10 / 708
大臣の顔
しおりを挟む
王子の姿で庭に行く。さっきの大臣達に会いに行くのだ。
「こんにちは、そんな所では日に焼けてしまいますよ?宜しければお茶にご一緒しませんか?」
まだ立ち話中の大臣達の所へ行って話かけた。直ぐ先に四阿があるのだが、母のお気に入りの場所なので臣下だけでは使い辛いのだろう。
「これはこれは、第一王子。お邪魔ではありませんか?それでは少しだけ。」
あらまぁ。お邪魔ではと思うのなら少しだけと返答するのは早すぎですよ?
「いいえ、そんな事ありませんよ。あちらの四阿に用意をお願いしているのでまいりましょう。」
先にある四阿を指す。後ろの方で1人が小さく「え、良いのでしょうか…」と言うともう1人が「第一王子なのだから良いに決まってるでしょう」と返している。…ごめんね。後で母様に四阿を独り占めするならもう1個別に作ろうって言っておくからね。
四阿ではメイドさんがお茶の用意をしていた。後は自分でやるから良いよと伝えて下がらせる。
…さて、僕の入れた紅茶のお味はどうかな?
「お王子!自らお茶など!…私がいたします。」
「良いの良いの。座っていて?」
ポットに葉を入れてお湯を注ぐ。カップも暖めておいて…。ポットが硝子だから茶葉が沈むのもよく見えて良いね。
「さぁ、皆様どうぞ。」
カップを配り僕もお茶を飲む。うん、美味しい。
最近は料理も覚えていて誰かに食べてみてほしいとさえ思うほど完成度は上がっていた。
最初は火加減に苦労したよね~なんて思っていたから、皆の視線に気づくのが遅れた。
「あ…あれ?どうなさったのですか?」
僕なにか変?変装はちゃんとしたの鏡で確かめたし何だろう。僕の方を見て何か言いたそうにしていながらも言わない。
「王子はお茶をご自分で淹れられるのですね。」
僕に最初に話かけたのは3人の中で一番若い人だ。確か大臣の中では穏健派…そうそう、国内で二番目に大きな都市を持つ領地グリフウッドの前領主だ。
「はい。必要なことでしょう?」
そっと3人の視線が外される。何…こういう感じ慣れてないから嫌な感じだ。言いたい事あるんならはっきり言ってくれないかな。
「……王子、なぜ我々をお茶に?」
「……そうですね…。」
ああそうだ。僕がお茶に誘うっておかしいよね。
まさか、僕が早く出て行かないかな~って話をしていた人の顔が見たかったなんて言えないよね。
「王子は我々にご用が?」
「ええ。少し…大変聞きにくい事なのですが。」
ごまかす為に言いよどんで時間稼ぎしたが思い出した事がある。ちょっとした疑問があるのでそれを聞きたいが、本当に聞きにくい事なんだ。
「ええと…僕はもうそろそろ城から出る事になっていると思うのですが、その後の対応を何も知らされていないのです。どうなっているのでしょうか?」
僕に、出て行け出て行けという割には何も言ってこないのは何故なのだろうと常々思っていたんだ。
「こんにちは、そんな所では日に焼けてしまいますよ?宜しければお茶にご一緒しませんか?」
まだ立ち話中の大臣達の所へ行って話かけた。直ぐ先に四阿があるのだが、母のお気に入りの場所なので臣下だけでは使い辛いのだろう。
「これはこれは、第一王子。お邪魔ではありませんか?それでは少しだけ。」
あらまぁ。お邪魔ではと思うのなら少しだけと返答するのは早すぎですよ?
「いいえ、そんな事ありませんよ。あちらの四阿に用意をお願いしているのでまいりましょう。」
先にある四阿を指す。後ろの方で1人が小さく「え、良いのでしょうか…」と言うともう1人が「第一王子なのだから良いに決まってるでしょう」と返している。…ごめんね。後で母様に四阿を独り占めするならもう1個別に作ろうって言っておくからね。
四阿ではメイドさんがお茶の用意をしていた。後は自分でやるから良いよと伝えて下がらせる。
…さて、僕の入れた紅茶のお味はどうかな?
「お王子!自らお茶など!…私がいたします。」
「良いの良いの。座っていて?」
ポットに葉を入れてお湯を注ぐ。カップも暖めておいて…。ポットが硝子だから茶葉が沈むのもよく見えて良いね。
「さぁ、皆様どうぞ。」
カップを配り僕もお茶を飲む。うん、美味しい。
最近は料理も覚えていて誰かに食べてみてほしいとさえ思うほど完成度は上がっていた。
最初は火加減に苦労したよね~なんて思っていたから、皆の視線に気づくのが遅れた。
「あ…あれ?どうなさったのですか?」
僕なにか変?変装はちゃんとしたの鏡で確かめたし何だろう。僕の方を見て何か言いたそうにしていながらも言わない。
「王子はお茶をご自分で淹れられるのですね。」
僕に最初に話かけたのは3人の中で一番若い人だ。確か大臣の中では穏健派…そうそう、国内で二番目に大きな都市を持つ領地グリフウッドの前領主だ。
「はい。必要なことでしょう?」
そっと3人の視線が外される。何…こういう感じ慣れてないから嫌な感じだ。言いたい事あるんならはっきり言ってくれないかな。
「……王子、なぜ我々をお茶に?」
「……そうですね…。」
ああそうだ。僕がお茶に誘うっておかしいよね。
まさか、僕が早く出て行かないかな~って話をしていた人の顔が見たかったなんて言えないよね。
「王子は我々にご用が?」
「ええ。少し…大変聞きにくい事なのですが。」
ごまかす為に言いよどんで時間稼ぎしたが思い出した事がある。ちょっとした疑問があるのでそれを聞きたいが、本当に聞きにくい事なんだ。
「ええと…僕はもうそろそろ城から出る事になっていると思うのですが、その後の対応を何も知らされていないのです。どうなっているのでしょうか?」
僕に、出て行け出て行けという割には何も言ってこないのは何故なのだろうと常々思っていたんだ。
219
あなたにおすすめの小説
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
起きたらオメガバースの世界になっていました
さくら優
BL
眞野新はテレビのニュースを見て驚愕する。当たり前のように報道される同性同士の芸能人の結婚。飛び交うα、Ωといった言葉。どうして、なんで急にオメガバースの世界になってしまったのか。
しかもその夜、誘われていた合コンに行くと、そこにいたのは女の子ではなくイケメンαのグループで――。
どうせ全部、知ってるくせに。
楽川楽
BL
【腹黒美形×単純平凡】
親友と、飲み会の悪ふざけでキスをした。単なる罰ゲームだったのに、どうしてもあのキスが忘れられない…。
飲み会のノリでしたキスで、親友を意識し始めてしまった単純な受けが、まんまと腹黒攻めに捕まるお話。
※fujossyさんの属性コンテスト『ノンケ受け』部門にて優秀賞をいただいた作品です。
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる