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1章
16話 ノエルの使者
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奈々とガーラを追いかけていた俺たちは、整備された道を走っていた。
「リーシャ、この道もオブジェクトだな」
「そうね。奈々と配下のモンスターに命じて整備させたわね」
ルイズ村が発展すると予想していたリーシャは、奈々と配下のモンスターに道を整備させた。森の中は、細い山道があるだけで、馬車が通るような状態ではなかった。
それを敢えて、馬車が通れるように道を整備したのは、誘い込むためだと話す。
「整備された道なら、馬車が走れるでしょ? 奴隷商人も来るじゃない」
ルイズ村を囮に奴隷商人と冒険者を誘い込んでいた。奈々に襲わせ、恐怖を植え付け、村へ手出しをしない様に促した。結果、奈々は赤い悪魔と恐れられ、整備された道を、奴隷商人が通る事は無くなった。
奈々が赤い悪魔って…。
赤い彗星や白い悪魔と言われないだけ良いか?
苦笑いを浮かべていると、遠くで爆発音が聞こえる。ちょうど右向かい側の森の中で土煙が上がった。森を破壊しての、奈々とガーラのバトル。思わず呆けてしまう。
「森、壊して大丈夫か?」
「マスター、森にはエルフと妖精が住んで居ます。大丈夫ではないです」
マリの言葉に、リーシャが肩を落とす。
「エルフでしょうね。数名が接近しているわ」
「それで?」
「闇魔法で鎖を作って縛って、拘束して放置ね」
リーシャ、恐るべし。
彼女は感知範囲なら正確に魔法を使えるようだった。超範囲魔法攻撃を行った時と違い、殺生力のない拘束する魔法。大魔導士の称号に相応しい実力だった。
「妖精は、臆病だから出てきてないわね」
「まぁ…後でエルフに謝罪をするか」
「それがいいわね。面倒ごとは、避けるべきね」
その面倒ごとは今も拡大している。
「とりゃあああああ!!!!」
「よっと!」
ガーラと奈々が空中戦をしている。
人って、飛べるんだ~。
異世界だから、飛べるんだろう。そう思いながら、戦闘民族同士の戦い顔負けの殴り合いをしていた。戦況は、奈々が圧倒的に有利で、ガーラが押されていた。
「装備もDPガチャ産だし、負けるわけないわね」
選んだ張本人、リーシャが満足そうに頷く。遠目で見ていると、ガーラの姿が…ヤバくなっていた。
「体は傷ついていないけど…」
「服がボロボロね」
目の前で布の切れ端が舞う。奈々の攻撃を受けて、衣服がボロボロになって裂けていた。面積を失い、次第に肌の露出が増える。
「マスター…ガン見しすぎです」
「本当に、男って…」
俺は顔面をリーシャの闇魔法で目隠しされる。
「しょうがないだろ、気になるんだから」
「だからって、ガン見するな、エッチ!」
リーシャが俺の背中を叩く。別に痛くない、手加減した一撃だ。多分、顔を赤くして怒っているのだろう。
「あっ? ガーラが吹き飛ばされたわ」
闇魔法の靄が消える。空中に奈々が浮かんでおり、ガーラが見当たらない。
「思いっきり、東へ吹き飛ばされたわね」
『追いかけるね!』
奈々の念話が届くと、爆音を鳴らし空を飛んで行った。見えなくなる。
「空、飛べるって凄いな」
「装備に付属したスキルね。格闘着の帯、アレに飛行術が付与してたわ」
俺は物欲しそうにリーシャを見つめる。
「何よ、大和も空を飛びたいの?」
「ああ…飛んでみたい」
「はぁ…しょうがないわね。飛べる装備、探しておくわ」
「ありがとう」
頭を撫でると、子ども扱いするなと、手を叩かれる。
「マスター…気づいてますか?」
「うん? あぁ…魔力だろ? 何か凄いのが…」
『凄いとは私の事ニャン?』
「「「!?」」」
可愛くニャンと語尾を付ける存在。それが傍にいる。俺は感知をフルに使うが、どこにいるか分からない。
「ニャン? その声、ホワール?」
『ニャ? その声、カサンディアのダンジョンマスター……ニャン?』
ストンッと目の前に白い猫が1匹現れる。どこにいたのか? 分からない程、突然現れ、俺は警戒する。しかし、リーシャとマリはどこか、嬉しそうに微笑んでいた。
「知り合いか?」
「ええ、ノエルの配下、ホワールよ」
『ニャ~生きていたニャ~』
リーシャに飛びつくので、彼女は白い猫を抱きかかえる。
「おかげさまで、でも、マスターは私じゃないわよ」
『ニャ? そうニャ…ダンジョンマスターは、ダンジョンの外へ出る事が出来ないニャ?』
リーシャを見つめる白い猫、ホワールは不思議そうに首を傾げる。
「今のマスターは彼です」
マリが俺を示す。ホワールは、リーシャの手から飛び降りると、地面に着地し、俺を見上げる。
『ダンジョンマスター? でも、おかしいニャ? 外に出られないニャン?』
「俺はイレギュラーな存在だからな。外に出ても大丈夫だ」
『そうニャン? それは、ご主人様が羨ましがりそうニャン』
ご主人様とはノエルの事だ。
「で、ホワールはどうしてここに来たのよ?」
『ご主人様の命令で、奴隷商人たちを追い払いに来たニャン』
「そう…あの娘、約束を覚えてたんだ」
懐かしむように笑みを浮かべる。
「ノエルと知り合いなのか?」
「ええ、彼女とはフレンド登録をしていたわ。ダンジョンメニューにフレンドリストってあるわよ」
ダンジョンメニューを開くと下へスライドする。フレンドリストという項目が出て来た。
「ダンジョンマスター同士、フレンド登録して情報交換をするのよ。私は、ノエルしかフレンドはいなかったけど」
「……ボッチか」
「ち、違う!!!!! 彼女しか、相手しなかったの!!!!」
否定する。ラストリアのダンジョンマスター、龍王はリーシャからすれば、ライバル。悪く言えば敵だ。アルゼンのノエルは年齢も近い事から、仲良くなったらしい。
ノエルは父親の教え子だと、話した。海底ダンジョンの海王も、魔族の大陸の魔王も、リーシャは会っていない。寧ろ、関わるのが面倒でしなかったようだ。
「それで、ホワール、ノエルに私が生きていた事、話すの?」
『話すニャン、拙いニャン?』
「……今は知られたくないわね」
「ラストリアに知られたくないからだ」
リーシャが生きている事は内緒にしてほしい。そう伝えると、ホワールも了解してくれた。
『それじゃ、オイラは帰るニャ。奴隷商人も片付いたニャン』
ホワールと話している時、前方で大きな爆発が起きた。遠目で見えた土煙、同時に念話が届く。
『奴隷商人見つけたよどうする?』
奈々からだ。俺は、彼女に指示をする。
『足止めでいいじゃないか? 多分、ガーラか片付けるだろ?』
『分かった』
そう話すと、無数の気配が消える。
『ニャ~片付いたニャ~』
前足で顔を洗うと、ホワールが背伸びをする。
「帰るのか?」
『ご主人様に、獣王が奴隷商人を倒したと伝えるニャ』
俺の問いにホワールが2足で立ち上がる。思わず驚く。
『じゃ、また来るかもしれないニャ~』
器用に前足を振りながら、ホワールの体が霧のように消えた。
「ふぅ~いつの間に、強くなったのよ」
「あの猫、相当強いのか?」
溜息を吐くリーシャは、肩を落とし答える。
「私より高いわね。レベル9000ぐらいじゃない?」
平然と言う事に思わず絶句する。
「マスター、2人が帰ってきました」
視線を向けると3頭の馬を引き連れた奈々が歩いて来る。馬の背中に、素っ裸のガーラが乗せられており、思わず視線を逸らす。逸らした先でリーシャと目が合い、ジト目で睨まれた。
「リーシャ、この道もオブジェクトだな」
「そうね。奈々と配下のモンスターに命じて整備させたわね」
ルイズ村が発展すると予想していたリーシャは、奈々と配下のモンスターに道を整備させた。森の中は、細い山道があるだけで、馬車が通るような状態ではなかった。
それを敢えて、馬車が通れるように道を整備したのは、誘い込むためだと話す。
「整備された道なら、馬車が走れるでしょ? 奴隷商人も来るじゃない」
ルイズ村を囮に奴隷商人と冒険者を誘い込んでいた。奈々に襲わせ、恐怖を植え付け、村へ手出しをしない様に促した。結果、奈々は赤い悪魔と恐れられ、整備された道を、奴隷商人が通る事は無くなった。
奈々が赤い悪魔って…。
赤い彗星や白い悪魔と言われないだけ良いか?
苦笑いを浮かべていると、遠くで爆発音が聞こえる。ちょうど右向かい側の森の中で土煙が上がった。森を破壊しての、奈々とガーラのバトル。思わず呆けてしまう。
「森、壊して大丈夫か?」
「マスター、森にはエルフと妖精が住んで居ます。大丈夫ではないです」
マリの言葉に、リーシャが肩を落とす。
「エルフでしょうね。数名が接近しているわ」
「それで?」
「闇魔法で鎖を作って縛って、拘束して放置ね」
リーシャ、恐るべし。
彼女は感知範囲なら正確に魔法を使えるようだった。超範囲魔法攻撃を行った時と違い、殺生力のない拘束する魔法。大魔導士の称号に相応しい実力だった。
「妖精は、臆病だから出てきてないわね」
「まぁ…後でエルフに謝罪をするか」
「それがいいわね。面倒ごとは、避けるべきね」
その面倒ごとは今も拡大している。
「とりゃあああああ!!!!」
「よっと!」
ガーラと奈々が空中戦をしている。
人って、飛べるんだ~。
異世界だから、飛べるんだろう。そう思いながら、戦闘民族同士の戦い顔負けの殴り合いをしていた。戦況は、奈々が圧倒的に有利で、ガーラが押されていた。
「装備もDPガチャ産だし、負けるわけないわね」
選んだ張本人、リーシャが満足そうに頷く。遠目で見ていると、ガーラの姿が…ヤバくなっていた。
「体は傷ついていないけど…」
「服がボロボロね」
目の前で布の切れ端が舞う。奈々の攻撃を受けて、衣服がボロボロになって裂けていた。面積を失い、次第に肌の露出が増える。
「マスター…ガン見しすぎです」
「本当に、男って…」
俺は顔面をリーシャの闇魔法で目隠しされる。
「しょうがないだろ、気になるんだから」
「だからって、ガン見するな、エッチ!」
リーシャが俺の背中を叩く。別に痛くない、手加減した一撃だ。多分、顔を赤くして怒っているのだろう。
「あっ? ガーラが吹き飛ばされたわ」
闇魔法の靄が消える。空中に奈々が浮かんでおり、ガーラが見当たらない。
「思いっきり、東へ吹き飛ばされたわね」
『追いかけるね!』
奈々の念話が届くと、爆音を鳴らし空を飛んで行った。見えなくなる。
「空、飛べるって凄いな」
「装備に付属したスキルね。格闘着の帯、アレに飛行術が付与してたわ」
俺は物欲しそうにリーシャを見つめる。
「何よ、大和も空を飛びたいの?」
「ああ…飛んでみたい」
「はぁ…しょうがないわね。飛べる装備、探しておくわ」
「ありがとう」
頭を撫でると、子ども扱いするなと、手を叩かれる。
「マスター…気づいてますか?」
「うん? あぁ…魔力だろ? 何か凄いのが…」
『凄いとは私の事ニャン?』
「「「!?」」」
可愛くニャンと語尾を付ける存在。それが傍にいる。俺は感知をフルに使うが、どこにいるか分からない。
「ニャン? その声、ホワール?」
『ニャ? その声、カサンディアのダンジョンマスター……ニャン?』
ストンッと目の前に白い猫が1匹現れる。どこにいたのか? 分からない程、突然現れ、俺は警戒する。しかし、リーシャとマリはどこか、嬉しそうに微笑んでいた。
「知り合いか?」
「ええ、ノエルの配下、ホワールよ」
『ニャ~生きていたニャ~』
リーシャに飛びつくので、彼女は白い猫を抱きかかえる。
「おかげさまで、でも、マスターは私じゃないわよ」
『ニャ? そうニャ…ダンジョンマスターは、ダンジョンの外へ出る事が出来ないニャ?』
リーシャを見つめる白い猫、ホワールは不思議そうに首を傾げる。
「今のマスターは彼です」
マリが俺を示す。ホワールは、リーシャの手から飛び降りると、地面に着地し、俺を見上げる。
『ダンジョンマスター? でも、おかしいニャ? 外に出られないニャン?』
「俺はイレギュラーな存在だからな。外に出ても大丈夫だ」
『そうニャン? それは、ご主人様が羨ましがりそうニャン』
ご主人様とはノエルの事だ。
「で、ホワールはどうしてここに来たのよ?」
『ご主人様の命令で、奴隷商人たちを追い払いに来たニャン』
「そう…あの娘、約束を覚えてたんだ」
懐かしむように笑みを浮かべる。
「ノエルと知り合いなのか?」
「ええ、彼女とはフレンド登録をしていたわ。ダンジョンメニューにフレンドリストってあるわよ」
ダンジョンメニューを開くと下へスライドする。フレンドリストという項目が出て来た。
「ダンジョンマスター同士、フレンド登録して情報交換をするのよ。私は、ノエルしかフレンドはいなかったけど」
「……ボッチか」
「ち、違う!!!!! 彼女しか、相手しなかったの!!!!」
否定する。ラストリアのダンジョンマスター、龍王はリーシャからすれば、ライバル。悪く言えば敵だ。アルゼンのノエルは年齢も近い事から、仲良くなったらしい。
ノエルは父親の教え子だと、話した。海底ダンジョンの海王も、魔族の大陸の魔王も、リーシャは会っていない。寧ろ、関わるのが面倒でしなかったようだ。
「それで、ホワール、ノエルに私が生きていた事、話すの?」
『話すニャン、拙いニャン?』
「……今は知られたくないわね」
「ラストリアに知られたくないからだ」
リーシャが生きている事は内緒にしてほしい。そう伝えると、ホワールも了解してくれた。
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ホワールと話している時、前方で大きな爆発が起きた。遠目で見えた土煙、同時に念話が届く。
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奈々からだ。俺は、彼女に指示をする。
『足止めでいいじゃないか? 多分、ガーラか片付けるだろ?』
『分かった』
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『ニャ~片付いたニャ~』
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「帰るのか?」
『ご主人様に、獣王が奴隷商人を倒したと伝えるニャ』
俺の問いにホワールが2足で立ち上がる。思わず驚く。
『じゃ、また来るかもしれないニャ~』
器用に前足を振りながら、ホワールの体が霧のように消えた。
「ふぅ~いつの間に、強くなったのよ」
「あの猫、相当強いのか?」
溜息を吐くリーシャは、肩を落とし答える。
「私より高いわね。レベル9000ぐらいじゃない?」
平然と言う事に思わず絶句する。
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