頼むから俺の前にいる女は泣き叫ばないでください〜ヤンデレ部下と3馬鹿魔法少女は俺の邪魔をするな〜

スパイスマン

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第6話 魔法少女たちの帰路

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部下との激闘の後、魔法少女達は命からがら帰路についていた。



3人とも必死で逃走し、やっとたどり着いた見慣れた路地で息を切らしている。



「あの子は一体なんなのですか!?」



青の魔法少女は、脳裏にこびりつく部下を思い描き叫ぶ。



「そんな事言われても、こっちが聞きたいよ~。」



緑の魔法少女は、疲労困憊といった様子で膝に手をつく。



「あ、あはは。本当にね~。」



赤の魔法少女は、どこか上の空で答える。



この魔法少女達は悪を成敗した後、必ずこの道を帰りながら会話をするのが常であった。



この3人が裁けない悪は今まで存在していなかった。

彼女達自身も、自分たちの前に全ての悪は屈すると思っていた。



しかし、あのボスという存在に出会ってから、魔法少女達は苦渋を飲まされ続けていた。



それでも、彼女達は絶対に諦めはしない。

彼女達、魔法少女が正義を願う心は誰よりもピュアなのだから。



それぞれが、それぞれの家路に着かなければならない分岐路に差し掛かる。



「それじゃあ、明日も悪を成敗しますわよ!」



青の魔法少女は、高らかに叫び、手を振る。



「明日も頑張ろうね~!」



緑の魔法少女も元気よく手を振る。



「う、うん。じゃあね。」



赤の魔法少女も、伏し目がちに手を振った。





3人がそれぞれの家路に着く。

他の魔法少女とわかれ、それぞれがそれぞれの道を歩みだす。





まず、赤の魔法少女は歩くスピードを極端に速めた。



「好きって言われた、好きって言われた、好きって言われちゃった//////」



赤の魔法少女は、顔を赤らめながら何度も何度も口に出して繰り返す。

彼女は人一倍、乙女で純粋であった。



そのまま彼女は嬉しそうに走り出す。



「どうしよう、こんなの初めて....」



彼女はスピードをそのままに、夕焼けの中を駆け抜ける。

しかし、突然止まってしまった。



「でも、私たちは魔法少女と、悪の組織のトップ...。決して交わる事のない...。」



悲しそうに言ったのもつかの間、赤の魔法少女は顔を上げた。



「でもでも、ということは、これって、これって」





















「禁断の恋ってこと!?」



彼女は嬉しそうにキャー////と叫びながら駆け抜ける。その日、彼女は一睡もできなかったという。











時を同じくして、緑の魔法少女はゆっくりといつものように道を歩いていた。



「今日は大変だったけど、いつものように楽しかったなぁ。」



彼女は、ほのぼのとした表情で鼻歌を歌いながら帰る。



「敵の女の子も怖かったけど、かわいらしい子だったなぁ。いつか仲良くなれるのかしら。」



ゆったりとした時間が流れ、心地良いそよ風が夕焼けを夜に変えていく。



「敵のボスさんは、まだちょっと怖いかなぁ。それに変な噂もあるしなぁ。」



木々がざわめき、靴が地面をける音のみが聞こえる。



「たしか、人を食べる?らしいわよね。」



「人を食べるってどんな気分なのかしら?」



「そして、もし人に私が食べられたとしたら、どんな気分になるのかしら?」



























「食べられてみたいなぁ....。」



緑の魔法少女は、はっとした。

いけないいけない、最近こんなことばかり考えてしまう。

彼女は、こんなこと考えちゃだめだと首を横に振った。



こんな風に抑制できてはいるが、彼女はボスに負けず劣らずの変態であった。

しかし、彼女自身はそのことに気づかないふりをしていた。



気付かないふりをしているが、着々と、そのエネルギーは貯まっていっている。



緑の魔法少女はきっと疲れているんだろうと、今日は早めに寝ることを決意した。









そして、青の魔法少女は、何事もなく家路についていた。

彼女だけが唯一、この3人の中で特段の何かを抱えているわけでもない常識人のポジションであった。



「まったく、エイムは明らかに上の空だったし、ピークも普通そうに見えて何か隠していそうですし、私が引っ張ってあげないと駄目ですわね。」



彼女は、魔法少女としての責務を改めて感じ、野菜ジュースをごくりと飲んだ。



魔法少女たちの日常も変わらず続いていく。
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