8 / 33
chapter 1
8話 自殺志願者
しおりを挟む
「現在、優先度の高い依頼はこちらとなっています」
示されて見たその依頼は『平原にて跋扈するケンタウロス十頭の討伐』だった。一応等級五となっているが、このままでは被害が増えていずれは等級三か四相当にはなるだろう。特にモンスター系の繁殖力は異常に高いため、数が増えれば勢いで等級二になるかも知れない。それだけの強敵であるケンタウロスを勧めるとは…………この受付嬢、確実に俺を殺す気だな。まぁ、別に良いけど。
ケンタウロスの討伐報酬に依頼達成報酬を足すと、田舎だと家が建つ。俺なら尋常じゃない速度で距離を詰められ、大抵のケンタウロスが装備している両手斧で文字通り真っ二つにされるだろうから、命の料金と考えると安いかも知れない。…………それは日本での話で、この世界の命の値段は非常に安いため万が一命と引き換えに依頼を達成出来れば御の字だろう。
だが、それは同じ壇上で戦った時の話だ。…………俺は違う。遥か高みから、こちらの存在に気が付く事も出来ないような遠距離から、確実に一撃を入れる。そこに戦闘という己の命を賭けたギャンブルは無い。ただ無慈悲に、無作為に屠り続けるだけだ。
「じゃあ、それでお願いします」
分かりましたと受付嬢は答え、依頼書にギルド仲介のサインと俺の名前を書いて渡してくれる。
今回の依頼は都市外に出るため、この依頼書が必要不可欠となる。別に無くても構わないが、その場合入場料を取られてしまう。出る時にこの依頼書を見せて名簿に記名し、戻る時にこの依頼書を渡せば入場料を払う必要は無くなる。入場料は平民一ヶ月分の賃金程であるため、馬鹿には出来ない。
俺は渡された依頼書を丁寧に畳んでポーチに入れると、微妙な表情を浮かべる受付嬢に見送られながらギルドを後にする。
今回の依頼はここより北に約五、六十キロメートル離れた地点に広がる、平原が主な舞台となる。徒歩だと二日近くかかるが、騎馬で行けば一日で着く距離だ。そのため俺は、生まれて初めて騎馬を借りる事を決めた。無論家では馬を扱っており、乗馬は体験済みだ。
馬は百七十キロ程の荷物を載せて進む事が出来、潰れないように常歩で走らせても時速七キロは出る。 長距離の移動には必須な旅のお供だろう。門の前にある広場で比較的安く貸して貰えるため、懐的にも結構優しい。
しかし、長距離の移動には馬だけを用意すれば良いわけでは無い。必ず食料や、医療品等の各種アイテムが必須となる。それ故に俺は、この世界の何でも屋である居酒屋に足を運んだ。
「いらっしゃい!」
居酒屋に入ると、気合の入った中年のおばちゃんが出迎えてくれる。両手にはかなりの量の料理を持っており、馴れた調子で酔っ払い共のテーブルに運んでいた。
俺はそのおばちゃんに火打石や水袋を始めとする、旅に必須なアイテムを数点と、ついでに売上に貢献するために麦酒とオススメの料理を頼む。
「依頼で遠出かい?」
そう言われて差し出された料理は野菜炒めだった。本音を言えばガッツリと肉料理を食べて行きたかったのだが、これがオススメなのだから仕方が無い。オススメなのは量と味と、何より値段が安い事を意味する。依頼料を貰った後に、学校では出ない雑多な味の料理でもたらふく喰ってやる算段ではあるものの、今はただの苦学生でしかないため辛抱するしかない。
俺は生温い麦酒を咽に流し込んで渇きを潤すと、今回の依頼内容を簡単におばちゃんに告げた。
「ちょいと、北の平原でケンタウロスを討伐に」
麦酒は差し出されたが、おばちゃんが持って来た野菜炒めはまだ出されていない。餌を待つ犬の気持ちを味わいながら、視線で野菜炒めを要求する。
貴族が集まる学園の料理は俺のような人間でもはっきりと美味しい物だと理解出来る。しかし、たまにはファーストフードが食べたくなるように、俺は雑多な味の野菜炒めが食べたくて仕方が無かった。
「…………少しお待ち」
だがしかし、鉄板の上で旨そうに音を立てていたそれは、俺の胃袋に収まる事無く彼方へと消えた。
思わず消える野菜炒めを視線で追い、そこまで腹が減っていたのだと自分の状態を把握する。俺の記憶が正しければ数時間前に食事を取ったのだが…………いや、今思えば途中だったか。確かに、先生に呼び出された所為で平らげる事が出来なかった。
心中毒づきながらもおばちゃんに言われた通り素直に待つ。傭兵の中でも短気な野郎はこの時点で暴れだすため、前世とは違いこの世界は摂取出来るカルシウムの量が圧倒的に少ないのだろう。いや、実状は知らんが。
そんな馬鹿な事を考えていると、おばちゃんは野菜炒めとは別の料理を持って来た。俺は野菜炒めが食いたいんだッ! と傭兵の中でも短気な野郎は…………以下略。
「はいよ、お待たせ」
ドンッ、と叩き付けるように置かれたそれは肉。ステーキともいう。
味付けは岩塩を振りかけただけの簡素な物だが…………肉である。正真正銘、出来立ての肉料理。しかも、部位的に良い所のようだ。逆に塩だけの方が素材の味が引き立てられて美味しいだろう。
「こ、これは――――」
「人生、辛い事ばかりじゃないんだよ。あんたは若いんだから、早まっちゃいけないよ」
全米ならぬ全俺が泣いた。おばちゃん、なんて良い人なんだ…………ッ!! いや、別に自殺するわけじゃないんだけどね。確かにケンタウロスはただの人間にとっては脅威だけどさ。俺には一応魔力があるし。しかも遠距離から狙撃するだけだし。
だが、そんな事をおばちゃんに言うわけにもいかず、素直に礼を言う。そして笑顔で厨房に消えるおばちゃんに尊敬の眼差しを送りつつも、頂いたステーキにナイフを滑らせる。切れ目からにじみ出る肉汁に反応し、唾液腺から唾液が止めどなく溢れて来る。
俺は一口にしては少々大きめに切ったその肉を豪快に口へと運び、咀嚼する。塩と肉本来の味が味蕾を刺激し、口の中で完成された楽園を創造する。
これだ、と思った。
確かに貴族様方が食すだけあって学園の料理は美味い。だが、逆に言えば美味いだけだ。それだけしか俺には理解出来ない。例えるなら、有名な画家の作品を見てぼんやりと「上手いなー」とか思うのと同じ。
前世でもファーストフードは大好物であったため、元より俺の魂にはこういった物が美味しく感じるように何かが刻まれているのだろう。
「ごちそうさまでした」
神仏に…………では無くおばちゃんに感謝の念を惜しみなく送り、俺はおばちゃんに昼食代と各種アイテム代を渡した。普通こういった料金は先払いが当たり前なのだが…………ただ単に忘れていたのだろうか?
「いいよいいよ、昼食代は私の奢りさ」
そう言って、おばちゃんは俺に数枚の貨幣を返す。
流石に申し訳無く思うが、依頼を終えて帰って来たらこの店で消耗品や食事を取る事を約束し、最後に水袋にたっぷりと水を入れて貰ってから居酒屋を後にした。今度からこの店は贔屓にしようと堅く心に決める。
満ち足りていたはずの前世より、何事も不便なこの世界の方が心に余裕があるのは何故だろうか。
この世界に警察なんて優秀な存在は居ない。騎士は絶対数が少ないし、そもそも科学が無いために完全犯罪なんていくらでも起こせる。都市を出れば誰にも気付かれる事なく、しかも容易く人を殺せるだろう。
しかし、全体的に見ると犯罪率はこの世界の方が少ない。犯罪数、ではなく犯罪率であるからびっくりだ。無論人目に付かなかった犯罪なんて五万と存在するし、飢えや魔物等の被害で死者は多い。…………それでも、前世の方が年間の死者が多いだろう。
戦争をするには多額の金がかかるという政治的判断もあるだろうが、みんなそれぞれ生きて行くのに精一杯なんだ。生きる苦しみを知っているからこそ、隣人を助ける事が出来る。生きる楽しみを知っているからこそ、不便な世の中を楽しく生きられる。
「…………本当、世界って不思議だよな」
悩める少年の如く呟いてみる。哲学的に物事を考えているようで、結局答えは出ていない。そもそも答えを出す気も無いし、出す必要も無いため自身の中でその議題というか話題を完結させる。
示されて見たその依頼は『平原にて跋扈するケンタウロス十頭の討伐』だった。一応等級五となっているが、このままでは被害が増えていずれは等級三か四相当にはなるだろう。特にモンスター系の繁殖力は異常に高いため、数が増えれば勢いで等級二になるかも知れない。それだけの強敵であるケンタウロスを勧めるとは…………この受付嬢、確実に俺を殺す気だな。まぁ、別に良いけど。
ケンタウロスの討伐報酬に依頼達成報酬を足すと、田舎だと家が建つ。俺なら尋常じゃない速度で距離を詰められ、大抵のケンタウロスが装備している両手斧で文字通り真っ二つにされるだろうから、命の料金と考えると安いかも知れない。…………それは日本での話で、この世界の命の値段は非常に安いため万が一命と引き換えに依頼を達成出来れば御の字だろう。
だが、それは同じ壇上で戦った時の話だ。…………俺は違う。遥か高みから、こちらの存在に気が付く事も出来ないような遠距離から、確実に一撃を入れる。そこに戦闘という己の命を賭けたギャンブルは無い。ただ無慈悲に、無作為に屠り続けるだけだ。
「じゃあ、それでお願いします」
分かりましたと受付嬢は答え、依頼書にギルド仲介のサインと俺の名前を書いて渡してくれる。
今回の依頼は都市外に出るため、この依頼書が必要不可欠となる。別に無くても構わないが、その場合入場料を取られてしまう。出る時にこの依頼書を見せて名簿に記名し、戻る時にこの依頼書を渡せば入場料を払う必要は無くなる。入場料は平民一ヶ月分の賃金程であるため、馬鹿には出来ない。
俺は渡された依頼書を丁寧に畳んでポーチに入れると、微妙な表情を浮かべる受付嬢に見送られながらギルドを後にする。
今回の依頼はここより北に約五、六十キロメートル離れた地点に広がる、平原が主な舞台となる。徒歩だと二日近くかかるが、騎馬で行けば一日で着く距離だ。そのため俺は、生まれて初めて騎馬を借りる事を決めた。無論家では馬を扱っており、乗馬は体験済みだ。
馬は百七十キロ程の荷物を載せて進む事が出来、潰れないように常歩で走らせても時速七キロは出る。 長距離の移動には必須な旅のお供だろう。門の前にある広場で比較的安く貸して貰えるため、懐的にも結構優しい。
しかし、長距離の移動には馬だけを用意すれば良いわけでは無い。必ず食料や、医療品等の各種アイテムが必須となる。それ故に俺は、この世界の何でも屋である居酒屋に足を運んだ。
「いらっしゃい!」
居酒屋に入ると、気合の入った中年のおばちゃんが出迎えてくれる。両手にはかなりの量の料理を持っており、馴れた調子で酔っ払い共のテーブルに運んでいた。
俺はそのおばちゃんに火打石や水袋を始めとする、旅に必須なアイテムを数点と、ついでに売上に貢献するために麦酒とオススメの料理を頼む。
「依頼で遠出かい?」
そう言われて差し出された料理は野菜炒めだった。本音を言えばガッツリと肉料理を食べて行きたかったのだが、これがオススメなのだから仕方が無い。オススメなのは量と味と、何より値段が安い事を意味する。依頼料を貰った後に、学校では出ない雑多な味の料理でもたらふく喰ってやる算段ではあるものの、今はただの苦学生でしかないため辛抱するしかない。
俺は生温い麦酒を咽に流し込んで渇きを潤すと、今回の依頼内容を簡単におばちゃんに告げた。
「ちょいと、北の平原でケンタウロスを討伐に」
麦酒は差し出されたが、おばちゃんが持って来た野菜炒めはまだ出されていない。餌を待つ犬の気持ちを味わいながら、視線で野菜炒めを要求する。
貴族が集まる学園の料理は俺のような人間でもはっきりと美味しい物だと理解出来る。しかし、たまにはファーストフードが食べたくなるように、俺は雑多な味の野菜炒めが食べたくて仕方が無かった。
「…………少しお待ち」
だがしかし、鉄板の上で旨そうに音を立てていたそれは、俺の胃袋に収まる事無く彼方へと消えた。
思わず消える野菜炒めを視線で追い、そこまで腹が減っていたのだと自分の状態を把握する。俺の記憶が正しければ数時間前に食事を取ったのだが…………いや、今思えば途中だったか。確かに、先生に呼び出された所為で平らげる事が出来なかった。
心中毒づきながらもおばちゃんに言われた通り素直に待つ。傭兵の中でも短気な野郎はこの時点で暴れだすため、前世とは違いこの世界は摂取出来るカルシウムの量が圧倒的に少ないのだろう。いや、実状は知らんが。
そんな馬鹿な事を考えていると、おばちゃんは野菜炒めとは別の料理を持って来た。俺は野菜炒めが食いたいんだッ! と傭兵の中でも短気な野郎は…………以下略。
「はいよ、お待たせ」
ドンッ、と叩き付けるように置かれたそれは肉。ステーキともいう。
味付けは岩塩を振りかけただけの簡素な物だが…………肉である。正真正銘、出来立ての肉料理。しかも、部位的に良い所のようだ。逆に塩だけの方が素材の味が引き立てられて美味しいだろう。
「こ、これは――――」
「人生、辛い事ばかりじゃないんだよ。あんたは若いんだから、早まっちゃいけないよ」
全米ならぬ全俺が泣いた。おばちゃん、なんて良い人なんだ…………ッ!! いや、別に自殺するわけじゃないんだけどね。確かにケンタウロスはただの人間にとっては脅威だけどさ。俺には一応魔力があるし。しかも遠距離から狙撃するだけだし。
だが、そんな事をおばちゃんに言うわけにもいかず、素直に礼を言う。そして笑顔で厨房に消えるおばちゃんに尊敬の眼差しを送りつつも、頂いたステーキにナイフを滑らせる。切れ目からにじみ出る肉汁に反応し、唾液腺から唾液が止めどなく溢れて来る。
俺は一口にしては少々大きめに切ったその肉を豪快に口へと運び、咀嚼する。塩と肉本来の味が味蕾を刺激し、口の中で完成された楽園を創造する。
これだ、と思った。
確かに貴族様方が食すだけあって学園の料理は美味い。だが、逆に言えば美味いだけだ。それだけしか俺には理解出来ない。例えるなら、有名な画家の作品を見てぼんやりと「上手いなー」とか思うのと同じ。
前世でもファーストフードは大好物であったため、元より俺の魂にはこういった物が美味しく感じるように何かが刻まれているのだろう。
「ごちそうさまでした」
神仏に…………では無くおばちゃんに感謝の念を惜しみなく送り、俺はおばちゃんに昼食代と各種アイテム代を渡した。普通こういった料金は先払いが当たり前なのだが…………ただ単に忘れていたのだろうか?
「いいよいいよ、昼食代は私の奢りさ」
そう言って、おばちゃんは俺に数枚の貨幣を返す。
流石に申し訳無く思うが、依頼を終えて帰って来たらこの店で消耗品や食事を取る事を約束し、最後に水袋にたっぷりと水を入れて貰ってから居酒屋を後にした。今度からこの店は贔屓にしようと堅く心に決める。
満ち足りていたはずの前世より、何事も不便なこの世界の方が心に余裕があるのは何故だろうか。
この世界に警察なんて優秀な存在は居ない。騎士は絶対数が少ないし、そもそも科学が無いために完全犯罪なんていくらでも起こせる。都市を出れば誰にも気付かれる事なく、しかも容易く人を殺せるだろう。
しかし、全体的に見ると犯罪率はこの世界の方が少ない。犯罪数、ではなく犯罪率であるからびっくりだ。無論人目に付かなかった犯罪なんて五万と存在するし、飢えや魔物等の被害で死者は多い。…………それでも、前世の方が年間の死者が多いだろう。
戦争をするには多額の金がかかるという政治的判断もあるだろうが、みんなそれぞれ生きて行くのに精一杯なんだ。生きる苦しみを知っているからこそ、隣人を助ける事が出来る。生きる楽しみを知っているからこそ、不便な世の中を楽しく生きられる。
「…………本当、世界って不思議だよな」
悩める少年の如く呟いてみる。哲学的に物事を考えているようで、結局答えは出ていない。そもそも答えを出す気も無いし、出す必要も無いため自身の中でその議題というか話題を完結させる。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
巻き込まれて異世界召喚? よくわからないけど頑張ります。 〜JKヒロインにおばさん呼ばわりされたけど、28才はお姉さんです〜
トイダノリコ
ファンタジー
会社帰りにJKと一緒に異世界へ――!?
婚活のために「料理の基本」本を買った帰り道、28歳の篠原亜子は、通りすがりの女子高生・星野美咲とともに突然まぶしい光に包まれる。
気がつけばそこは、海と神殿の国〈アズーリア王国〉。
美咲は「聖乙女」として大歓迎される一方、亜子は「予定外に混ざった人」として放置されてしまう。
けれど世界意識(※神?)からのお詫びとして特殊能力を授かった。
食材や魔物の食用可否、毒の有無、調理法までわかるスキル――〈料理眼〉!
「よし、こうなったら食堂でも開いて生きていくしかない!」
港町の小さな店〈潮風亭〉を拠点に、亜子は料理修行と新生活をスタート。
気のいい夫婦、誠実な騎士、皮肉屋の魔法使い、王子様や留学生、眼帯の怪しい男……そして、彼女を慕う男爵令嬢など個性豊かな仲間たちに囲まれて、"聖乙女イベントの裏側”で、静かに、そしてたくましく人生を切り拓く異世界スローライフ開幕。
――はい。静かに、ひっそり生きていこうと思っていたんです。私も.....(アコ談)
*AIと一緒に書いています*
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます
天田れおぽん
ファンタジー
ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。
ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。
サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める――――
※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。
嫁に来た転生悪役令嬢「破滅します!」 俺「大丈夫だ、問題ない(ドラゴン殴りながら)」~ゲームの常識が通用しない辺境領主の無自覚成り上がり~
ちくでん
ファンタジー
「なぜあなたは、私のゲーム知識をことごとく上回ってしまうのですか!?」
魔物だらけの辺境で暮らす主人公ギリアムのもとに、公爵家令嬢ミューゼアが嫁として追放されてきた。実はこのお嫁さん、ゲーム世界に転生してきた転生悪役令嬢だったのです。
本来のゲームでは外道の悪役貴族だったはずのギリアム。ミューゼアは外道貴族に蹂躙される破滅エンドだったはずなのに、なぜかこの世界線では彼ギリアムは想定外に頑張り屋の好青年。彼はミューゼアのゲーム知識をことごとく超えて彼女を仰天させるイレギュラー、『ゲーム世界のルールブレイカー』でした。
ギリアムとミューゼアは、破滅回避のために力を合わせて領地開拓をしていきます。
スローライフ+悪役転生+領地開拓。これは、ゆったりと生活しながらもだんだんと世の中に(意図せず)影響力を発揮していってしまう二人の物語です。
掃除婦に追いやられた私、城のゴミ山から古代兵器を次々と発掘して国中、世界中?がざわつく
タマ マコト
ファンタジー
王立工房の魔導測量師見習いリーナは、誰にも測れない“失われた魔力波長”を感じ取れるせいで奇人扱いされ、派閥争いのスケープゴートにされて掃除婦として城のゴミ置き場に追いやられる。
最底辺の仕事に落ちた彼女は、ゴミ山の中から自分にだけ見える微かな光を見つけ、それを磨き上げた結果、朽ちた金属片が古代兵器アークレールとして完全復活し、世界の均衡を揺るがす存在としての第一歩を踏み出す。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる