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魔法少女マーリィンのお漏らし。
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冒険者ギルドに戻り、俺の欲しい素材を抜いた物を提出した。
金貨3枚と銀貨8枚、銅貨40枚になった。
「こんなに……」
受付でお金をもらうとミリィは俺に金貨と銀貨を渡してくる。
「どうした?」
「受け取ってください、これはテムリスさんの物です」
今回渡すお金とは別に、ミリィはこれから稼ぐお金を全部俺に渡すと言うのだ。ただ銅貨は家に送りたいのでくださいと言う。
「別にお金のためにミリィの援助をしてる訳じゃないぞ?」
「それでも、わたしは受け取れません」
こんなに強くなれたのは俺のおかげだし、昨日までの自分なら薬草拾いしかできませんでしたからという。
「わかった、それと援助ってミリィの家はそんなに困窮しているのか?」
「父が死んで母が一人で妹達を育ててるんです。ですから少しでも援助したくて」
それを聞いた俺は、金貨と銀貨を受け取り、ミリィから銅貨も取りあげた。
「あっ」
驚くミリィの手をとり、受け付けに行くとその金をすべて受付の台に置いた。
「これを全部この子の親のところに送金してくれ」
「はい、かしこまりました」
受付は俺たちのやり取りを聞いていて、待ってましたとばかりにさっさと手続きを済ましてしまった。
既に何度も送金しているのだろう手続きは一瞬だった。薬草拾いなんて儲かるものじゃない、そこから出してたのかと考えると目頭が熱くなる。
「だめですよ」
「もう送っちゃったから」
「……ありがとう、ございます」
そう言うとミリィは俺の腕に抱きついた。
”ヒュン”
木のコップがミリィに飛んでくる。俺はとっさにミリィをかばいコップは背中に当たり中身をぶちまけ床を転がる。
コップを投げたやつをみるとボロボロのマントを羽織った少女がいた
「裏切り者!」
「マーリィン、なにするんですか!」
ミリィがコップを投げた少女に向かって怒っている。それにもまして怒っているのはコップを投げられたテーブルの男達だ。
「てめぇ何しやがる!」
「ひっ!」
自分で投げたのに怒られた少女は急に委縮する。
「おいおい、ありゃこいつが頑張って貯めた金で頼んだシングルモルトウイスキーの20年もので金貨1枚すんだぞ、お前払えるのか?」
「ひっ、ムリです」
「無理じゃねぇんだよ、ふざけんなよ!」
「じゃあこうしようじゃねぇか。お前の身体を俺が金貨1枚で買う。その金でこいつは酒が飲める、それなら弁償できるだろ」
「……ムリです」
「無理と言われてもな。じゃあ金貨一枚だしてもらわないとな」
今にも泣きそうな少女はブルブルと震えておしっこを漏らす。
「汚ねぇな」
「いや、俺は逆にもようしてきたぜ、おいお前もう払えねぇんだ観念して俺に抱かれろ」
俺はテーブルに行くと金貨を10枚だし詫びた。
「すまない、この子はうちの子の知り合いなんだこれで勘弁してくれないか」
「ほう金貨10枚か、だが足りねぇな謝るときは土下座だろうが」
そう言われた俺は迷わず土下座した。
「申し訳ありませんでした。この子は許してあげてください」
別にプライドがある訳じゃない。これでこの子が許されるならそれで良いだろう。
「ガハハ、せっかくかっこよく助けに来たのにしまらねぇな。良いぜ連れていきな。おい小娘、次から暴れるときは周りに誰がいるか確認してから暴れるんだな。次はねぇからな」
少女ビクッと怯えると俺の腕を掴み後ろにかくれた。その小さい体はビクビクと震えていた。
「ミリィ行くよ」
ミリィはコクりとうなずくと俺の後をついてくる。少女を置いていくわけにはいかないのでそのまま一緒にギルドを出た。
冒険者達の笑い声が聞こえる。まあ気にすることじゃない。
「テムリスさん格好良かったです」
「土下座したのに?」
「他人のために頭なんか下げられませんよ、しかも自分にコップを投げた相手に」
まあ、床に頭を着けてあやまるのは、私はうんこ並みのゴミです、お許しくださいって意味だからな。
「それをかっこいいって言うミリィも変わり者だと思うけどね」
ミリィはふふふと笑って俺の頬にキスをする。しかし、次の瞬間少女の方を見て一言いう。
「マーリィン、テムリスさんに言うことあるんじゃないですか」
「……」
まだ、身体を震わせている。よっぽど怖かったんだろう。まああいつら顔がかなり凶悪だったからな。
俺は足取りもおぼつかない少女を抱き上げると、家へと向かった。とりあえず服も洗ってやらないとな。
金貨3枚と銀貨8枚、銅貨40枚になった。
「こんなに……」
受付でお金をもらうとミリィは俺に金貨と銀貨を渡してくる。
「どうした?」
「受け取ってください、これはテムリスさんの物です」
今回渡すお金とは別に、ミリィはこれから稼ぐお金を全部俺に渡すと言うのだ。ただ銅貨は家に送りたいのでくださいと言う。
「別にお金のためにミリィの援助をしてる訳じゃないぞ?」
「それでも、わたしは受け取れません」
こんなに強くなれたのは俺のおかげだし、昨日までの自分なら薬草拾いしかできませんでしたからという。
「わかった、それと援助ってミリィの家はそんなに困窮しているのか?」
「父が死んで母が一人で妹達を育ててるんです。ですから少しでも援助したくて」
それを聞いた俺は、金貨と銀貨を受け取り、ミリィから銅貨も取りあげた。
「あっ」
驚くミリィの手をとり、受け付けに行くとその金をすべて受付の台に置いた。
「これを全部この子の親のところに送金してくれ」
「はい、かしこまりました」
受付は俺たちのやり取りを聞いていて、待ってましたとばかりにさっさと手続きを済ましてしまった。
既に何度も送金しているのだろう手続きは一瞬だった。薬草拾いなんて儲かるものじゃない、そこから出してたのかと考えると目頭が熱くなる。
「だめですよ」
「もう送っちゃったから」
「……ありがとう、ございます」
そう言うとミリィは俺の腕に抱きついた。
”ヒュン”
木のコップがミリィに飛んでくる。俺はとっさにミリィをかばいコップは背中に当たり中身をぶちまけ床を転がる。
コップを投げたやつをみるとボロボロのマントを羽織った少女がいた
「裏切り者!」
「マーリィン、なにするんですか!」
ミリィがコップを投げた少女に向かって怒っている。それにもまして怒っているのはコップを投げられたテーブルの男達だ。
「てめぇ何しやがる!」
「ひっ!」
自分で投げたのに怒られた少女は急に委縮する。
「おいおい、ありゃこいつが頑張って貯めた金で頼んだシングルモルトウイスキーの20年もので金貨1枚すんだぞ、お前払えるのか?」
「ひっ、ムリです」
「無理じゃねぇんだよ、ふざけんなよ!」
「じゃあこうしようじゃねぇか。お前の身体を俺が金貨1枚で買う。その金でこいつは酒が飲める、それなら弁償できるだろ」
「……ムリです」
「無理と言われてもな。じゃあ金貨一枚だしてもらわないとな」
今にも泣きそうな少女はブルブルと震えておしっこを漏らす。
「汚ねぇな」
「いや、俺は逆にもようしてきたぜ、おいお前もう払えねぇんだ観念して俺に抱かれろ」
俺はテーブルに行くと金貨を10枚だし詫びた。
「すまない、この子はうちの子の知り合いなんだこれで勘弁してくれないか」
「ほう金貨10枚か、だが足りねぇな謝るときは土下座だろうが」
そう言われた俺は迷わず土下座した。
「申し訳ありませんでした。この子は許してあげてください」
別にプライドがある訳じゃない。これでこの子が許されるならそれで良いだろう。
「ガハハ、せっかくかっこよく助けに来たのにしまらねぇな。良いぜ連れていきな。おい小娘、次から暴れるときは周りに誰がいるか確認してから暴れるんだな。次はねぇからな」
少女ビクッと怯えると俺の腕を掴み後ろにかくれた。その小さい体はビクビクと震えていた。
「ミリィ行くよ」
ミリィはコクりとうなずくと俺の後をついてくる。少女を置いていくわけにはいかないのでそのまま一緒にギルドを出た。
冒険者達の笑い声が聞こえる。まあ気にすることじゃない。
「テムリスさん格好良かったです」
「土下座したのに?」
「他人のために頭なんか下げられませんよ、しかも自分にコップを投げた相手に」
まあ、床に頭を着けてあやまるのは、私はうんこ並みのゴミです、お許しくださいって意味だからな。
「それをかっこいいって言うミリィも変わり者だと思うけどね」
ミリィはふふふと笑って俺の頬にキスをする。しかし、次の瞬間少女の方を見て一言いう。
「マーリィン、テムリスさんに言うことあるんじゃないですか」
「……」
まだ、身体を震わせている。よっぽど怖かったんだろう。まああいつら顔がかなり凶悪だったからな。
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