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遊び道具
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……自重しなさい と言われたのはつい最近の気もするけど、まぁこの際ですから……かなぐり捨てましょう。さてさて何を作るか?
そして僕が一番最初に作ったものは、双六でした。サイコロはただの木材の破片をヤスリで削ってきれいにしてもらったもの。これに丸を書いて~出来た!え?双六の本体?書いたよ。手書きですよ勿論。……いえ、ちゃんと絵師に書かせてるのも有るけど、とりあえずだから良いの!誰?!『絵が画伯…』って言ったの!!
今遊ばせているのは緩~い双六。じゃあ、きつい双六が有るのかと聞かれれば、このテーブルボードゲーム史上最高作品と言われている(僕の中で)“人生○ーム”を出します。でもまぁ緩い双六でも2・3日はもつでしょう。その間につくってもらうのはジェンガ。おっと、“ジェ○ガ”ですね。この2つを最初にしたのには幼児が爺婆と一緒に遊ぶ事を目的としたから。よって、寝てる間に聞こえてきた“天の声”のアイデア、“リバーシ”“チェス”“トランプ・カルタ”などは後回し。………作らないとは言ってない。
さらにこの間に、中庭に用意させてるものがある。
それは“アスレチック”です!いいでしょ?子供達はαだから僕が一緒に遊んであげるのにも限度があるからねぇ。え?『ここは王都だからあってもしょうがないだろう。』って?うん。本当、その通りなんだけど母様が『ここにも作りなさい』と命令してきたんだよね。…なんでも、山の間伐材を利用して“うんてい・登り棒・ブランコ・ボルダリング板・滑り台・つり橋”を組み合わせて作るアスレチックは大人の軍事訓練にも使えるだろうと見たからだって。
図面見ただけで読み取って国の利益に繋げるとは……なんというか……流石です母様。父様はシモンによじ登られていたから図面なんて見てる余裕はなかった。
さて、子供たちと爺婆様は僕の芸術的センスの双六で遊んでいる真っ最中。早くもシモンは数の数え方を覚えてちゃんと6まで出来てるようだ。簡単な文字も読めてるかもしれない。……あぁ、父様ってゲーム弱いのかな?さっきから“スタートへ戻る”の桝で止まって戻されてる。シモンは大きな声で「いーち、にぃーい、さぁーん。」って言いながら駒を進ませて満足そうだ。
微笑ましいのは何もわかってないアンリは常に成績がトップの人の所にいるので4人の成績順はアンリが一番になってることだ。二番目は大人げなくも母様なんだけど。勿論ビリは父様だ。
こんな平和な風景を見ながら僕が今やっているのは、デジレ様へのお手紙書き。アスレチックに縄ばしごを使いたいので、デジレ様の所のを譲って貰えないかという打診のお手紙だ。こんなちょっとした所でもデジレ様がもう一方の祖父であり、この子達を気づかってくれる良い爺様アピールをしておかないと父様母様の影になっちゃう!一応、嫁の立場としては気を使っているのだ。
はぁ~僕ってなんていい子なんだろ。……誰も誉めてくれないから自分で誉めた。
そして僕が一番最初に作ったものは、双六でした。サイコロはただの木材の破片をヤスリで削ってきれいにしてもらったもの。これに丸を書いて~出来た!え?双六の本体?書いたよ。手書きですよ勿論。……いえ、ちゃんと絵師に書かせてるのも有るけど、とりあえずだから良いの!誰?!『絵が画伯…』って言ったの!!
今遊ばせているのは緩~い双六。じゃあ、きつい双六が有るのかと聞かれれば、このテーブルボードゲーム史上最高作品と言われている(僕の中で)“人生○ーム”を出します。でもまぁ緩い双六でも2・3日はもつでしょう。その間につくってもらうのはジェンガ。おっと、“ジェ○ガ”ですね。この2つを最初にしたのには幼児が爺婆と一緒に遊ぶ事を目的としたから。よって、寝てる間に聞こえてきた“天の声”のアイデア、“リバーシ”“チェス”“トランプ・カルタ”などは後回し。………作らないとは言ってない。
さらにこの間に、中庭に用意させてるものがある。
それは“アスレチック”です!いいでしょ?子供達はαだから僕が一緒に遊んであげるのにも限度があるからねぇ。え?『ここは王都だからあってもしょうがないだろう。』って?うん。本当、その通りなんだけど母様が『ここにも作りなさい』と命令してきたんだよね。…なんでも、山の間伐材を利用して“うんてい・登り棒・ブランコ・ボルダリング板・滑り台・つり橋”を組み合わせて作るアスレチックは大人の軍事訓練にも使えるだろうと見たからだって。
図面見ただけで読み取って国の利益に繋げるとは……なんというか……流石です母様。父様はシモンによじ登られていたから図面なんて見てる余裕はなかった。
さて、子供たちと爺婆様は僕の芸術的センスの双六で遊んでいる真っ最中。早くもシモンは数の数え方を覚えてちゃんと6まで出来てるようだ。簡単な文字も読めてるかもしれない。……あぁ、父様ってゲーム弱いのかな?さっきから“スタートへ戻る”の桝で止まって戻されてる。シモンは大きな声で「いーち、にぃーい、さぁーん。」って言いながら駒を進ませて満足そうだ。
微笑ましいのは何もわかってないアンリは常に成績がトップの人の所にいるので4人の成績順はアンリが一番になってることだ。二番目は大人げなくも母様なんだけど。勿論ビリは父様だ。
こんな平和な風景を見ながら僕が今やっているのは、デジレ様へのお手紙書き。アスレチックに縄ばしごを使いたいので、デジレ様の所のを譲って貰えないかという打診のお手紙だ。こんなちょっとした所でもデジレ様がもう一方の祖父であり、この子達を気づかってくれる良い爺様アピールをしておかないと父様母様の影になっちゃう!一応、嫁の立場としては気を使っているのだ。
はぁ~僕ってなんていい子なんだろ。……誰も誉めてくれないから自分で誉めた。
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