【完結】闇落ちした聖女候補は神様に溺愛される

みやちゃん

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プロローグ

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「神様‥」

処刑台で服もボロボロで石をぶつけられ血みどろになっていたリーナは呟く。

処刑台の前に神様が立っている。

今から処刑される。
聖女候補が闇落ちするなど許されない。

処刑台では強風が吹いている。
まるで神様が怒っているように。

周りには多くの人たちが集まっている。
それにも関わらず、誰一人言葉を発する事はなく、怖いくらいに静まり返っていた。

神様は冷たい視線をリーナに向けた。
神様から初めて向けられたその視線を見て、今までのように優しい眼差しはもう向けてもらえない事がわかってしまう。

失望された‥

神様に会う前に処刑されたかった。
リーナは死ぬ恐怖より神様に失望させる恐怖の方が大きかったから。

私は闇落ちした‥
もう神様と結ばれることはない。
そばにいることもできない。

あんなに幸せだったのに。
ずっと一緒にいると約束したのに。

「神様の手で私を処罰してください。」

せめて神様の手にかかって死にたい。
闇落ちした私がそんな事を望む事は許されないだろうか。

「私のかわいい子‥お前の名を呼びたかった。」
苦しそうに顔を歪める神様の声は冷たかった。

私は声を出すことができなかった。

ごめんなさい。
ごめんなさい。
ごめんなさい。

何度謝っても許されない。
それだけの事を私はした。
もう取り返しはつかない。

私が神様を裏切った‥
どんな言い訳をしても、その事実は変わらない。

私なんかが聖女を目指したのがそもそもの間違いだったのだ。

神様、お母さん、ルート、ネマ、村の人達‥
みんな、ごめんなさい。
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