69 / 87
第3章
ヴォルティスの過去2(ヴォルティス視点)
しおりを挟む
人は短命であったが、役割の移譲を行い増える事のない神とは違い、貪欲でどんどん増えていった。
増えれば増えるほど、身分の差が生まれ、争いも起こり出した。さらに人々の欲は深くなる。
私は焦った。こんな事は想定していなかった。どんどん増える人々と比例するように増える欲望、裏切り、争い。
あの方はそれを見ていたが、私に何も言うことはなかった。私に怒っていたのだろう。
命の泉に行っても話しかけられる事もなかった。
あんなにそばにいてほしいと言っていたのに、私の存在などもう必要としていないようだった‥
穢れを認識したのがいつだったのか覚えていない。
だが、それがどんな恐ろしい作用をするものなのか気づいた時にはもう手遅れだった。
大地は穢れ、もうこの世界がもたない‥そう覚悟した時、あの方が動いた。
「私が対処する。これからはお前がこの穢れの対処をしろ。永遠にこの穢れは無くなることはない、お前とこの世界は繋がっている。お前が穢れにのまれれば世界が終わる。永遠に生き続けろ、その穢れと共に。」
いつぶりに話しかけられたかもわからない言葉は冷たかった‥もう私を捨てると宣言された。
心にポッカリと穴が空いたように呆然とした。私はあの方に捨てられる‥
私をいつでも受け入れてくれたあの方だからこそ、心のどこかで甘えていたのかもしれない。
何をしても許されるのだと。私はそういう存在なのだと‥
私は自分であの方から離れた。神々を創るのが楽しくてその存在すら忘れ、あの方の望みを叶えなかった。
挙句に刺激を欲してあの方の許可も取らず人を創った。
大地を汚し、世界を滅亡まで追い込み、その尻拭いまでさせた。
捨てられても当然だ。なぜ、許されるとなど思ったのだろう。
自分の愚かさに気づいたが、もう何もかも遅かった。
あの方は、膨れ上がった穢れを抑え込むだけに力を使いすぎていた。
大地全てを穢れで覆われる訳にはいかない。その穢れをあの方の力の大半を使い、自分の核を使い押さえ込んだ。
真っ黒く染まっていくあの方を見てもう保たないと感じた。あの方の核が傷ついている。
あの方と穢れを共に封じるか、この世の滅亡かの選択に迫られた。
あの方の核が壊れていくのがわかる。
私はどうする事もできず、ただ見ているしかなかった。
あの方の悲しい声が聞こえる。
「お前は永遠の孤独がどれだけ辛いのかわからないだろう。それはお前への罰だ。いつか辛くなった時に思い出せ。私を忘れるな。」
私にこの世に残れと言っている。
私はあの方とともに穢れを命の泉から切り離し、封じた。核が壊れきる前に私にできるのはそれしかなかった。
間に合っていないかもしれない。
あの方の存在は消えてしまっているかもしれない。そうでなかったとしても、あそこまで核が傷つけば‥
私とあの方で半分ずつに分けた力。それに伴い、世界と私は繋がった。
あの方と私のどちらかが存在すれば世界は維持できる。
そばにいるだけでいい。
そう言われていたのに、あの方の力の大半を使わせて核まで傷ついたのに地中深くの真っ暗な孤独の世界に落とした。
世界を滅亡させそうになっただけではなく、あの方の1つの望みすら叶えられず、孤独にさせた。その上、消滅にまで追い込んだ‥
最後の言葉は本当に私に残れと言った言葉なのか‥後から考えたらだんだんわからなくなっていった。
私を忘れるな‥どんな思いでそう言ったのだろう。
あの方である大地を守らなければ‥
人々の穢れをコントロールしていかねば‥私にできる唯一の償い。
守りの神、希望の神を創り人々の絶望を減らした。聖女という穢れの浄化できる存在も創った。
私が大地の代わりに穢れを取り込む。
あの方をこれ以上汚す事は許されない。
穢れが溜まるにつれて苦痛は大きくなっていく。それでもあの方の抱えた穢れの方が格段に大きい。
どれだけ辛かったのだろう。
増えれば増えるほど、身分の差が生まれ、争いも起こり出した。さらに人々の欲は深くなる。
私は焦った。こんな事は想定していなかった。どんどん増える人々と比例するように増える欲望、裏切り、争い。
あの方はそれを見ていたが、私に何も言うことはなかった。私に怒っていたのだろう。
命の泉に行っても話しかけられる事もなかった。
あんなにそばにいてほしいと言っていたのに、私の存在などもう必要としていないようだった‥
穢れを認識したのがいつだったのか覚えていない。
だが、それがどんな恐ろしい作用をするものなのか気づいた時にはもう手遅れだった。
大地は穢れ、もうこの世界がもたない‥そう覚悟した時、あの方が動いた。
「私が対処する。これからはお前がこの穢れの対処をしろ。永遠にこの穢れは無くなることはない、お前とこの世界は繋がっている。お前が穢れにのまれれば世界が終わる。永遠に生き続けろ、その穢れと共に。」
いつぶりに話しかけられたかもわからない言葉は冷たかった‥もう私を捨てると宣言された。
心にポッカリと穴が空いたように呆然とした。私はあの方に捨てられる‥
私をいつでも受け入れてくれたあの方だからこそ、心のどこかで甘えていたのかもしれない。
何をしても許されるのだと。私はそういう存在なのだと‥
私は自分であの方から離れた。神々を創るのが楽しくてその存在すら忘れ、あの方の望みを叶えなかった。
挙句に刺激を欲してあの方の許可も取らず人を創った。
大地を汚し、世界を滅亡まで追い込み、その尻拭いまでさせた。
捨てられても当然だ。なぜ、許されるとなど思ったのだろう。
自分の愚かさに気づいたが、もう何もかも遅かった。
あの方は、膨れ上がった穢れを抑え込むだけに力を使いすぎていた。
大地全てを穢れで覆われる訳にはいかない。その穢れをあの方の力の大半を使い、自分の核を使い押さえ込んだ。
真っ黒く染まっていくあの方を見てもう保たないと感じた。あの方の核が傷ついている。
あの方と穢れを共に封じるか、この世の滅亡かの選択に迫られた。
あの方の核が壊れていくのがわかる。
私はどうする事もできず、ただ見ているしかなかった。
あの方の悲しい声が聞こえる。
「お前は永遠の孤独がどれだけ辛いのかわからないだろう。それはお前への罰だ。いつか辛くなった時に思い出せ。私を忘れるな。」
私にこの世に残れと言っている。
私はあの方とともに穢れを命の泉から切り離し、封じた。核が壊れきる前に私にできるのはそれしかなかった。
間に合っていないかもしれない。
あの方の存在は消えてしまっているかもしれない。そうでなかったとしても、あそこまで核が傷つけば‥
私とあの方で半分ずつに分けた力。それに伴い、世界と私は繋がった。
あの方と私のどちらかが存在すれば世界は維持できる。
そばにいるだけでいい。
そう言われていたのに、あの方の力の大半を使わせて核まで傷ついたのに地中深くの真っ暗な孤独の世界に落とした。
世界を滅亡させそうになっただけではなく、あの方の1つの望みすら叶えられず、孤独にさせた。その上、消滅にまで追い込んだ‥
最後の言葉は本当に私に残れと言った言葉なのか‥後から考えたらだんだんわからなくなっていった。
私を忘れるな‥どんな思いでそう言ったのだろう。
あの方である大地を守らなければ‥
人々の穢れをコントロールしていかねば‥私にできる唯一の償い。
守りの神、希望の神を創り人々の絶望を減らした。聖女という穢れの浄化できる存在も創った。
私が大地の代わりに穢れを取り込む。
あの方をこれ以上汚す事は許されない。
穢れが溜まるにつれて苦痛は大きくなっていく。それでもあの方の抱えた穢れの方が格段に大きい。
どれだけ辛かったのだろう。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
酒飲み聖女は気だるげな騎士団長に秘密を握られています〜完璧じゃなくても愛してるって正気ですか!?〜
鳥花風星
恋愛
太陽の光に当たって透けるような銀髪、紫水晶のような美しい瞳、均整の取れた体つき、女性なら誰もが羨むような見た目でうっとりするほどの完璧な聖女。この国の聖女は、清楚で見た目も中身も美しく、誰もが羨む存在でなければいけない。聖女リリアは、ずっとみんなの理想の「聖女様」でいることに専念してきた。
そんな完璧な聖女であるリリアには誰にも知られてはいけない秘密があった。その秘密は完璧に隠し通され、絶対に誰にも知られないはずだった。だが、そんなある日、騎士団長のセルにその秘密を知られてしまう。
秘密がばれてしまったら、完璧な聖女としての立場が危うく、国民もがっかりさせてしまう。秘密をばらさないようにとセルに懇願するリリアだが、セルは秘密をばらされたくなければ婚約してほしいと言ってきた。
一途な騎士団長といつの間にか逃げられなくなっていた聖女のラブストーリー。
◇氷雨そら様主催「愛が重いヒーロー企画」参加作品です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ヒロインと結婚したメインヒーローの側妃にされてしまいましたが、そんなことより好きに生きます。
下菊みこと
恋愛
主人公も割といい性格してます。
アルファポリス様で10話以上に肉付けしたものを読みたいとのリクエストいただき大変嬉しかったので調子に乗ってやってみました。
小説家になろう様でも投稿しています。
聖女の任期終了後、婚活を始めてみたら六歳の可愛い男児が立候補してきた!
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
23歳のメルリラは、聖女の任期を終えたばかり。結婚適齢期を少し過ぎた彼女は、幸せな結婚を夢見て婚活に励むが、なかなか相手が見つからない。原因は「元聖女」という肩書にあった。聖女を務めた女性は慣例として専属聖騎士と結婚することが多く、メルリラもまた、かつての専属聖騎士フェイビアンと結ばれるものと世間から思われているのだ。しかし、メルリラとフェイビアンは口げんかが絶えない関係で、恋愛感情など皆無。彼を結婚相手として考えたことなどなかった。それでも世間の誤解は解けず、婚活は難航する。そんなある日、聖女を辞めて半年が経った頃、メルリラの婚活を知った公爵子息ハリソン(6歳)がやって来て――。
異世界召喚されたアラサー聖女、王弟の愛人になるそうです
籠の中のうさぎ
恋愛
日々の生活に疲れたOL如月茉莉は、帰宅ラッシュの時間から大幅にずれた電車の中でつぶやいた。
「はー、何もかも投げだしたぁい……」
直後電車の座席部分が光輝き、気づけば見知らぬ異世界に聖女として召喚されていた。
十六歳の王子と結婚?未成年淫行罪というものがありまして。
王様の側妃?三十年間一夫一妻の国で生きてきたので、それもちょっと……。
聖女の後ろ盾となる大義名分が欲しい王家と、王家の一員になるのは荷が勝ちすぎるので遠慮したい茉莉。
そんな中、王弟陛下が名案と言わんばかりに声をあげた。
「では、私の愛人はいかがでしょう」
【完結】聖女召喚の聖女じゃない方~無魔力な私が溺愛されるってどういう事?!
未知香
恋愛
※エールや応援ありがとうございます!
会社帰りに聖女召喚に巻き込まれてしまった、アラサーの会社員ツムギ。
一緒に召喚された女子高生のミズキは聖女として歓迎されるが、
ツムギは魔力がゼロだった為、偽物だと認定された。
このまま何も説明されずに捨てられてしまうのでは…?
人が去った召喚場でひとり絶望していたツムギだったが、
魔法師団長は無魔力に興味があるといい、彼に雇われることとなった。
聖女として王太子にも愛されるようになったミズキからは蔑視されるが、
魔法師団長は無魔力のツムギをモルモットだと離そうとしない。
魔法師団長は少し猟奇的な言動もあるものの、
冷たく整った顔とわかりにくい態度の中にある優しさに、徐々にツムギは惹かれていく…
聖女召喚から始まるハッピーエンドの話です!
完結まで書き終わってます。
※他のサイトにも連載してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる