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当日 2
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正直にいえばもう疲れている。お風呂から上がった直後にお肌の手入れとしてマッサージからクリームを刷り込まれ、爪のお手入れに移ってるがさっき髪の下準備が始まった。これが終われば着替えて仕上げメイクと髪のセットで終わりだと聞いたがもう疲れている。もう嫌だ。
「ノエル、私より疲れてませんか?大丈夫ですか?」
同じような格好で長い髪を巻かれているサミュだけど僕より余裕そうだ。
「ええ私はフールフーガでもこういったお手入れはずっとしてもらっていたので馴れてますから。」
本当に余裕そうに言うサミュによく聞くとサミュは僕らと出会う前はお風呂も人任せで全身を洗ってもらい浴室でマッサージ、オイルの刷り込み等のお手入れも全部やってもらっていたらしい。
もぅ何処の王公貴族様だよ…って思ったら王弟だった。あれ待てよ?僕も王子だ。おかしいな。
「ノエル様くだらないこと考えてないでこっちに腕を通して下さい。」
「ほらノエル様ちょっと上向いて下さいね。」
侍女さん'sの優しくない言葉にチロンと目を向けると「時間ないんですよ」と追加で叱られる。
意外と簡単に着替えはすんだが髪の毛のセットに時間をくわれた。いや、サミュはすぐに様になったのだけど僕がね……実は僕の衣装も都合上ブリオーになってるんだけど「なんか似合わない」僕もそう思ったけど皆もそう感じているようだ。
「……はい、なんとか出来ました。出来ましたけどノエル様、ちっともノエル様らしくないですよ?」
鏡を見て僕もそう思ったけど今日はその方が都合が良いんだ。
「良いの良いの。今日の主役はサミュであって僕じゃないから。」
とこれを言われれば納得するでしょという言葉を出したけど内心では[今日はできればトータっぽくするのがベスト!]と思っていた。結果は良い感じ。
遠目にはトータと僕は同じに見える。なんなら見慣れてない人ならどっちがどっちだか区別つかないんじゃない?
いよいよ会場に移動になった時にサミュの様子を確認。馬車が別々になるので暫くは1人で行動だけど大丈夫かと心配になったのだ。
「……ええ…大丈夫です。馬車で移動した先で控え室に向かい……浄めをして……ローランド様と合流。」
一応全く1人じゃなくて神殿の関係者が付添人になるのだがサミュの場合それが一番の問題だった。付添人はサミュの事を考えΩで雰囲気の柔らかい人をお願いしたのだけど色々とフォローして貰うことを考えればそれなりに経験を積んだしっかりした人になるだろう。
『本当に大丈夫ですか?』この言葉は今日何回聞くことになるのだろうと思ったけど馬車に乗ったとたん僕の付き人にしたザサから早くも発せられた。
「……一抹の不安はある。」
「本当に一抹ですか?」
「……絶対的な不安 って嫌じゃない?」
なんというかサミュが倒れるなんて予想じゃなくて確定なんだけど、それ込みで動いている訳だからなんとかなるだろう……多分。
向こうに行けば会場には父様やアーノルド、提督デジレ様といった頼りになるα勢がいるからなんとかしてくれるという打算もあるけど。
「ノエル、私より疲れてませんか?大丈夫ですか?」
同じような格好で長い髪を巻かれているサミュだけど僕より余裕そうだ。
「ええ私はフールフーガでもこういったお手入れはずっとしてもらっていたので馴れてますから。」
本当に余裕そうに言うサミュによく聞くとサミュは僕らと出会う前はお風呂も人任せで全身を洗ってもらい浴室でマッサージ、オイルの刷り込み等のお手入れも全部やってもらっていたらしい。
もぅ何処の王公貴族様だよ…って思ったら王弟だった。あれ待てよ?僕も王子だ。おかしいな。
「ノエル様くだらないこと考えてないでこっちに腕を通して下さい。」
「ほらノエル様ちょっと上向いて下さいね。」
侍女さん'sの優しくない言葉にチロンと目を向けると「時間ないんですよ」と追加で叱られる。
意外と簡単に着替えはすんだが髪の毛のセットに時間をくわれた。いや、サミュはすぐに様になったのだけど僕がね……実は僕の衣装も都合上ブリオーになってるんだけど「なんか似合わない」僕もそう思ったけど皆もそう感じているようだ。
「……はい、なんとか出来ました。出来ましたけどノエル様、ちっともノエル様らしくないですよ?」
鏡を見て僕もそう思ったけど今日はその方が都合が良いんだ。
「良いの良いの。今日の主役はサミュであって僕じゃないから。」
とこれを言われれば納得するでしょという言葉を出したけど内心では[今日はできればトータっぽくするのがベスト!]と思っていた。結果は良い感じ。
遠目にはトータと僕は同じに見える。なんなら見慣れてない人ならどっちがどっちだか区別つかないんじゃない?
いよいよ会場に移動になった時にサミュの様子を確認。馬車が別々になるので暫くは1人で行動だけど大丈夫かと心配になったのだ。
「……ええ…大丈夫です。馬車で移動した先で控え室に向かい……浄めをして……ローランド様と合流。」
一応全く1人じゃなくて神殿の関係者が付添人になるのだがサミュの場合それが一番の問題だった。付添人はサミュの事を考えΩで雰囲気の柔らかい人をお願いしたのだけど色々とフォローして貰うことを考えればそれなりに経験を積んだしっかりした人になるだろう。
『本当に大丈夫ですか?』この言葉は今日何回聞くことになるのだろうと思ったけど馬車に乗ったとたん僕の付き人にしたザサから早くも発せられた。
「……一抹の不安はある。」
「本当に一抹ですか?」
「……絶対的な不安 って嫌じゃない?」
なんというかサミュが倒れるなんて予想じゃなくて確定なんだけど、それ込みで動いている訳だからなんとかなるだろう……多分。
向こうに行けば会場には父様やアーノルド、提督デジレ様といった頼りになるα勢がいるからなんとかしてくれるという打算もあるけど。
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