Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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何故居るんでしょうね?

 ちょっと耳がおかしかったかな?…ううん、父様の言葉がおかしい。

「父様……最初に申し上げた通りシモンは王族入りしません。もしなるとすれば本人が成人し、その能力や功績を持って希望を聞いてやって下さい!スサエナは過去に王族が領主であったり、そもそもの成り立ちが王族から領主を出すための領地だったので可能でしたがグリフウッドは違います!変な前例は作らないで下さい!」

「王様、一度了承なさった事ですわ。それはノエルの言う通りになさって。」

 一応の援護が母様からあったせいもあり渋々頷いてくれた。本当に渋々なのが気になるけど。

「父様…今王都はカラですか?」

「いいや、イエイガー老が預かってくださっている。心配しなくて良いぞ。城の上に気球を浮かべていたら面白がってな、元老院と自分で何事もないよう預かってくださるというのでな。イエイガー老も元老院もお気に入りのノエルの為に…本当に皆ノエルには甘くなってしまう。」

 ……僕に甘いあまり僕の息子のシモンを王族にしようとした人に言われたく無いと思うよ。父様、この国では前例もないしイエイガー老達も心配は無いけれど、よその国では王位簒奪というのはよくある話じゃない?父様も母様もちょっと気軽に動きすぎですよ!

「あぁ……本当に…悔しいわ。イエイガー老も元老院もどうしてノエルが城から出るときに味方してくれなかったのかしら!」

 母様、無茶苦茶言わないで。イエイガー老にはまだ会った事すらなかったし元老院は王の相談役だ。まぁ最後の味方でもあるのだけどね。仕方無いでしょ第一王子がΩだった前例が無いのだから。
 母様はどうも話題をずらそうとしてるな。……うん、わかってるんだよねこの後の僕が帰りを促そうとしているのを。

「母様、父様が来るの知っていたの?」

「いいえ知ってはいないわ。来るだろうという確信はあったけれど、留守役の手配がどうなるか私にもわからなかったから言わなかったわ。」

「そうですか…ハァ。父様はあの場で話した事で満足いただけましたか?」

 もしも「満足した」とかそれに近い言葉が聞ければ気球でお帰りを促そうと思う。

「ほらご覧なさい。ノエルが怒ってるわ。」

 母は違いますよ、関係無いわよ。とばかりの一言だ。確かに、母様は最初から来る予定で調整しましたし、明日の舞踏会でも出番がありますから、一緒に帰れとは言いませんよ。……でも、父様も戻りたくなさそうだなぁ。

「……ハァ。わかりましたよ。大義名分を用意しましょう。だけど母様も協力して下さいね!」

 ニコニコとする両親を置いて爺を呼ぶ。爺に急遽提督に連絡をとりたいと言うと迎賓館の一角で休んでると聞き、先触れを出した。

 ……おかしい。僕はΩだよ?こういう突然の事態には付いていけなくて収集する能力には著しく劣る筈なんだよ!ねぇ、わかってますか?疲れるんですからこんな面倒な事をさせないで下さい!
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