらいのお兄さんが待っていた。


 「オーナーから聞いてるよ。」
 「あ~あ、街に来た高ランク冒険者狙う事すらなかった~」
 「あ~、でもこの子ら可愛いね。完全にコッチ側だ~」

 ポカンとする僕ら2人を余所に3人のお兄さんは勝手にどんどんと喋り初めた。

 「なんていうのかな~、キミらちょっとおバカでしょ」
 「いやいや、言いすぎでしょ。見たところ成人したての田舎の子じゃない。」
 「ダメだよ~、高ランク冒険者なんてこっちの考えお見通しなんだから。素直に聞くのが一番!」

 僕らの口を挟む隙は全くない。自己紹介どころか来てくれてありがとうも言っていない。それなのになぜかここに来た理由も聞きたい内容も知ってるようでキャイキャイと話が進む。

 「大丈夫だよ~この人ら絶対旨いから~」
 「そうそう、見ただけでもわかるよね!絶対旨い!」
 「でも大変そうかな?絶対朝までだよね?」

 ……なんだろう、不安でいっぱいになりつつある。
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