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元老院のおじ様
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厳めしい顔つき、その雰囲気に呑まれ及び腰になる人も多いという人物を前に戦意喪失した大臣もいたらしい。
「ノエル、お前の仇はとってやったぞ!」
おじ様、僕死んでません。
昼過ぎに馬車で乗り付けるなりガハハと笑い大声で言いながら入ってきたおじ様を迎える。
「お久しぶりですおじ様。今回の事では大変お騒がせしてしまいまして…。」
……ちゃんと挨拶させてください。
お騒がせ と僕が言ったあたりで脇に両手が差し込まれてヨイショーと高い高い状態にされている。
足がプランプランしているので何を言っても格好つかないよ。
「儂等が味方だぞ。もう大丈夫だ!」
何がどう大丈夫なんでしょうか?僕はその辺りを詳しくお聞きしたい。そして僕を降ろして。
「ノエルの希望だと聞いたので王位継承権と王子の位は諦めた。だが王族から出ることはさせん!
王族の一員であり領主としての権限を新たに持たせる。ノエルの誕生日をもって新領地の誕生だ!
一般人として暮らしを確保するために作った店は、ノエルが大事にしておるようなので好きにすると良い。
それから其処にいるアーノルド殿との事は2人に任せる。番ならば引き離す事はできん。」
僕を自分の膝に降ろして満足げに言う。
ありがとうおじ様、でも僕が気になっているのは別の事です。
(そして何故に膝の上?)
解っているのにはぐらかさないでください。大臣達をどうしたんですか?
お礼を言った後おじ様の目をじーっと見つめる。
さぁ続きを、僕への答えをと待っているとフゥとため息を出して話てくれた。
「普通Ωならこんなもので誤魔化せるんだ。結果を教えればそれの大事さに慌てふためいているはずなのにノエルは誤魔化せん。ホントにΩか?
大臣達は全員が暗殺に賛成だった訳では無いようだ。黒幕は典礼省だったが暗殺というか拉致監禁を目的としたようだ。体の自由を奪い人質にして王を思うように動かしたかったと吐いた。
他の者は拉致監禁ではなく国外追放にしようとした者と城内幽閉にしようとした者に分れた。
どれにしても王の決定に背いた考えだった為、儂等元老院が出てきた。
今回の事で大臣達は信頼を無くした。黒幕は犯罪者として収監。親族は地位と財産の没収だ。他の大臣達も地位は保てるが幾つかの権利が剥奪された。
アーノルド殿の父君は王妃様のご実家の誰かにノエルを嫁がせようと動いていた。そのため罰を与えようとされたのだがな…。」
言いよどんで、気の毒そうになってる。
おじ様にこんな顔をさせるような事になっているようだ。アーノルドも青い顔になって食い入るように見ている。
「まだこれらは儂等しか知らないのだが、今……アーノルド殿の父君は……王妃様のご実家の海軍提督から求婚されておられる。」
……ハイ?求婚…ですか?
母の実家の海軍提督は…母の従兄弟でしたよね?
アーノルドはポカンと口を開けてるし、おじ様は困った顔して「受ける事になるだろう。」と言ってるし……。
僕も何と言ったらいいか…もぅわかりません。
「ノエル、お前の仇はとってやったぞ!」
おじ様、僕死んでません。
昼過ぎに馬車で乗り付けるなりガハハと笑い大声で言いながら入ってきたおじ様を迎える。
「お久しぶりですおじ様。今回の事では大変お騒がせしてしまいまして…。」
……ちゃんと挨拶させてください。
お騒がせ と僕が言ったあたりで脇に両手が差し込まれてヨイショーと高い高い状態にされている。
足がプランプランしているので何を言っても格好つかないよ。
「儂等が味方だぞ。もう大丈夫だ!」
何がどう大丈夫なんでしょうか?僕はその辺りを詳しくお聞きしたい。そして僕を降ろして。
「ノエルの希望だと聞いたので王位継承権と王子の位は諦めた。だが王族から出ることはさせん!
王族の一員であり領主としての権限を新たに持たせる。ノエルの誕生日をもって新領地の誕生だ!
一般人として暮らしを確保するために作った店は、ノエルが大事にしておるようなので好きにすると良い。
それから其処にいるアーノルド殿との事は2人に任せる。番ならば引き離す事はできん。」
僕を自分の膝に降ろして満足げに言う。
ありがとうおじ様、でも僕が気になっているのは別の事です。
(そして何故に膝の上?)
解っているのにはぐらかさないでください。大臣達をどうしたんですか?
お礼を言った後おじ様の目をじーっと見つめる。
さぁ続きを、僕への答えをと待っているとフゥとため息を出して話てくれた。
「普通Ωならこんなもので誤魔化せるんだ。結果を教えればそれの大事さに慌てふためいているはずなのにノエルは誤魔化せん。ホントにΩか?
大臣達は全員が暗殺に賛成だった訳では無いようだ。黒幕は典礼省だったが暗殺というか拉致監禁を目的としたようだ。体の自由を奪い人質にして王を思うように動かしたかったと吐いた。
他の者は拉致監禁ではなく国外追放にしようとした者と城内幽閉にしようとした者に分れた。
どれにしても王の決定に背いた考えだった為、儂等元老院が出てきた。
今回の事で大臣達は信頼を無くした。黒幕は犯罪者として収監。親族は地位と財産の没収だ。他の大臣達も地位は保てるが幾つかの権利が剥奪された。
アーノルド殿の父君は王妃様のご実家の誰かにノエルを嫁がせようと動いていた。そのため罰を与えようとされたのだがな…。」
言いよどんで、気の毒そうになってる。
おじ様にこんな顔をさせるような事になっているようだ。アーノルドも青い顔になって食い入るように見ている。
「まだこれらは儂等しか知らないのだが、今……アーノルド殿の父君は……王妃様のご実家の海軍提督から求婚されておられる。」
……ハイ?求婚…ですか?
母の実家の海軍提督は…母の従兄弟でしたよね?
アーノルドはポカンと口を開けてるし、おじ様は困った顔して「受ける事になるだろう。」と言ってるし……。
僕も何と言ったらいいか…もぅわかりません。
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