9 / 35
思いもかけずお泊まり
しおりを挟む
紹介されたのはここの上。売店で申し込みできるって。それで先ずは角ウサギの買い取りをお願いした。
「角ウサギ1羽ね。あれ、何で殺ったの?傷が無いよ?」
あ、まさか絶対領域に突っ込んできたとは言えないしどうするか。
「……い、岩にぶつかって。」
「あら、ラッキーでしたね。これなら革キズなしなんでプラス評価ですから。角も折れてないから角も素材として……」
角ウサギは銀貨5枚になった。宿の料金は銀貨3枚で朝食付きらしい。よし、予定に無かったが泊まってみよう。
銀貨を握ったまま売店で今日の宿を申し込むと空いてるというのでお願いする事にした。
「銀貨3枚で1泊朝食付きの個人部屋か銀貨2枚で相部屋どっちが良い?」
もちろん個人部屋をお願いするつもりだったところでツンツンと腕を引かれた。
「ねぇ、君も泊まるの?僕も泊まるんだけど一緒に泊まらない?」
後ろには僕とあまり変わらない感じの子がいた。赤茶色の髪にグレーの目のどこか人懐っこいのに構いたくなる幼げな子だ。
「相部屋の予算しかないんだけど、僕こんなでしょ?ちょっと相手が不安で。」
確かにこの大柄な人達ばかりだと不安になるね。回りを見渡しても僕らのような人は他に見当たらない。うーん、ちょっと不便だけど良いかな?
僕はうん。と返して相部屋になった。
「僕はミコト。よろしくね。」
部屋に入り名前を教えれば声をかけてきた子はフェインと名乗った。
「ありがとうミコト。助かったよ~。成人したから登録に来たんだけど僕の村は遠くてここまで6日もかかってさぁ~、予算ギリギリだったんだ。」
「6日も?」
「そう、確かに途中他に街はあるけどその後の仕事を考えると交易都市が一番だもん。ミコトもだからここに来たんでしょ?」
向かい合わせのベットに座って話すのに僕は色々と焦る。気の会いそうなフェインと出会えたのは嬉しいが僕の方は秘密がいっぱいだ。
「僕は今日中にクエスト1つやってこないと明日の宿代に困るから行ってくるね~」とちょっとの休憩のあと出ていってしまったフェインを見送りどうしようかと考えた。
(ナビ君、どうしようか?)
『いいんじゃないですか?同じ年頃の友達は必要でしょう。それに彼は悪い子ではないですよ。おそらく良い相談相手になるでしょう。』
(……うん。そう思う。でもだからこそ嘘ばっかり答えなきゃいけないって事がなんかちょっとね。)
『嘘つかなければいいですよ。多くはないですが渡り人はいますし、別に秘密でもないです。』
(え!!……秘密じゃないの?!)
『まぁあまり知られたくはないですが。ある程度は教えても良いですよ?ただ、過ぎる文明は毒になります。持ち物や家などは教えず渡人なのは教えましょう。』
ナビ君の言うことはもっともだと思う。おそらくフェインは良い子だ。秘密ねと言えば言わないでいてくれるかもしれない。でもそれが重荷になるだろう。……水道、ガス、電気、絶対領域、秘密にしてというには無理がある。よし、なんとか頑張ろう。
とりあえず、浮いたお金で買い物だ。
「角ウサギ1羽ね。あれ、何で殺ったの?傷が無いよ?」
あ、まさか絶対領域に突っ込んできたとは言えないしどうするか。
「……い、岩にぶつかって。」
「あら、ラッキーでしたね。これなら革キズなしなんでプラス評価ですから。角も折れてないから角も素材として……」
角ウサギは銀貨5枚になった。宿の料金は銀貨3枚で朝食付きらしい。よし、予定に無かったが泊まってみよう。
銀貨を握ったまま売店で今日の宿を申し込むと空いてるというのでお願いする事にした。
「銀貨3枚で1泊朝食付きの個人部屋か銀貨2枚で相部屋どっちが良い?」
もちろん個人部屋をお願いするつもりだったところでツンツンと腕を引かれた。
「ねぇ、君も泊まるの?僕も泊まるんだけど一緒に泊まらない?」
後ろには僕とあまり変わらない感じの子がいた。赤茶色の髪にグレーの目のどこか人懐っこいのに構いたくなる幼げな子だ。
「相部屋の予算しかないんだけど、僕こんなでしょ?ちょっと相手が不安で。」
確かにこの大柄な人達ばかりだと不安になるね。回りを見渡しても僕らのような人は他に見当たらない。うーん、ちょっと不便だけど良いかな?
僕はうん。と返して相部屋になった。
「僕はミコト。よろしくね。」
部屋に入り名前を教えれば声をかけてきた子はフェインと名乗った。
「ありがとうミコト。助かったよ~。成人したから登録に来たんだけど僕の村は遠くてここまで6日もかかってさぁ~、予算ギリギリだったんだ。」
「6日も?」
「そう、確かに途中他に街はあるけどその後の仕事を考えると交易都市が一番だもん。ミコトもだからここに来たんでしょ?」
向かい合わせのベットに座って話すのに僕は色々と焦る。気の会いそうなフェインと出会えたのは嬉しいが僕の方は秘密がいっぱいだ。
「僕は今日中にクエスト1つやってこないと明日の宿代に困るから行ってくるね~」とちょっとの休憩のあと出ていってしまったフェインを見送りどうしようかと考えた。
(ナビ君、どうしようか?)
『いいんじゃないですか?同じ年頃の友達は必要でしょう。それに彼は悪い子ではないですよ。おそらく良い相談相手になるでしょう。』
(……うん。そう思う。でもだからこそ嘘ばっかり答えなきゃいけないって事がなんかちょっとね。)
『嘘つかなければいいですよ。多くはないですが渡り人はいますし、別に秘密でもないです。』
(え!!……秘密じゃないの?!)
『まぁあまり知られたくはないですが。ある程度は教えても良いですよ?ただ、過ぎる文明は毒になります。持ち物や家などは教えず渡人なのは教えましょう。』
ナビ君の言うことはもっともだと思う。おそらくフェインは良い子だ。秘密ねと言えば言わないでいてくれるかもしれない。でもそれが重荷になるだろう。……水道、ガス、電気、絶対領域、秘密にしてというには無理がある。よし、なんとか頑張ろう。
とりあえず、浮いたお金で買い物だ。
17
あなたにおすすめの小説
僕、天使に転生したようです!
神代天音
BL
トラックに轢かれそうだった猫……ではなく鳥を助けたら、転生をしていたアンジュ。新しい家族は最低で、世話は最低限。そんなある日、自分が売られることを知って……。
天使のような羽を持って生まれてしまったアンジュが、周りのみんなに愛されるお話です。
俺は夜、社長の猫になる
衣草 薫
BL
冤罪で職を追われた葵は、若き社長・鷹宮に拾われる。
ただし条件は――夜は“猫”として過ごすこと。
言葉を話さず、ただ撫でられるだけの奇妙な同居生活。
タワマン高層階の部屋で、葵は距離を崩さない鷹宮に少しずつ惹かれていく。
けれど葵はまだ知らない。自分が拾われた本当の理由を。
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
過保護な父の歪んだ愛着。旅立ちを控えた俺の身体は、夜ごとに父の形で塗り潰される
中山(ほ)
BL
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
拾った異世界の子どもがどタイプ男子に育つなんて聞いてない。
おまめ
BL
召喚に巻き込まれ異世界から来た少年、ハルを成り行きで引き取ることになった男、ソラ。立派に親代わりを務めようとしていたのに、一緒に暮らしていくうちに少年がどタイプ男子になっちゃって困ってます。
✻✻✻
2026/01/10 『1.出会い』を分割し、後半部分を『2.引き取ります。』として公開しました。
強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない
砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。
自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。
ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。
とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。
恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。
ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。
落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!?
最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。
12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生
妖精です、囲われてます
うあゆ
BL
僕は妖精
森で気ままに暮らしていました。
ふと気づいたら人間に囲まれてました。
でもこの人間のそばはとても心地いいし、森に帰るタイミング見つからないなぁ、なんて思いながらダラダラ暮らしてます。
__________
妖精の前だけはドロ甘の冷徹公爵×引きこもり妖精
なんやかんやお互い幸せに暮らします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる