平成に起きた未成年による凄惨な殺人事件、死刑執行された事件も

死刑執行された事件

　1992年3月5日から6日にかけて、関光彦元死刑囚(事件当時19、死刑執行)が千葉県市川市のマンションに侵入し、高校1年の女子生徒(当時15)の両親と祖母、妹の4人を殺害する事件が発生した。

　関元死刑囚は事件前、通りすがりの女子高生と別の女性に対する強姦事件を起こしていたが、その後、暴力団組員とトラブルになり、解決金として200万円を要求された。そのため、生徒手帳を確認していた女子高生の自宅に侵入し、金品強奪を計画した。

　そしてたまたま鍵が掛かっていない玄関ドアを開け、1人で留守番をしていた祖母を絞殺。さらに帰宅した女子高生と母親をうつぶせにさせ、母親の背中に包丁を立て続けに5回突き刺した。

　その後、「気分転換に」死亡した祖母と母親のすぐ近くで、女子高生を強姦した。さらに帰宅した父親の背後から包丁で襲い現金と通帳を強奪。さらに会社に置いてある通帳のありかを聞き出すと、とどめを刺した。

　女子高生を連れて会社に通帳を取りに行かせた後、妹が泣き出したため、背後から胸に貫通するほどの力で刺殺した。奪った現金は約34万円、通帳額面約424万円に上った。

　関元死刑囚はこの事件を含め強盗殺人と強盗強姦などの7つの罪、他にも別件の恐喝や窃盗、強姦致傷など「約5ヶ月に計14の罪を繰り返した」と認定され、01年12月最高裁で死刑が確定した。

　関元死刑囚は再審請求中だった17年12月、東京拘置所で死刑が執行された。