スーパー忍者・タカシの大冒険

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第81話　ブルーマ一族の怪力王と大科学者！

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スイーツアイランド崩壊の危機を辛うじて免れたタカシとユウジ。ブルーマー一族のジュンに助けられた彼らは、さらに深い謎と試練に直面することになった。

「お前たち、ここから先は私の兄弟たちに会ってもらう必要がある。」ジュンが険しい表情で言った。

「兄弟？」タカシが首をかしげる。

「ブルーマー一族は、スイーツアイランドの調和を守るために生まれた特別な存在だ。私の兄、ブルーマ・マコティは怪力王と呼ばれ、その力で島の基盤を支えてきた。そして、妹のブルーマ・モコティは大科学者として、様々な装置を開発している。」

「ちょっと待て。怪力王とか科学者とか、なんか設定盛りすぎじゃないか？」ユウジが疑わしそうに言う。

「文句を言うな！二人とも、彼らに会えばお前たちの忍術もさらに磨かれるだろう。」ジュンがピシャリと言い放つ。

怪力王ブルーマ・マコティ登場

ジュンに連れられてやってきたのは、崩壊したスイーツアイランドの外れにある巨大な砂糖の山。その山頂で待っていたのは、筋骨隆々の男だった。

「お前たちがジュンの言っていた忍者どもか？」
その声は地響きのように低く、体格は巨人のように大きい。彼の肩には巨大なハンマーが乗っており、それ自体がクッキー生地でできているようだった。

「俺の名はブルーマ・マコティ。この島の柱を作ったのはこの俺だ！」

「おいおい、なんだあいつ！？体がムキムキすぎて、完全にモンスターじゃないか！」ユウジが青ざめる。

「でも、ハンマーがクッキーっていうのがちょっと面白いな。」タカシがニヤリと笑う。

「貴様ら、私の力をバカにしているのか？」マコティが目を光らせる。

「い、いや、そんなことは！」二人は慌てて否定する。

マコティの怪力講座

「お前たちに教えるのは、**怪力忍術『マコティ・クラッシュ』**だ。」マコティがハンマーを掲げる。

「待て！俺たち怪力とか無理だろ！こんな筋肉ないし！」ユウジが抵抗する。

「関係ない！忍者とは己の限界を超える存在だ！」マコティが怒鳴ると、地面が揺れた。

マコティの指導のもと、二人は巨大な砂糖の岩を運ぶ訓練をさせられることに。

「無理だって！こんなの持てるか！」ユウジが叫ぶ。

「やれ！甘えるな！砂糖の塊を運べない忍者はクッキー以下だ！」マコティが追い立てる。

「クッキー以下ってなんだよ！？」タカシが叫びながらも、なんとか砂糖岩を引きずる。

科学者ブルーマ・モコティ登場

怪力講座をなんとか耐え抜いた二人。次に案内されたのは、スイーツアイランドの地下にある秘密の研究所だった。中には奇妙な機械やガラス管が並んでおり、中心には白衣を着た女性が立っていた。

「私の名前はブルーマ・モコティ。科学でスイーツアイランドを支えているの。」

彼女は小柄だが、目つきは鋭く、手には複雑な道具を持っている。

「科学者？なんか普通そうな人で安心した。」ユウジがホッとする。

「普通だと？それは失礼ね。」モコティがニヤリと笑い、ボタンを押した。

すると、ユウジの足元から突然、ゼリー状の罠が現れて彼を閉じ込めた。

「うわっ！なんだこれ！？」ユウジが必死にもがく。

「私は普通じゃないのよ。この研究所では、**転送装置『リブーフ』**を開発しているわ。これが完成すれば、どんな場所にも瞬時に行けるようになるの。」

「そ、それはすごい！でも、なんで俺をゼリーに閉じ込める必要があるんだよ！」ユウジが怒る。

「忍者に必要なのは、どんな状況でも冷静に対処する力。リブーフを使いこなすには、ゼリー程度の拘束に動揺しない心が必要よ。」

転送装置リブーフの試運転

モコティが装置を指差した。大きなカップケーキのような形をしており、中から光が漏れている。

「これがリブーフ。これを使えば、スイーツアイランドの外にいる伝説の三忍ともコンタクトが取れるかもしれない。」

「マジかよ！早くそれ使わせてくれ！」タカシが興奮する。

「簡単に使えると思わないで。」モコティが再びニヤリと笑う。

「なんか嫌な予感しかしない…」ユウジがつぶやく。

モコティは操作パネルをいじり、二人をリブーフの中に放り込んだ。

「さて、これで試運転を開始するわ。失敗したらどこか変な場所に飛ばされるかもしれないけど、まあ気にしないで。」

「気にするわ！？」タカシとユウジが同時に叫ぶ。

カオスな転送

リブーフが作動し、二人は眩しい光に包まれた。次の瞬間、彼らは奇妙な場所に飛ばされていた。

「ここはどこだ？」タカシが周囲を見渡す。

目の前には、巨大なドーナツ型の建物があり、周囲には砂糖菓子の住人たちが忙しそうに動き回っている。

「なんだこれ！？リブーフの転送先がスイーツアイランドの地下深くってどういうことだよ！」ユウジが叫ぶ。

「計算ミスね。でも、面白いデータが取れたわ。」モコティの声が通信機から聞こえてきた。

「お前絶対わざとだろ！」二人は叫びながら、転送装置の再調整をモコティに要求する。

再び旅立ちへ

最終的にモコティがリブーフを再調整し、二人は無事地上に戻ることができた。ブルーマ・マコティとモコティから厳しい訓練を受けた彼らは、再び旅立つ準備を整える。

「次はどこに向かうんだ？」ユウジが息を切らしながら聞く。

「伝説の三忍の居場所を探す手がかりは、この先の大海にあるかもしれない。」ジュンが静かに答える。

こうしてタカシとユウジは、さらなる試練を乗り越えるべく、再び道を進むのだった――。

しかし、遠くの空には再びヤン・シンの影がちらついていた…

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