Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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仮のお住まい

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 寄宿学校説明の後はサミュエルの家?についてだ。しばらくは陛下達も滞在予定だから迎賓館でも良いだろうけど、どうする?と聞いたところ、荷物を運び込んだり出したりする手間と陛下が弟の住む場所を見ておきたい。という理由からサミュエルの住む場所を案内した。シモンにサミュエルの滞在を伝えてリフォームを入れてもらっていたおかげでとりあえずは形になっている。

 「母から伺った話では年単位でのご滞在という事でしたので使いかってを考え彼方の池の横の離れをリフォーム致しました。領主館の敷地内で裏側になりますので警備面でも安全性が高いかと思われます。またこの池は領主の望みで水遊び可能なようにしてありますので休日には舟遊び等もできます。1階はホール、食堂、サロン、図書室があり、プライベートルームは2階に。それからプライベートルームの一部は母の部屋にもあるセーフティルームにしてあります。」

 「……セーフティ?ルーム?」

 陛下の聞きなれない言葉の疑問に爺が分かりやすくΩ性をもつ者が安心して過ごせる部屋だと説明した。
 そう、僕は自室のクローゼットを改造したけどサミュエルの部屋は初めからそのように作った!壁は通常の2倍、間に空気の層を挟みより防音性を高く。そして窓はないけど空気の入れ換えように換気穴を取り付け、それも開閉自由にした。水、食料をおいておくための場所はもちろん僕の部屋から爺の部屋に繋がっているようなミニ手動昇降機も設置。これで巣籠もりも安心です!

 「その昇降機が繋がっている先はカドラさんのお部屋?」

 お、珍しくトータが良いところ聞いているね。そうそうそれ大事だよね。

 「ええ。カドラさんのプライベートルームはこの関係上1階になってますが、お仕事部屋も必要という事でしたのでかなり広くとってあります。」

 安全上、模型等はないのでこの後で実際に見てもらうが何気に皆さん真剣ね。


 とりあえずは場所から。屋敷の位置に問題はなし。寧ろ最適?領主館は仕事もするから他人の出入りはあるし表通りに面しているのでなにかと騒がしいが此方ならサミュエルの為の人のみの出入り。静かで日当たり良好。景色も良いとなればお客様にとっては良いだろう。
 次、外観は……キラキラ光る水面の側に建つ白い木造館。と見せかけて半分はレンガ作り。ほうほう、土台、柱は木とレンガで作ってると。え?レンガの中は鉄の棒が入ってる?………え?それって、……まぁ良いや。頑丈なら。

 問題の内観は……やっぱりまだだった。部屋の形は出来てるんだけど、水道とかも通してるから時間かかるね。っていうかもうこれリフォームじゃないじゃない。建て直しじゃないか?という僕の突っ込みは黙っておこう。

 うん、こんな感じだからやっぱり滞在は…え?あっちの離れで良い?古いよ?あ、良いんだ。
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