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レピアとアールの婚約発表は神殿から大々的に発表された。
ノルディの想いは皆が知っている。万が一、皇室が邪魔をするかもしれない。
だからこそ、皇室ですら手を出せないように国民皆に周知した。
「レピア様が婚約…」
ノルディは消えそうな声でつぶやいた。
ノルディとレピアはお茶会はなくなっており、レピアの婚約は神殿の発表で知った。
こうなることは覚悟していた。
レピア様がアールを望む以上、早いか遅いかの問題だったから。
だが、実際に発表されるとノルディは全く諦められない自分の恋心を自覚する。
どうして自分ではない?
何がいけなかった?
何が足りなかった?
ここ一年、ずっとそればかり考えていた。
拒否されるのが怖くて想いを直接伝えていなかったから?
自分の行いを振り返っては後悔する日々を過ごしていた。
ノルディはレピアの所に走った。
何度考えても納得ができない。
もし今からでも想いを伝えたら何が変わるかもしれない。
ノルディは神殿に忍び込みレピアを探した。
正面から行けばレピアとの面会が叶わないことはわかっていたから。
花が咲き乱れる神殿の庭。
レピアの大好きな場所。
特にこの春の時期がレピアの一番好きな季節だ。
外に出る事が滅多にないレピアの癒しの場。
「綺麗ね、ノルディ」
そう言って笑うレピアを見るのがノルディは好きだった。
だから春だけではなく全ての季節にいつでも綺麗な花が見られるようにノルディは花や世話ができる庭師の手配をしていた。
レピア様が笑って過ごせるように。
それがノルディにとっての一番の幸せだったから。
その庭でノルディは見た。
レピアがアールと腕を組み散歩している姿を。
聖女の護衛である聖騎士が護衛対象者と腕を組む。
そんなことはありえない。
襲われたときに剣を抜くのが遅れるから。
もう聖女と聖騎士の関係ではない事を物語っていた。
そして何よりノルディに衝撃を与えたもの…
「レピア、そろそろ戻りましょう。結婚に向けての準備を進めなくてはいけませんよ。」
「ええ、わかっているわ。だけど、もう少しアールと二人でいたいの。だめ?」
レピアの甘えるような表情にアールは苦笑を浮かべる。
「レピアのお願いを私が断れると思いますか?もう少しだけですよ。」
レピア…呼びすて?
何よりレピアのアールを見る表情。
初めて誰かに甘えてわがままを言っているのを見た。
凛と皆を優しく導く聖女。
それがノルディから見たレピアだった。
お茶会ができるようになってからは雑談や冗談も言えるようになっていた。
心を開いていたと思っていた。
だが、今のアールといるレピア様は全く違う。
なんて自惚れていたのだろう。
自分が特別だなんて。
「はっ、私は勘違いしてたのか…」
きっとアールのそばにいるレピア様が素なのだろう。
あんな風に心を開いて甘えて。
今のレピアは聖女ではなく、ただの少女だった。
ノルディが知っているレピアとは違った。
いや、ノルディもレピアの作られた聖女の姿しか知らなかったのだと悟った。
「私はなんて愚かなのだろう…」
レピア様の何を見てきたのだろう。
レピア様が私を選ばなかったのは当たり前だ…
本当の彼女を見ようともしていなかった。
ノルディの目から一筋の涙が流れた。
レピア様に笑って祝福を言おう。
今の自分にできることはそれだけだ。
たとえ自分の心に蓋をすることになっても。
私ではレピア様は幸せにはできない。
裏工作をし無理やり妃すればレピアから一生恨まれる。
あんな表情は引き出せない。
「あなたを愛していました。レピア様。」
レピアに一礼をしてノルディはそのままその場を離れた。
ノルディの想いは皆が知っている。万が一、皇室が邪魔をするかもしれない。
だからこそ、皇室ですら手を出せないように国民皆に周知した。
「レピア様が婚約…」
ノルディは消えそうな声でつぶやいた。
ノルディとレピアはお茶会はなくなっており、レピアの婚約は神殿の発表で知った。
こうなることは覚悟していた。
レピア様がアールを望む以上、早いか遅いかの問題だったから。
だが、実際に発表されるとノルディは全く諦められない自分の恋心を自覚する。
どうして自分ではない?
何がいけなかった?
何が足りなかった?
ここ一年、ずっとそればかり考えていた。
拒否されるのが怖くて想いを直接伝えていなかったから?
自分の行いを振り返っては後悔する日々を過ごしていた。
ノルディはレピアの所に走った。
何度考えても納得ができない。
もし今からでも想いを伝えたら何が変わるかもしれない。
ノルディは神殿に忍び込みレピアを探した。
正面から行けばレピアとの面会が叶わないことはわかっていたから。
花が咲き乱れる神殿の庭。
レピアの大好きな場所。
特にこの春の時期がレピアの一番好きな季節だ。
外に出る事が滅多にないレピアの癒しの場。
「綺麗ね、ノルディ」
そう言って笑うレピアを見るのがノルディは好きだった。
だから春だけではなく全ての季節にいつでも綺麗な花が見られるようにノルディは花や世話ができる庭師の手配をしていた。
レピア様が笑って過ごせるように。
それがノルディにとっての一番の幸せだったから。
その庭でノルディは見た。
レピアがアールと腕を組み散歩している姿を。
聖女の護衛である聖騎士が護衛対象者と腕を組む。
そんなことはありえない。
襲われたときに剣を抜くのが遅れるから。
もう聖女と聖騎士の関係ではない事を物語っていた。
そして何よりノルディに衝撃を与えたもの…
「レピア、そろそろ戻りましょう。結婚に向けての準備を進めなくてはいけませんよ。」
「ええ、わかっているわ。だけど、もう少しアールと二人でいたいの。だめ?」
レピアの甘えるような表情にアールは苦笑を浮かべる。
「レピアのお願いを私が断れると思いますか?もう少しだけですよ。」
レピア…呼びすて?
何よりレピアのアールを見る表情。
初めて誰かに甘えてわがままを言っているのを見た。
凛と皆を優しく導く聖女。
それがノルディから見たレピアだった。
お茶会ができるようになってからは雑談や冗談も言えるようになっていた。
心を開いていたと思っていた。
だが、今のアールといるレピア様は全く違う。
なんて自惚れていたのだろう。
自分が特別だなんて。
「はっ、私は勘違いしてたのか…」
きっとアールのそばにいるレピア様が素なのだろう。
あんな風に心を開いて甘えて。
今のレピアは聖女ではなく、ただの少女だった。
ノルディが知っているレピアとは違った。
いや、ノルディもレピアの作られた聖女の姿しか知らなかったのだと悟った。
「私はなんて愚かなのだろう…」
レピア様の何を見てきたのだろう。
レピア様が私を選ばなかったのは当たり前だ…
本当の彼女を見ようともしていなかった。
ノルディの目から一筋の涙が流れた。
レピア様に笑って祝福を言おう。
今の自分にできることはそれだけだ。
たとえ自分の心に蓋をすることになっても。
私ではレピア様は幸せにはできない。
裏工作をし無理やり妃すればレピアから一生恨まれる。
あんな表情は引き出せない。
「あなたを愛していました。レピア様。」
レピアに一礼をしてノルディはそのままその場を離れた。
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