Ωの僕がお偉いさん

白いモフモフ

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卒業式予行

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 学校行事で予行練習というものはよくあるだろう。そのうちの1つに卒業式予行というものもある。数ある予行練習のうちで尤も力が入り失敗なく仕上げようとするが本番と違うことが起こりやすいのも卒業式ならではのこと。

 「はーいストップ!先頭ここです!」

 今までの卒業式の中で一番卒業生が多い今回は要望もあって番のエスコートを許可した。これだけの人数がいるため仕事の都合などでこれない番がいる子の事を考え、許可を渋っていたノエルだったが番同士が互いのネットワークを駆使し全員参加が出来ると知らせようやく許可がおりた。

 忙しい番達は予行練習にこられない者が多い。その為卒業生は自分達が教えるのだと一生懸命に覚えている。
(ちゃんと説明書を図解付きで送ってあるし、当日の早い時間に番のみが集まって説明する予定だから大丈夫だよ~。)と壇上から生徒を見ていたノエルは思ったが一生懸命がかわいくて黙っていた。

 「ここで左右に別れて席まで進んでー。」

 入場の流れは大丈夫そうだ。問題は次の卒業証書授与なのだ……1人進み……2人進み……3人目はそこで止まっ…戻ってきた。印をつけて解決をしよう。
 一通りやってみると間違いはあるが大まかにはクリアっぽい。特に卒業証書を受け取った後は番の待つ場所へと行くのだがここは皆間違いなく行けた。練習で行けるのだから本番は本物の番がいるから間違う筈もない。

 「はーい良いでしょう。退場は番さんがエスコートするのでそれに合わせれば良いです。では、本番に備えて準備を怠らないように!」

 生徒達は大忙しになる筈だ。卒業後の退寮期間は式が終わってから3日のうちだ。荷物を纏めたり後輩に譲ったりして荷物をだし、次に来る子の為に掃除をしておかないといけない。卒業式は明後日だから明日は皆、お肌のお手入れや互いに別れを惜しんだりと忙しいだろう。

 『緊張するよ~』等と口々に言って寮に帰っていく生徒達を見ているとなんだか感慨深いものがある。……ヤバい今から泣けてきそうだ。
 当日、絶対に僕は泣く。100%自信を持って泣くと言いきれる。タオル用意しておかないとね。



・・・・ある卒業生の会話・・・・・・

 「ねぇ、卒業後はそこの角の地域でしょ?」
 「そうだよ?公園の入口のちょうど反対側。」
 「え、本当?A君は入口の横の家だって言ってたよ。」
 「そういうキミは?」
 「エヘヘ、僕はこの学校の前。」
 「!!なんで?!」
 「番がノエル先生の護衛になったから。」
 「やっぱりけっこうな人数が残るんだね?」
 「うん、スサエナから出るのは結局20人いないみたいだよ?」
 『だよね~、ここほどΩが住みやすい土地って聞かないもの~』アハハハハ~皆、これからもよろしくね~。
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