Ωの僕がお偉いさん

※最後の授業（）

※全体的にご注意下さい。直接的な言語が飛び交います。
　



　「……な、なるほど？」
僕の声は微妙に上ずっているだろう。そして僕の後ろにいた執事2人は身の置き所が無さげにモジモジしてる。なぜなら1人は新婚さんで1人は発情期明けなのだ。つまりこの会話はその時を鮮明に思い出してしまうから……かわいそうに。

　『ノエル先生教えて下さい！』

　内容に合わず結構真剣なようなので答えてあげたいところだが如何せん内容が内容だ……困った挙げ句明日の夜に特別授業をすると約束し生徒を部屋に帰らせた。


　「……ということがあってね。悩み中です。」

　難しい顔で唸る僕を心配する爺に事の顛末を話した。するとさっき僕が頼んだ物の使い道がわかったようで爺はなんとも言えない顔で頷き部屋をでた。

　僕が頼んだ物とは､熊のぬいぐるみ。大きさがちょうど新生児と同じなんだ。エンジュが生まれたとき横に入れておいたものなんだけど薄暗い中抱き上げようとして何度間違って触ったことか……。
　この大きさを見せて新生児がこの大きさだと知れば昨夜の悩み事なんてなんでもないだろう。

　

　『ノエル先生……本当にこの大きさですか？』

　昨日より人数の増えた談話室で生徒がざわつく。

　「そう。だいたいこれくらいだね。大丈夫、けっこう簡単に生まれて来るから。」

　僕的にはこの大きさが生まれて来るのだから番のモノは充分に受け入れられるよ　というつもりだったのだが……なんだろう余計に不安げな顔だ。

　『先生…この大きさ……』

　「ええとね……」

　色々と違いはあるけど、と前置きをしつつ僕達Ωのアソコの伸縮性や間接の柔軟性、内臓の丈夫さを説明した。

　「皆もΩの７点セット持ってるでしょ？その中の一番大きい張型はαの平均よりも一回り大きいサイズとなっています。これよりも大きくなることはありますがまずこのサイズになるまでに受け入れてない事は有り得ません！αは番と性行為をするときは非常に素直です。受け入れが出来るようになるまで丁寧に準備をし挿入の機会を伺っています。」

　『小さいうちに入れておけば良いということですか？』

　「極端にいえばそうですが、おそらく膨張率50%くらいで挿入開始になるでしょう。これはα側が受けている番に対する性行為時のマナーという講義で徹底的に知らされています。」

　『先生…番達は講義を受けるのですか？』

　「そうです。いくらαといえども経験の無いこと、知らないことは学びようもありませんから番となることが決まった時点で爺が講師となり教えたそうです。爺ならば医学的な事も取り入れて説明できますし番達は真剣に取り組んだそうですよ。」

　今の説明で生徒達が一様にホッとしている。それでは、と僕はあるものを机の上にドドン！と置いた。それはそれは立派な立派なモノを。