グランドダンジョンマスターは、ダンジョンを作らず、異世界をぶらり旅

小佐古明宏

文字の大きさ
18 / 23
1章

17話 ダンジョンメニュー

しおりを挟む
 事後処理は大切だと思う。

 奈々とガーラが森を破壊した事で、至る所で大小のクレーターが出来ていた。まず最初にやるべきことは、ガーラの対処だ。いつまでも素っ裸なのは良くないので、DPショップから適当に、地味なワンピースと下着を購入した。

 自動でサイズが調整できるので、選ぶとしたら、見た目だ。派手なのを購入すると、リーシャに何を言われるか分からないので、地味な下着を購入した。マリと奈々に気絶しているガーラに下着とワンピースを着せてもらい、俺はリーシャに話しかけていた。

「エルフは? 拘束したままか?」

「解いてもいいけど? 森を直すんでしょ? 邪魔に入られては面倒でしょ?」

「まぁ…修復が終わるまで、そのままで」

「わかったわ」

 森の修復はDPショップを使えば可能だと、衣服を購入する時に気づいた。なので、リーシャを連れて修復へと向かう。

「奈々とマリは、彼女を連れて町へ戻ってくれ」

「畏まりました」

「了解だよ」

 ちょうど3頭の馬がいる。相変わらず、気絶したガーラは、うつ伏せのまま馬に乗せられている。奈々とマリはそれぞれ、1頭ずつ乗馬すると、マリが影で作った手を伸ばし、ガーラの乗る馬を引く。

「じゃ、先に待ってなさい」

「よろしく頼むぞ」

 俺たちは別れると、リーシャの空間魔法で、奈々たちが破壊した森の修復へと回る。

「それで、どうやって直すの?」

「DPショップに建築資材と言うのがある。そこに更地の購入があった」

「建築資材? へぇ~私の時にはない項目ね」

 俺はイレギュラーのグランドダンジョンマスターだ。DPショップには俺の世界にあった商品も購入が出来る。

「穴の開いた場所を、更地の購入で埋める」

 凸凹に穴の開いた地面。DPショップから更地を購入すると、設置場所の表示がミニマップに記される。エルジーナ大森林を示したミニマップで、戦闘による被害もリアルに表示されていた。

 俺はミニマップをタッチし、更地の設置場所を範囲決めする。目の前の凸凹を1つずつ埋めるのは面倒なので、広範囲を選択し、全てを更地に変えた。リーシャが超範囲魔法攻撃でモンスターを倒してくれたおかげで、DPは沢山ある。気にせずに使う事が出来た。

「凄いわね…私の時と仕様が全然違うわ」

「そうなのか?」

「ええ、そもそも、建築資材なんてDPショップに無かったし」

 広がる更地にリーシャが驚く。DPショップには樹木も購入が可能だ。只、樹木には2種類ある。オブジェクトとしての破壊不可能の樹木と、伐採が可能な建築木材用の樹木だ。

 当然、建築木材用の樹木を選択した。破壊不可能な樹木は論外だと思う。

 エルフたちに文句を言われそうだしな。

 俺はミニマップを使い樹木を植えていく。本来の森に生えていた樹木と似ている種類を選んだので、違和感はないと思う。

「これで終わりだな。後…いくつだ?」

「派手に暴れていたわね。後……5か所? うち1か所は大きいわね」

 俺は溜息を吐き、リーシャに飛んでもらった。空間魔法、便利だと思う。感知系のスキルと空間魔法の合成で、言った事のない場所にも飛べる。

「便利だな、空間魔法」

「便利だけど、凄く魔力を使うのよ」

 疲れるわと言いながらも俺を運んでくれる。4か所を終えて最後の1か所へと飛ぶと、直径200メートル程の巨大なクレーターに出くわす。周りの樹木も横倒しになり、爆発の威力が凄まじかった。

「これは…派手にやったな」

「そうね」

 俺たちは大きな溜息を吐く。同じ要領で、DPショップから更地を購入し、ミニマップで設置をしようとしたが、

「ちょっと待って」

 リーシャに止められる。

「ん? どうした?」

「せっかく大きなクレーターなんだから、何か埋めて更地にしなさいよ」

 何かと言われ俺は困惑する。

「例えば何をだ?」

「そうね…私なら、石板のオブジェクトを組み合わせて四角い箱を作るわね。それを埋めるわ。一部に開閉が可能な扉を付けて、出入りが出来るようするわね」

「それで、何の意味がある?」

「分からないの?」

 俺は首を傾げる。

「転移魔方陣を設置する部屋にするのよ。いつまでも私に頼らないで、自分で飛んでくるようにしなさいよ」

 頼られるの嫌いじゃないけどと小さく呟いたのを耳にしながら、俺はDPショップを目にする。更地と樹木を購入した事で、いつの間にかダンジョンメニューのレベルが2に上がっていた。

 購入できる物が増えて、俺は目当ての物を見つける。

「シェルターがあるな。しかも、破壊不可の性能を持つ」

 サイズは何種類かあり、俺はクレーターの中央に置いても、埋まるサイズのシェルターを購入する。ブロックタイプでいくつか組み合して部屋を拡張できる。長方形のプレハブ小屋をいくつも合わせたように積み重ねた。

「それがシェルター? っていうやつ?」

「そうだな、地中に埋めて何日か生活が出来るようにする施設だな」

 酸素を発生させ、二酸化炭素を吸収する装置。上下水道を完備。トイレ、風呂、台所もあり、寛げる広間もある。寝室もあり、俺たち4人が生活しても、広い程のマジックシェルターだ。

 見た目より中が広いのは、異世界の仕様なのだろう。

 俺は、設置を終えると、更地ではなく土砂を購入する。更地にするとシェルターが上書きされてしまい消える。なので、土砂を大量に購入して、シェルターを埋めていく。

 マジックシェルターと土砂の購入で、ダンジョンメニューのレベルが3に上がった。2回、レベルが上がったので、無料のDPガチャが2階、回せる。それは、後で回す事にして、俺は作業の続きをする。

 出入り口の扉には、大きな岩を乗せる。オブジェクトで中身は空洞だ。破壊不可能の岩と言うのはおかしいが、モンスターに壊される事を危険視し、頑丈にした。埋めた土砂の上に樹木を置いていく。

「転移魔方陣も設置したけど、管理区画の転移ルームも設置がいるよな?」

「そうね。転移魔方陣は対にならないといけないから、必要ね」

 全ての修復が終えたので、リーシャに管理区画へ飛んでもらうようにお願いする。

「魔方陣を設置するの?」

「せっかく、拠点の1つを作ったからな。リーシャにも苦労かけたくないし、それに、ダンジョンメニューのレベルが上がって購入できるようになった」

「そう…分かったわ」

 彼女から手を握られると、視界が歪む。

 気が付けば、管理区画の転移ルームに立っていた。

「この辺りに作ればいいわ」

「ありがとう」

 俺は、シェルターの相方となる転移魔方陣を設置する。名称は【エルジーナ大森林、ルイズ町中間地点】と名付けた。設置した転移魔方陣が光、使用可能となった。

「せっかく来たし、マリの本体とも会うか」

「そうね。コアにDPを渡せばいいわ」

 転移ルームを出ると玉座へ向かう。壁面に輝くダンジョンコア、マリの本体を見つめる。

『おかりなさいませマスター』

「あぁ~本体も会話が出来るんだな」

『はい、分体と情報を交換しております。分体は、無事にガーラ様をギルドの3階、彼女の寝室へと運ぶ事が出来ました』

「そうか、じゃ、奈々とマリは?」

『ミユさんと、昼食を食べてます』

 ふと時間を気にしていなかった。

「そういえば…空腹を感じないな」

「ダンジョンマスターだからよ。寝なくても、食事をしなくても、生きていられるのよ」

 疲労も感じない。不思議に思っていたら、何故か虚しくなった。

「でも、食事は出来るのだろ?」

「出来るわ。味も感じられるわよ」

 そう言うと、俺はDPショップから、地球でお馴染みのショートケーキを購入した。皿に乗ったイチゴのショートケーキで、フォークも付いている。

「うん? それは…ショートケーキね」

「ああ…俺の配下になって、地球の知識も知ってたんだな」

 驚かせてみようと思ったが不発になった。でも、食べた事がない筈なので、その甘さに驚くと思う。

「食べてみるか?」

「いいの?」

 物欲しそうにしていたので渡すと、フォークで切り分け、口に運ぶ。

「んんん!!!! あ、甘いわ!!! 凄く甘い!!」

 驚きながら、口に運ぶ。俺は食べ終えるリーシャを待つと、彼女をテラスへと連れて行こうとした。

『マスター、分体が凄く食べたそうに思ってます』

「……情報を共有できたな? 分かった。帰ったらあげるよ」

『はい、後、DPをください』

「そうだな」

 ダンジョンメニューから、DP付与を選択する。管理区画でないとこの項目は出ない。コアにどれだけのDPを与えるか? 俺は手持ちのDPポイントの半分を渡した。

 残りは5千万DP。

「リーシャ、向こうが昼ご飯を食べているから、こっちもテラスで済ませるよ」

「分かったわ。期待してるわよ」

 その期待に応えるべく、テラスに向かい、テーブルに向かい同士で座る。俺はDPショップから地球の食べ物を購入する。知識として知っていて、実際に食べた時の衝撃が大きいのか、リーシャの興奮は冷める事が無かった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました

髙橋ルイ
ファンタジー
「クラス全員で転移したけど俺のステータスは使役スキルが異常で出会った人全員を使役してしまいました」 気がつけば、クラスごと異世界に転移していた――。 しかし俺のステータスは“雑魚”と判定され、クラスメイトからは置き去りにされる。 「どうせ役立たずだろ」と笑われ、迫害され、孤独になった俺。 だが……一人きりになったとき、俺は気づく。 唯一与えられた“使役スキル”が 異常すぎる力 を秘めていることに。 出会った人間も、魔物も、精霊すら――すべて俺の配下になってしまう。 雑魚と蔑まれたはずの俺は、気づけば誰よりも強大な軍勢を率いる存在へ。 これは、クラスで孤立していた少年が「異常な使役スキル」で異世界を歩む物語。 裏切ったクラスメイトを見返すのか、それとも新たな仲間とスローライフを選ぶのか―― 運命を決めるのは、すべて“使役”の先にある。 毎朝7時更新中です。⭐お気に入りで応援いただけると励みになります! 期間限定で10時と17時と21時も投稿予定 ※表紙のイラストはAIによるイメージです

異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします

Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。 相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。 現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編

あなたの冒険者資格は失効しました〜最強パーティが最下級から成り上がるお話

此寺 美津己
ファンタジー
祖国が田舎だってわかってた。 電車もねえ、駅もねえ、騎士さま馬でぐーるぐる。 信号ねえ、あるわけねえ、おらの国には電気がねえ。 そうだ。西へ行こう。 西域の大国、別名冒険者の国ランゴバルドへ、ぼくらはやってきた。迷宮内で知り合った仲間は強者ぞろい。 ここで、ぼくらは名をあげる! ランゴバルドを皮切りに世界中を冒険してまわるんだ。 と、思ってた時期がぼくにもありました…

軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います

こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!=== ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。 でも別に最強なんて目指さない。 それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。 フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。 これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました! 【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】 皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました! 本当に、本当にありがとうございます! 皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。 市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です! 【作品紹介】 欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。 だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。 彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。 【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc. その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。 欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。 気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる! 【書誌情報】 タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』 著者: よっしぃ イラスト: 市丸きすけ 先生 出版社: アルファポリス ご購入はこちらから: Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/ 楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/ 【作者より、感謝を込めて】 この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。 そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。 本当に、ありがとうございます。 【これまでの主な実績】 アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得 小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得 アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞 第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過 復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞 ファミ通文庫大賞 一次選考通過

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う

こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
 異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。  億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。  彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。  四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?  道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!  気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?    ※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

処理中です...