虚構の鎖

Selfish

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第4章:第三の犠牲者

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その翌日、第三の犠牲者が発見された。被害者は30代の男性、名前は井上達也。彼は自宅で死亡しており、手には古びた日記を握りしめていた。

日記にはこう記されていた。

「思い出せない……彼らに奪われた。だが、必ず取り戻してみせる。」

芹沢は被害者の部屋を捜索し、部下の藤井が発見した一枚の写真に目を止めた。それはフェニックス心理研究所の建物を撮影したものだった。

芹沢:「井上も被験者だったのか……そして、この写真を撮った理由は何だ?」
藤井:「おそらく、井上は研究所を訪れて何かを思い出そうとしていたのでは?」

同じタイミングで、美咲が突然電話をかけてくる。
美咲:「芹沢、すぐに来て。研究所の元所在地で何かを見つけた。」

芹沢が美咲と共にフェニックス心理研究所の元所在地に向かうと、そこは荒廃したビルの廃墟

芹沢と美咲が訪れたのは、かつて「フェニックス心理研究所」が存在していた場所だった。今では廃墟となり、誰も近づかない。建物は老朽化しており、かつての栄光を感じさせる面影は全くなかった。美咲が指差す先には、ボロボロになった看板が風に揺れていた。

美咲:「ここだ。私も数年前までは、この場所をよく訪れていた。父が研究していたから。」
芹沢:「どうしてこんなところに?」

美咲は深呼吸をし、足元をしっかりと踏みしめながら歩き出す。芹沢もその後を追った。廃墟の中に入ると、空気は湿気を帯び、古びた壁が時折きしむ音を立てていた。まるで時が止まったかのような場所だ。

美咲:「実は……ここにはまだ、父が残した資料があるかもしれない。」
芹沢:「資料?」
美咲:「はい。父が何かを隠していた。私はずっとそれを探していたんだけど、何も見つからなかった。でも、最近になってこの場所にもう一度来てみたら……」

美咲は足を止め、ある扉の前で立ち尽くす。その扉は一見普通の物置のように見えるが、何かが違う。美咲は慎重に扉を開け、中に入ると、そこには古びたファイルや書類、さらには未整理の実験ノートが山積みになっているのが見えた。

芹沢:「こんなところに、まさか……」

美咲はその中から一冊のノートを取り出し、表紙に書かれた名前を確認する。そのノートには「フェニックス心理研究所 実験記録 - 1979年」と書かれていた。

美咲:「これだ……おそらく、私の父が一番重要だと思っていたもの。」
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