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chapter 1
2話 ゴブリン
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「すみません。等級十の討伐依頼、何かありませんか?」
ギルドでは難易度の目安として等級制度を取り入れている。等級制度では等級十が最低、等級一が最高となっている。
俺が受けるのは大抵が等級十の依頼だが、そもそも依頼は余程簡単な物以外数名で集まって受けるのが一般的であるため、難易度的には等級八くらいはある。それでも八なのが俺である。
「現在、等級十で受注可能なのはこちらになっております」
そう言って受付嬢が提示した依頼は『ゴブリン三頭の討伐』だった。
どうやらゴブリンが家の庭を荒らすので困っているらしい。森や山での討伐依頼でないという事は、一体一体誘い出して各個撃破するのが難しい事を意味している。
かなり小規模とはいえ、一応俺も魔法は使える。しかしそれでも三対一は厳しい。だが受ける事の出来る依頼はそれしかない。
「…………じゃあ、それでお願いします」
果たして俺は、ゴブリン三頭討伐依頼を受けるのだった――――。
「――――――――」
依頼人は気の良い老夫婦だった。息子は居ないらしく、やって来た傭兵が予想以上に若くてびっくりしたと。色々と可愛がって貰えた。
夕食をご馳走になり、色々と話をしているうちに夜は更けた。俺は今、月明かりが照らす中で庭の泥を被り気配を消し、深夜から早朝にかけて現れるゴブリンを待っていた。
老夫婦は恐らく依頼を失敗しても俺を責める事はないだろう。…………だからこそ、この依頼を失敗するわけにはいかなかった。
身を清めて泥を被っているため、ゴブリンが俺の存在に気付いて警戒する事はないだろう。その隙を突き、先ずは一匹を仕留める。そう念入りに計画を練っていると、こちらに全く気付かず畑の中に入って来るゴブリン三頭を視界に収めた。
「………………っ」
目の前をゴブリンたちが通って行く。しかし誰も気付かない。先頭の一匹は俺の右手を踏んだというのにも関わらず、柔らかい土でも踏んだと思っているのか地面おれを見る事はない。
馬鹿なゴブリン三頭は俺に気付く事なく背を見せる。絶好の機会だ。今なら確実にゴブリンを殺す事が出来る。…………しかし、それは一匹だけだ。それでは駄目だ。ゴブリン二頭を相手にして勝てるなんて思ってはいない。
息を殺す。今ここに俺は居ない。気配は揺らがず、あるのは地面だけ。
魔法も、武器を扱う器用さも持たない俺がこうして傭兵を続けられているのは、ひとえにこの特技があるおかげだ。野山で獲物を狩る際、気配なんかさせていたら何も捕まえられない。だから自然と気配を殺す術を身に付けた。
「ギ…………ギギ」
ゴブリンのうちの一匹が何かを呟くと、それに合わせて残りの二匹が散会した。恐らく、手分けして別々の場所から餌を見繕うのだろう。…………俺は三匹がバラバラになり、一匹だけになるこの瞬間を待っていたッ!!
「――――εκκίνηση《起動》」
起動する。科学に約束があるように、魔法にも約束がある。
「――――δημιουργία《指定》」
指定する。頭の中で完成図を描くが細部は不要。構造は二の次。ただそういう物として創造する。
感覚を鋭敏に、感情を冷徹に。生み出すのは一個の物質。魔力は僅かしか無く、かと言って魔力の運用が上手いわけでもない。だけど魔法が発動しないわけでもない!
「――――σπαθί《構築》」
入学して一週間で習う簡単な初期魔法ではあるが、俺の右手には先程までは無かった無骨なロングソードが握られていた。
「ギ…………ガギ?」
漏れでる魔力により、闇夜に薄青い光が灯る。それに対して反応を見せたゴブリンが背後を振り返るが遅いッ! 俺は既に、創造したロングソードをゴブリンの心臓に突き立てていた。
予め創造しておけば魔力の節約になるが、なるべく音を立てずゴブリンにこちらの存在を気付かせるにはこれが丁度良い。音とは違い、光の方が警戒されなかったりする。かなり小さな発光であるため別れたゴブリンたちがそれを視認する事は無い。
「ビギッ!?」
ゴブリンは短く断末魔を上げると、ドサリと冷たい地面に倒れた。やはり、辺りを警戒している時よりも、予想外の事に振り返った時の方が油断している所為か肉質が柔らかい。
俺は軽く血振りをすると、ロングソードに問題が無いか調べた。…………刃は歪み無く、月明かりを反射して鈍く輝いている。一度魔法で作った武器はあまりに破損しない限り壊れる事は無い。そのため俺は、次のゴブリンを探すために周囲を見やった。
――――そのおかげで俺は、自分の人生に終止符が打たれるのを事前に止める事が出来た。
「――――っらあッ!!」
迫り来る凶刃を、右手に持っていたロングソードで迎撃する。…………しかし片手で、しかも反射的に振ったためか威力は出ず、アッサリと剣は折れた。これが市販の物なら折れる事は無かったかも知れないが、残念ながらそんな金銭的余裕は無い。
腕が痺れる。農業や狩りのおかげで多少力はあるが、それでも普段から山を駆けずり回るゴブリンには到底及ばない。
「クソッ!!」
先程とは反対の方向から錆び付いた剣の刃が迫る。ゴブリンは俺の半分以下の背丈であるため攻撃範囲が狭い。そのため何とか、背後に跳ぶ事で回避に成功する。
思わず舌打ちしたくなるのを堪えて、俺は再び剣を創造した。しかし少ない魔力と、甘い詠唱で作られた剣は酷く脆い。ゴブリンの筋力に任せて叩き付けるように放たれる一撃を、たった一度受け止めただけで呆気なく霧散する。
「…………クソ、クソ、クソォッ!!」
――――何故、何故こいつらはここに居る!? 散会したはずだ。こうなる事を恐れて慎重に行動したと言うのにッ!
「嗚呼ああああああッ!! εκκίνηση,《起動》 δημιουργία,《指定》 σπαθί!!《構築》」
詠唱しながら全力で剣を振るう。無論斬り付けたこちらの剣が折れてしまうが、しかし振り切った右手に代わり、左の手に剣を創造した。そして右手の勢いが死なないうちに左手に持った剣をゴブリンの頭に突き刺す。――――一匹、息の根を止めた。敵は残り、たったの一匹だ。
「ガギ…………ギガガ!!」
何を言っているか分からないが、多分怒っているのだろう。だが怒りたいのはこちらも一緒だ。ゴブリン程度に殺されてやるわけにはいかない。
俺は無理矢理ゴブリンに突き刺して歪んだ剣を投げ捨て、再び剣を創造した。魔力はもう無い。本来なら魔力が切れれば当人は昏睡状態に陥るが、絶対量が少ないためか俺にその症状は表れなかった。…………そのおかげで俺はこの戦いを生き抜く事が出来る。今だけは少ない魔力に感謝しよう。
ギルドでは難易度の目安として等級制度を取り入れている。等級制度では等級十が最低、等級一が最高となっている。
俺が受けるのは大抵が等級十の依頼だが、そもそも依頼は余程簡単な物以外数名で集まって受けるのが一般的であるため、難易度的には等級八くらいはある。それでも八なのが俺である。
「現在、等級十で受注可能なのはこちらになっております」
そう言って受付嬢が提示した依頼は『ゴブリン三頭の討伐』だった。
どうやらゴブリンが家の庭を荒らすので困っているらしい。森や山での討伐依頼でないという事は、一体一体誘い出して各個撃破するのが難しい事を意味している。
かなり小規模とはいえ、一応俺も魔法は使える。しかしそれでも三対一は厳しい。だが受ける事の出来る依頼はそれしかない。
「…………じゃあ、それでお願いします」
果たして俺は、ゴブリン三頭討伐依頼を受けるのだった――――。
「――――――――」
依頼人は気の良い老夫婦だった。息子は居ないらしく、やって来た傭兵が予想以上に若くてびっくりしたと。色々と可愛がって貰えた。
夕食をご馳走になり、色々と話をしているうちに夜は更けた。俺は今、月明かりが照らす中で庭の泥を被り気配を消し、深夜から早朝にかけて現れるゴブリンを待っていた。
老夫婦は恐らく依頼を失敗しても俺を責める事はないだろう。…………だからこそ、この依頼を失敗するわけにはいかなかった。
身を清めて泥を被っているため、ゴブリンが俺の存在に気付いて警戒する事はないだろう。その隙を突き、先ずは一匹を仕留める。そう念入りに計画を練っていると、こちらに全く気付かず畑の中に入って来るゴブリン三頭を視界に収めた。
「………………っ」
目の前をゴブリンたちが通って行く。しかし誰も気付かない。先頭の一匹は俺の右手を踏んだというのにも関わらず、柔らかい土でも踏んだと思っているのか地面おれを見る事はない。
馬鹿なゴブリン三頭は俺に気付く事なく背を見せる。絶好の機会だ。今なら確実にゴブリンを殺す事が出来る。…………しかし、それは一匹だけだ。それでは駄目だ。ゴブリン二頭を相手にして勝てるなんて思ってはいない。
息を殺す。今ここに俺は居ない。気配は揺らがず、あるのは地面だけ。
魔法も、武器を扱う器用さも持たない俺がこうして傭兵を続けられているのは、ひとえにこの特技があるおかげだ。野山で獲物を狩る際、気配なんかさせていたら何も捕まえられない。だから自然と気配を殺す術を身に付けた。
「ギ…………ギギ」
ゴブリンのうちの一匹が何かを呟くと、それに合わせて残りの二匹が散会した。恐らく、手分けして別々の場所から餌を見繕うのだろう。…………俺は三匹がバラバラになり、一匹だけになるこの瞬間を待っていたッ!!
「――――εκκίνηση《起動》」
起動する。科学に約束があるように、魔法にも約束がある。
「――――δημιουργία《指定》」
指定する。頭の中で完成図を描くが細部は不要。構造は二の次。ただそういう物として創造する。
感覚を鋭敏に、感情を冷徹に。生み出すのは一個の物質。魔力は僅かしか無く、かと言って魔力の運用が上手いわけでもない。だけど魔法が発動しないわけでもない!
「――――σπαθί《構築》」
入学して一週間で習う簡単な初期魔法ではあるが、俺の右手には先程までは無かった無骨なロングソードが握られていた。
「ギ…………ガギ?」
漏れでる魔力により、闇夜に薄青い光が灯る。それに対して反応を見せたゴブリンが背後を振り返るが遅いッ! 俺は既に、創造したロングソードをゴブリンの心臓に突き立てていた。
予め創造しておけば魔力の節約になるが、なるべく音を立てずゴブリンにこちらの存在を気付かせるにはこれが丁度良い。音とは違い、光の方が警戒されなかったりする。かなり小さな発光であるため別れたゴブリンたちがそれを視認する事は無い。
「ビギッ!?」
ゴブリンは短く断末魔を上げると、ドサリと冷たい地面に倒れた。やはり、辺りを警戒している時よりも、予想外の事に振り返った時の方が油断している所為か肉質が柔らかい。
俺は軽く血振りをすると、ロングソードに問題が無いか調べた。…………刃は歪み無く、月明かりを反射して鈍く輝いている。一度魔法で作った武器はあまりに破損しない限り壊れる事は無い。そのため俺は、次のゴブリンを探すために周囲を見やった。
――――そのおかげで俺は、自分の人生に終止符が打たれるのを事前に止める事が出来た。
「――――っらあッ!!」
迫り来る凶刃を、右手に持っていたロングソードで迎撃する。…………しかし片手で、しかも反射的に振ったためか威力は出ず、アッサリと剣は折れた。これが市販の物なら折れる事は無かったかも知れないが、残念ながらそんな金銭的余裕は無い。
腕が痺れる。農業や狩りのおかげで多少力はあるが、それでも普段から山を駆けずり回るゴブリンには到底及ばない。
「クソッ!!」
先程とは反対の方向から錆び付いた剣の刃が迫る。ゴブリンは俺の半分以下の背丈であるため攻撃範囲が狭い。そのため何とか、背後に跳ぶ事で回避に成功する。
思わず舌打ちしたくなるのを堪えて、俺は再び剣を創造した。しかし少ない魔力と、甘い詠唱で作られた剣は酷く脆い。ゴブリンの筋力に任せて叩き付けるように放たれる一撃を、たった一度受け止めただけで呆気なく霧散する。
「…………クソ、クソ、クソォッ!!」
――――何故、何故こいつらはここに居る!? 散会したはずだ。こうなる事を恐れて慎重に行動したと言うのにッ!
「嗚呼ああああああッ!! εκκίνηση,《起動》 δημιουργία,《指定》 σπαθί!!《構築》」
詠唱しながら全力で剣を振るう。無論斬り付けたこちらの剣が折れてしまうが、しかし振り切った右手に代わり、左の手に剣を創造した。そして右手の勢いが死なないうちに左手に持った剣をゴブリンの頭に突き刺す。――――一匹、息の根を止めた。敵は残り、たったの一匹だ。
「ガギ…………ギガガ!!」
何を言っているか分からないが、多分怒っているのだろう。だが怒りたいのはこちらも一緒だ。ゴブリン程度に殺されてやるわけにはいかない。
俺は無理矢理ゴブリンに突き刺して歪んだ剣を投げ捨て、再び剣を創造した。魔力はもう無い。本来なら魔力が切れれば当人は昏睡状態に陥るが、絶対量が少ないためか俺にその症状は表れなかった。…………そのおかげで俺はこの戦いを生き抜く事が出来る。今だけは少ない魔力に感謝しよう。
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