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第3章
ルキアはヴォルティスを想う2(ルキア視点)
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封印されただけなら戻ろうと思ったが、思いのほか核が傷つきすぎ回復するまでに時間がかかった。
真っ暗な中で数千年くらいはいただろうか?穢れもいつのまにかなくなっていた。
人の欲望など数千年すら持たない程度の欲だ。私がヴォルティスを想う気持ちに勝てるはずなどない。
ようやく核が回復してヴォルティスの封印を勝手にといた。ヴォルティスに気づかれるかと思ったが、完全に切り離していたらしい。気づかれなかったのは良かったが、それはそれで傷ついた。
もう忘れさられているのだろうか?
ヴォルティスにバレないように気配を消して命の泉に向かった。
そこで見たものは‥ヴォルティスの苦しんでいる姿だった。
命の泉に浮かび、穢れを浄化しているヴォルティスの目は虚ろだった。
体を動かす事も難しいようで、顔はもう生気がない。
どうしてこんな事が‥
穢れなど人を滅ぼせばすぐに消せただろう?
もし、人を消滅させるのが嫌だとしても穢れを浄化する方法などいくらでもあるだろう。
なぜ、穢れを一身に受けている?ヴォルティスだけが‥苦しんでいる?
しばらく様子を見ていると理由はすぐにわかった。他の神のようにヴォルティスは穢れを浄化する聖女を持てない。
大地の穢れの多くもヴォルティスに集まっており、大地の穢れが広がらないようになっている。
「永遠に生き続けろ、その穢れと共に。」
「お前は永遠の孤独がどれだけ辛いのかわからないだろう。それはお前への罰だ。」
私が放ったこの二つの言葉にヴォルティスは命令ととり、自分で自分を縛った。
無意識のうちに呪いを自分にかけた。
穢れとともに孤独に生きなければならないという呪いに‥
私を忘れて欲しくない。ヴォルティスに生きて欲しい。
この二つのわがままによりヴォルティスは数千年苦しみ続けていた。
その頃ちょうどキースという元神の祈りに希望の力は反応していた。
だが、呪いが邪魔をしていた為、私が少し介入した。バレないようにこっそりと希望の力に混ぜ合わせ力を増強させた。
聖女を持てれば穢れが減らせるだろう。
私を思い続けて苦しむのはいいが、体を蝕む穢れをため続けるのは許さない。
ヴォルティスは穢れを減らす事ができたが、その聖女候補の娘に執着していた。
その場は私のものだ。どうして人が私からヴォルティスを奪う?
苛立ちが募る。
そんな時、その娘を闇落ちさせようと動く愚かな人がいた。愚かだ、人のくせにヴォルティスを敵に回すなんて。
だが、うまくいけばあの娘は排除できる。
私はその様子を見ていた。
村人が殺され、その娘は闇落ちする。予想通りだった。
私の力が入った希望の力の強制力が働いてしまったのは想定外だった。あの娘に自我が残ってしまい、ヴォルティスが諦められない状況となる。
結果としては‥良かったのかもしれない。
ヴォルティスはあの娘を失えば、もう生きるのは難しいだろう。
ヴォルティスが死ぬのは許さない。だが、あの娘がそばにいるのも嫌だ。その場は私の為にあるのだから。
あの娘に向けるヴォルティスの眼差しを私に向けてくれたら‥愚かな人をうらやむ日が来るなんて思いもしなかった。
愚かといえば、神々だ。
ヴォルティスによって生かされている存在のくせにヴォルティスに逆らうなどあり得ない。
味方のふりをし近づき、全て消し去ってやろう。あの子の邪魔なものは私が排除する。
それとともにヴォルティスが執着するその娘をヴォルティスから奪う。
その娘に何も言わず、私に名をつけさせた。ヴォルティスより深い絆を得る。それも目的だが、私の主とする事でその娘を殺せなくなった。私がその娘を殺してしまったらヴォルティスは私を絶対に許さない。拒絶されるのだけはどうしても嫌だった。
娘は寿命でさっさと死ねば良い。私がその後ヴォルティスを慰め永遠にそばにいる。ヴォルティスがその娘に向ける眼差しを手に入れる。
その為にヴォルティスの呪いを解いておかなければならない。そして、ヴォルティスを手に入れる為ならその娘と絆を結び、うまくやっていけるはずだ。
全てはうまくいってたのに、ヴォルティスは神をかばい負傷をした。見せしめに殺しておけば他の神も反逆しようとは思わないものを。甘すぎる。
その上、ヴォルティスがその娘を求めて私に土下座をして泣いた。そんなのを求めてはいない。
その娘を主にしておいて良かった。腹立たしさから消滅させそうになったのだから。
ヴォルティスは私に反逆の意を向ける。そう仕向けたのは私だ。呪いを消す為に。いくら私でもヴォルティスのかけた呪いを消す事ができない。自分で消してもらうしかなかった。
だが、ヴォルティスから冷たい眼差しを向けられ絶望感が広がった。無理だ、この眼差しを向けられ拒絶され続けたら私は生きていけない。
ヴォルティスの側にいるためなら何でもする。
ヴォルティスを助ける為の芝居をした。
だから、私はヴォルティスの敵ではない。ヴォルティスとその娘の味方だと証明していかなければならない。
私のヴォルティスへの執着は隠し通していく。ヴォルティスの側にいるために。
真っ暗な中で数千年くらいはいただろうか?穢れもいつのまにかなくなっていた。
人の欲望など数千年すら持たない程度の欲だ。私がヴォルティスを想う気持ちに勝てるはずなどない。
ようやく核が回復してヴォルティスの封印を勝手にといた。ヴォルティスに気づかれるかと思ったが、完全に切り離していたらしい。気づかれなかったのは良かったが、それはそれで傷ついた。
もう忘れさられているのだろうか?
ヴォルティスにバレないように気配を消して命の泉に向かった。
そこで見たものは‥ヴォルティスの苦しんでいる姿だった。
命の泉に浮かび、穢れを浄化しているヴォルティスの目は虚ろだった。
体を動かす事も難しいようで、顔はもう生気がない。
どうしてこんな事が‥
穢れなど人を滅ぼせばすぐに消せただろう?
もし、人を消滅させるのが嫌だとしても穢れを浄化する方法などいくらでもあるだろう。
なぜ、穢れを一身に受けている?ヴォルティスだけが‥苦しんでいる?
しばらく様子を見ていると理由はすぐにわかった。他の神のようにヴォルティスは穢れを浄化する聖女を持てない。
大地の穢れの多くもヴォルティスに集まっており、大地の穢れが広がらないようになっている。
「永遠に生き続けろ、その穢れと共に。」
「お前は永遠の孤独がどれだけ辛いのかわからないだろう。それはお前への罰だ。」
私が放ったこの二つの言葉にヴォルティスは命令ととり、自分で自分を縛った。
無意識のうちに呪いを自分にかけた。
穢れとともに孤独に生きなければならないという呪いに‥
私を忘れて欲しくない。ヴォルティスに生きて欲しい。
この二つのわがままによりヴォルティスは数千年苦しみ続けていた。
その頃ちょうどキースという元神の祈りに希望の力は反応していた。
だが、呪いが邪魔をしていた為、私が少し介入した。バレないようにこっそりと希望の力に混ぜ合わせ力を増強させた。
聖女を持てれば穢れが減らせるだろう。
私を思い続けて苦しむのはいいが、体を蝕む穢れをため続けるのは許さない。
ヴォルティスは穢れを減らす事ができたが、その聖女候補の娘に執着していた。
その場は私のものだ。どうして人が私からヴォルティスを奪う?
苛立ちが募る。
そんな時、その娘を闇落ちさせようと動く愚かな人がいた。愚かだ、人のくせにヴォルティスを敵に回すなんて。
だが、うまくいけばあの娘は排除できる。
私はその様子を見ていた。
村人が殺され、その娘は闇落ちする。予想通りだった。
私の力が入った希望の力の強制力が働いてしまったのは想定外だった。あの娘に自我が残ってしまい、ヴォルティスが諦められない状況となる。
結果としては‥良かったのかもしれない。
ヴォルティスはあの娘を失えば、もう生きるのは難しいだろう。
ヴォルティスが死ぬのは許さない。だが、あの娘がそばにいるのも嫌だ。その場は私の為にあるのだから。
あの娘に向けるヴォルティスの眼差しを私に向けてくれたら‥愚かな人をうらやむ日が来るなんて思いもしなかった。
愚かといえば、神々だ。
ヴォルティスによって生かされている存在のくせにヴォルティスに逆らうなどあり得ない。
味方のふりをし近づき、全て消し去ってやろう。あの子の邪魔なものは私が排除する。
それとともにヴォルティスが執着するその娘をヴォルティスから奪う。
その娘に何も言わず、私に名をつけさせた。ヴォルティスより深い絆を得る。それも目的だが、私の主とする事でその娘を殺せなくなった。私がその娘を殺してしまったらヴォルティスは私を絶対に許さない。拒絶されるのだけはどうしても嫌だった。
娘は寿命でさっさと死ねば良い。私がその後ヴォルティスを慰め永遠にそばにいる。ヴォルティスがその娘に向ける眼差しを手に入れる。
その為にヴォルティスの呪いを解いておかなければならない。そして、ヴォルティスを手に入れる為ならその娘と絆を結び、うまくやっていけるはずだ。
全てはうまくいってたのに、ヴォルティスは神をかばい負傷をした。見せしめに殺しておけば他の神も反逆しようとは思わないものを。甘すぎる。
その上、ヴォルティスがその娘を求めて私に土下座をして泣いた。そんなのを求めてはいない。
その娘を主にしておいて良かった。腹立たしさから消滅させそうになったのだから。
ヴォルティスは私に反逆の意を向ける。そう仕向けたのは私だ。呪いを消す為に。いくら私でもヴォルティスのかけた呪いを消す事ができない。自分で消してもらうしかなかった。
だが、ヴォルティスから冷たい眼差しを向けられ絶望感が広がった。無理だ、この眼差しを向けられ拒絶され続けたら私は生きていけない。
ヴォルティスの側にいるためなら何でもする。
ヴォルティスを助ける為の芝居をした。
だから、私はヴォルティスの敵ではない。ヴォルティスとその娘の味方だと証明していかなければならない。
私のヴォルティスへの執着は隠し通していく。ヴォルティスの側にいるために。
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