14 / 23
1章
13話 ギルド
しおりを挟む
町の中央に立つ建物は、十字路が交わる大きな広場に建てられている。3階建ての建物で、1階がギルドの受付、2階がギルドマスターと町長の職場、3階が住居らしい。
ギルドマスターと町長が同一人物なので、職場を1カ所に固めたという話だ。俺たちはジョーの案内で、カウンターへと向かう。
「奈々ちゃんたちは、ギルドカードを持ってるのか?」
全員が持っていないので首を左右に振る。
「なら、ここで作らないか?」
「是非、お願いしたいですね」
俺はテンションを押さえるのに必死だった。ラノベでテンプレのギルドに登録。受付カウンターには、兎耳の獣人の少女が立っていた。人間の少女が、兎耳を付けて、仮装している感じだが、感情と一緒にピコピコと兎耳が揺れている。
「こんにちは! 本日はどのような御用件でしょうか?」
元気のよい明るい少女だった。
「あれ、ミユちゃん?」
「はい? どちら様ですか?」
ここでも奈々の知り合いにあったようだ。俺とジョーは一瞬、視線を交わすと、耳を押さえる。
「もう、分からない? 私だよ?」
顔面がドロッ。
「きゃあああああああ!!!!!」
耳を突き刺すような甲高い声がギルド内に響き渡る。幸い、中は俺たちしかいない。ミユは悲鳴を上げ、椅子から転げ落ち、内股になりしゃがんでしまう。
「あ…」
「ひっく…うへぇえええ」
俺は小さく声を出すと、ミユが泣きながら床を濡らし、水溜まりを作る。奈々を睨むと、ビクッと震えた。
「奈々、何とかしろ」
「う、うん」
カウンターを飛び越えると、ミユの前に立つ。顔を元に戻した奈々が見下ろすと彼女は酷く怯えた。
「ごめんね~ミユちゃん」
そう言いながら、奈々が着ていた物をアイテムボックスへと仕舞い、全裸になる。
「こら、見るな!」
「マスター、見てはダメです」
リーシャとマリに視界を遮られる。
「これは…なんとも…」
ジョーの声が聞え、
「ふはぁあ…んぁあ…」
ミユの喘ぎ声が聞こえ、
「ふふふ…ここが弱かったね。どう、ほれほれ」
「ふはぁああ…あぁあああ…」
奈々とミユの声が重なり合う。何をしているのか凄く気になるが、リーシャの魔法か、顔の周りを黒い靄が包んでいる。
「いや、やめぇ…あんぁあ…」
「綺麗にしましょうね~」
「いや…パンツ脱がさないで…」
「ほらぁ…濡れてるから…」
「だめぇえ…そんな…」
「ちゃんと、拭かないと、パンツが汚れるでしょ」
「ひぁああ…そこは…」
「うん、敏感だね。ほれほれ」
「あぁあ……」
凄く気になる。何をしているのか、凄く気になる。
今なら俺も魔法で…。
目隠しされているのが闇魔法だ。俺も同じ魔法スキルを持つ。解除も出来ると思う。
「ふぅふぅ…」
「はい、綺麗になったね」
目の前の靄が晴れると、服を着た奈々がカウンターの中で立っていた。その隣にミユが、服を少し乱しながら恥ずかしそうに見ていた。
「いや、いい物を見られた」
ジョーが頭から血を流していた。リーシャを見ると、杖に血痕がある。
「見た罰よ」
「途中で気絶したぜ」
俺は苦笑いを浮かべ、ボロボロのジョーを置いて、ミユに話しかける。
「冒険者の登録だが…大丈夫か?」
登録が大丈夫なのか、体が大丈夫なのか、両方を指しているのか、分からないといった様子で、兎に角、ミユは力なく頷く。
「だ、大丈夫です」
「はい、登録はこの用紙にだよ」
「いや、奈々は、受付じゃないだろ」
ツッコミを入れつつ、奈々から用紙を受け取る。氏名はヤマト、職業は魔剣使い、記入するのはそれだけだった。
随分簡単だな。
記入を終えると、並んで書いていたリーシャとマリも用紙を渡す。リーシャの職業は大魔導士、マリはくノ一。称号の通りだった。
「ヤマト様、リーシャ様、マリ様ですね。少々お待ちください」
「……何時までするつもりなんだ?」
「うん? ミユちゃんが回復するまで?」
手続きも奈々が行っている。慣れた手つきだ。一方、ミユは奈々の隣で頬を赤くして呆けていた。
「自分の分は…名前はナナ、職業、魔闘士でいいかな」
本当に、慣れているようだ。用紙を水晶に入れると、青いカードが出てきた。F級と書いている。
「こちらがギルド証になります」
「ああ、うん。ありがとう」
突っ込むのも馬鹿らしく思いスルーする。
「すげえな、受付嬢以外で水晶の操作は出来ない筈なのに」
俺は奈々を見ると、小さく舌を出して笑う。
「てへっ!」
ミユを襲って何をしたのか?
『余計な情報を与えないようにカードに細工をしたよ』
いろいろやらかしたようだ。呆れながら、奈々からギルドカードを受け取ると、カウンターを飛び越えて戻ってきた。
「ミユちゃん、正気に戻って」
「……はぁ!? わ、私は何を…」
「もう、受付が気を失うなんて駄目じゃない」
「あははは…すいません」
「「「「あんたのせいだろ(でしょ)(ですよ)」」」」
俺たちのツッコミもスルーされ、話が進められる。ギルドのシステムについてミユが話してくれた。説明を聞くと、冒険者には7つのランクがある。それぞれアルファベットでランクが分けられていた。
F級→E級→D級→C級→B級→A級→S級
「皆さんは、登録したばかりなので、F級からのスタートです。ギルドは依頼をランク分けして冒険者の方々に掲示しています。是非、自分に合った依頼を受けてランクを上げてくださいね」
満面の笑みを浮かべて説明を受ける。
「俺もC級の冒険者だ。一応ランクだと先輩だけど、実力は…」
ジョーが俺たちを見つめる。
「あんたたちの方が上だな」
装備でレベルを底上げしている。当然なのだが、俺は気になり奈々に念話をする。
『彼のレベルはいくつだ?』
『装備込みでレベル105だよ』
高いのか低いのか? 基準が分からないが、獣人としては高いらしい。因みにミユは装備込み、受付の衣装を含め、レベル32らしい。
俺たちのレベルの異常さが良く分かる。
「そういえば、何でこの村に来たんだ?」
俺たちは目的を思い出し、責任者へ話がある事を伝えた。
「なら、マスターを呼びしますね」
ミユが階段で2階へと向かい、
「もう、しっかりしてくださいよ」
「ああ…分かってるよ」
ダルそうな声を出しながら、ギルドマスターを連れてきた。流れるような白い長い髪に、大きな胸。獅子の獣人の女性が俺たちの前に現れた。
ギルドマスターと町長が同一人物なので、職場を1カ所に固めたという話だ。俺たちはジョーの案内で、カウンターへと向かう。
「奈々ちゃんたちは、ギルドカードを持ってるのか?」
全員が持っていないので首を左右に振る。
「なら、ここで作らないか?」
「是非、お願いしたいですね」
俺はテンションを押さえるのに必死だった。ラノベでテンプレのギルドに登録。受付カウンターには、兎耳の獣人の少女が立っていた。人間の少女が、兎耳を付けて、仮装している感じだが、感情と一緒にピコピコと兎耳が揺れている。
「こんにちは! 本日はどのような御用件でしょうか?」
元気のよい明るい少女だった。
「あれ、ミユちゃん?」
「はい? どちら様ですか?」
ここでも奈々の知り合いにあったようだ。俺とジョーは一瞬、視線を交わすと、耳を押さえる。
「もう、分からない? 私だよ?」
顔面がドロッ。
「きゃあああああああ!!!!!」
耳を突き刺すような甲高い声がギルド内に響き渡る。幸い、中は俺たちしかいない。ミユは悲鳴を上げ、椅子から転げ落ち、内股になりしゃがんでしまう。
「あ…」
「ひっく…うへぇえええ」
俺は小さく声を出すと、ミユが泣きながら床を濡らし、水溜まりを作る。奈々を睨むと、ビクッと震えた。
「奈々、何とかしろ」
「う、うん」
カウンターを飛び越えると、ミユの前に立つ。顔を元に戻した奈々が見下ろすと彼女は酷く怯えた。
「ごめんね~ミユちゃん」
そう言いながら、奈々が着ていた物をアイテムボックスへと仕舞い、全裸になる。
「こら、見るな!」
「マスター、見てはダメです」
リーシャとマリに視界を遮られる。
「これは…なんとも…」
ジョーの声が聞え、
「ふはぁあ…んぁあ…」
ミユの喘ぎ声が聞こえ、
「ふふふ…ここが弱かったね。どう、ほれほれ」
「ふはぁああ…あぁあああ…」
奈々とミユの声が重なり合う。何をしているのか凄く気になるが、リーシャの魔法か、顔の周りを黒い靄が包んでいる。
「いや、やめぇ…あんぁあ…」
「綺麗にしましょうね~」
「いや…パンツ脱がさないで…」
「ほらぁ…濡れてるから…」
「だめぇえ…そんな…」
「ちゃんと、拭かないと、パンツが汚れるでしょ」
「ひぁああ…そこは…」
「うん、敏感だね。ほれほれ」
「あぁあ……」
凄く気になる。何をしているのか、凄く気になる。
今なら俺も魔法で…。
目隠しされているのが闇魔法だ。俺も同じ魔法スキルを持つ。解除も出来ると思う。
「ふぅふぅ…」
「はい、綺麗になったね」
目の前の靄が晴れると、服を着た奈々がカウンターの中で立っていた。その隣にミユが、服を少し乱しながら恥ずかしそうに見ていた。
「いや、いい物を見られた」
ジョーが頭から血を流していた。リーシャを見ると、杖に血痕がある。
「見た罰よ」
「途中で気絶したぜ」
俺は苦笑いを浮かべ、ボロボロのジョーを置いて、ミユに話しかける。
「冒険者の登録だが…大丈夫か?」
登録が大丈夫なのか、体が大丈夫なのか、両方を指しているのか、分からないといった様子で、兎に角、ミユは力なく頷く。
「だ、大丈夫です」
「はい、登録はこの用紙にだよ」
「いや、奈々は、受付じゃないだろ」
ツッコミを入れつつ、奈々から用紙を受け取る。氏名はヤマト、職業は魔剣使い、記入するのはそれだけだった。
随分簡単だな。
記入を終えると、並んで書いていたリーシャとマリも用紙を渡す。リーシャの職業は大魔導士、マリはくノ一。称号の通りだった。
「ヤマト様、リーシャ様、マリ様ですね。少々お待ちください」
「……何時までするつもりなんだ?」
「うん? ミユちゃんが回復するまで?」
手続きも奈々が行っている。慣れた手つきだ。一方、ミユは奈々の隣で頬を赤くして呆けていた。
「自分の分は…名前はナナ、職業、魔闘士でいいかな」
本当に、慣れているようだ。用紙を水晶に入れると、青いカードが出てきた。F級と書いている。
「こちらがギルド証になります」
「ああ、うん。ありがとう」
突っ込むのも馬鹿らしく思いスルーする。
「すげえな、受付嬢以外で水晶の操作は出来ない筈なのに」
俺は奈々を見ると、小さく舌を出して笑う。
「てへっ!」
ミユを襲って何をしたのか?
『余計な情報を与えないようにカードに細工をしたよ』
いろいろやらかしたようだ。呆れながら、奈々からギルドカードを受け取ると、カウンターを飛び越えて戻ってきた。
「ミユちゃん、正気に戻って」
「……はぁ!? わ、私は何を…」
「もう、受付が気を失うなんて駄目じゃない」
「あははは…すいません」
「「「「あんたのせいだろ(でしょ)(ですよ)」」」」
俺たちのツッコミもスルーされ、話が進められる。ギルドのシステムについてミユが話してくれた。説明を聞くと、冒険者には7つのランクがある。それぞれアルファベットでランクが分けられていた。
F級→E級→D級→C級→B級→A級→S級
「皆さんは、登録したばかりなので、F級からのスタートです。ギルドは依頼をランク分けして冒険者の方々に掲示しています。是非、自分に合った依頼を受けてランクを上げてくださいね」
満面の笑みを浮かべて説明を受ける。
「俺もC級の冒険者だ。一応ランクだと先輩だけど、実力は…」
ジョーが俺たちを見つめる。
「あんたたちの方が上だな」
装備でレベルを底上げしている。当然なのだが、俺は気になり奈々に念話をする。
『彼のレベルはいくつだ?』
『装備込みでレベル105だよ』
高いのか低いのか? 基準が分からないが、獣人としては高いらしい。因みにミユは装備込み、受付の衣装を含め、レベル32らしい。
俺たちのレベルの異常さが良く分かる。
「そういえば、何でこの村に来たんだ?」
俺たちは目的を思い出し、責任者へ話がある事を伝えた。
「なら、マスターを呼びしますね」
ミユが階段で2階へと向かい、
「もう、しっかりしてくださいよ」
「ああ…分かってるよ」
ダルそうな声を出しながら、ギルドマスターを連れてきた。流れるような白い長い髪に、大きな胸。獅子の獣人の女性が俺たちの前に現れた。
0
あなたにおすすめの小説
クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました
髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」
気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。
しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。
「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。
だが……一人きりになったとき、俺は気づく。
唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。
出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。
雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。
これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。
裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか――
運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。
毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります!
期間限定で10時と17時と21時も投稿予定
※表紙のイラストはAIによるイメージです
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
あなたの冒険者資格は失効しました〜最強パーティが最下級から成り上がるお話
此寺 美津己
ファンタジー
祖国が田舎だってわかってた。
電車もねえ、駅もねえ、騎士さま馬でぐーるぐる。
信号ねえ、あるわけねえ、おらの国には電気がねえ。
そうだ。西へ行こう。
西域の大国、別名冒険者の国ランゴバルドへ、ぼくらはやってきた。迷宮内で知り合った仲間は強者ぞろい。
ここで、ぼくらは名をあげる!
ランゴバルドを皮切りに世界中を冒険してまわるんだ。
と、思ってた時期がぼくにもありました…
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる