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ベヒモス戦
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一日過ぎ、いよいよベヒモスの討伐が始まる。実力者たちは全員遺跡の最深部であるベヒモスの部屋に集まり、戦闘開始を待っていた。
右前足を狙うは隊長の大型爆弾。反対側では物理攻撃班が武器を構える。遠距離攻撃班は爆弾を爆発させたのちに一時的に魔力の少なくなった前足を狙撃するそうだ。
「手は抜くなよ」
「他の人たちに言ってくださいよ」
ダルクの言葉にイラつきながらギチンと両拳をぶつけながら時を待つ。
目の前のベヒモスは私たちが近づいてきたことによって今にも暴れだしそう、というか暴れている。鎖がギシギシと音を立てている。壊れるのも時間の問題か。
「遠距離班、撃てええええええええええ!!!!」
ダルクが叫ぶと、後方で弓やボウガン、杖を構えていた人達が一斉に攻撃を開始した。
今この瞬間から、油断したら死ぬ。油断しなくても死ぬ可能性もある。
面白いじゃん、全部削り切ってやる。
「攻撃開始だ!!」
「了解っ!」
各々がダルクへの返事をしながら近接班も攻撃を開始する。
爆発により当然右側の前足は解放される。既に切れていた左後ろ足の鎖と合わせて二本が切れたことになる。
残りの鎖は半分の二本。左前足と右後ろ足だ。あの鎖が切れるまでなるべく大きなダメージを負わせなければ勝率は低い。
「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
「怯むな! やれ!」
認めたくはないけど司令官らしいことはするんだよねダルク。
ベヒモスの体の芯に響くような咆哮に耐えながら、止まりそうになる拳をただひたすら動かす。
「う、ああああああああああああああああああああ!!!」
「と、飛んだだと!?」
石像戦の時のように爪を出し、ベヒモスの背中まで登る。巨大な体だが、それだけに弱点も大きい。魔力の少ない場所もあるはずだ。まずは背中。
「くっ、堅い! 次!」
背中には巨大な突起、トゲがあり攻撃が通じない。
鉱石のドラゴンとは違う。獣だ。純粋に魔力だけの堅さ。ひたすら攻撃をしなければ弱点でも攻撃が通じないのではないだろうか。
「グオオオオオオオ!!! ガアアアアアアアアアアアア!!!」
「鎖がっ!!!」
一旦攻撃をやめ退散しようと思っていたタイミングで左前足の鎖が切れる。
それによりベヒモスは右後ろ足の鎖を簡単に切れるようになってしまった。
バキンッ
ああ、ほら。
ここからが本番だ。自由に動けるようになったベヒモスと私たちの戦いだ。
着地して息を整える。すると、隊長が近寄ってきた。
「エファ殿! いけそうでありますか?」
「ちょっときついかな……でも、いけるいけないじゃない。やるんだ」
「……そうでありますな。全力で補助するであります!」
「お願い」
再び走り出す。次からは本格的に攻撃が飛んでくる。
すでに攻撃は半分に分かれ、作戦通りに進んでいる。ちなみに私は隊長との交代だ。
私が攻撃に行くときに補助の道具を使ってくれる。ポコの補助と合わせて私の攻撃力は跳ね上がっているのだ。もう何も怖くない。
そういえば隊長の使っていた道具、あれなんだろうか。精霊の力を借りてるとか言ってたけど、私にはただの杖にしか見えなかった。特殊な魔術なのかな? とにかく攻撃力は上がってるしいいか。
「待ってろ……」
「ギャオオオオオオオオオオオオ!!」
危険なのはわかっているが、なるべく大きな攻撃を与えたいと思ったので最初の一撃は顎にぶち込むことにした。
左右の攻撃に対してのみ対応しているベヒモスに、あえて正面から攻撃を仕掛ける。ジャンプ力も上がっているのでこの高さならば全力で飛んで顔まで勢いを落とさずに行けるだろう。
「せいやああああああああああああああああ!!!」
「ゴアッアアアアアアアアア!!!」
顎にアッパーが直撃する。拳に貯められた魔力が一気に放出され、顎を貫通して鼻の上から出た衝撃波を視認する。今の一発は一番攻撃力のある一撃だった。多少ではあるが魔力は吸収されている。他の魔獣であったら一撃だろう。
やはりというべきか、弱い攻撃では逆に魔力を吸収されてしまい逆に回復させてしまうらしい。強い人だけで良かった。
「いける……いける!!」
怯んでいる間に攻撃を続ける。
今しかない、魔力を使い切ってもいい、最大級の攻撃を浴びせるんだ。
何発も、何発も、爪で登って空中で攻撃をする。全力だったからか魔力はほとんどなくなっていた。
よし、そろそろ下がるか。
「まずい! 避けろ!!」
「っ!? やっば……!」
しまった、ひるんでいるから下がる時間はあるだろうと思っていたのだが、頭で攻撃をしてくるとは。
しかし頭の攻撃ならば弾けば……
「ブレス!?」
完全に計算外だった。ブレスまで使うのか。
ベヒモスの口の中には紫色の光が集まっている。おそらくため込んだ魔力だろう。
ブレスを放った後は魔力を放出した後なので攻撃が通りやすくなってチャンスなのだが、私はどうやらそれには参加できそうにない。
よくて戦闘不能、最悪死亡だ。今は少ない魔力で防御するしかない。
「ガアアアア!!」
全身が紫色の光線に包まれる直前、私の背中に何かがぶつかった。誤射? いや、ダメージはない。
死を覚悟しながらブレスを受けると、あり得ない飛ばされ方をする。私の身体をバリアが守ったのだ。それにより致命傷は避けた。かなりのダメージはあるけどね。
そして、あの状況でバリアを張れる奴といったら……
「えっちゃん!!!!!」
「ポコ! 流石っ!」
ポコだ。隊長と交代で戦線から離脱する。
近くの医療部隊から回復した貰いながらポーションを飲む。ポコの作ったポーションは飲みやすさを重視して味がついている。リンゴジュースの味がする。これ本当に魔力回復するのかよ。
「すごかったですねー」
「あ、まあ。そうですね。でもまだまだです」
回復してくれている人が話しかけてきたので短く言葉を交わす。正面から攻撃をしたら目立つか。
二回目の出撃に備え、回復に専念しながら状況を把握する。
攻撃は十分、初めての大型魔獣に対応しきれなかった人は数人ここに流れてきているが、それでも被害は少ない。
このままいけば特に大きな被害を出さずに倒せるのではないだろうか。断然ドラゴンよりも強いとはいえさ、なんか拍子抜けしたなぁ。
なんて思いながらも、最低限警戒は怠らないようにしようと思いながら交代を待った。
右前足を狙うは隊長の大型爆弾。反対側では物理攻撃班が武器を構える。遠距離攻撃班は爆弾を爆発させたのちに一時的に魔力の少なくなった前足を狙撃するそうだ。
「手は抜くなよ」
「他の人たちに言ってくださいよ」
ダルクの言葉にイラつきながらギチンと両拳をぶつけながら時を待つ。
目の前のベヒモスは私たちが近づいてきたことによって今にも暴れだしそう、というか暴れている。鎖がギシギシと音を立てている。壊れるのも時間の問題か。
「遠距離班、撃てええええええええええ!!!!」
ダルクが叫ぶと、後方で弓やボウガン、杖を構えていた人達が一斉に攻撃を開始した。
今この瞬間から、油断したら死ぬ。油断しなくても死ぬ可能性もある。
面白いじゃん、全部削り切ってやる。
「攻撃開始だ!!」
「了解っ!」
各々がダルクへの返事をしながら近接班も攻撃を開始する。
爆発により当然右側の前足は解放される。既に切れていた左後ろ足の鎖と合わせて二本が切れたことになる。
残りの鎖は半分の二本。左前足と右後ろ足だ。あの鎖が切れるまでなるべく大きなダメージを負わせなければ勝率は低い。
「グガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
「怯むな! やれ!」
認めたくはないけど司令官らしいことはするんだよねダルク。
ベヒモスの体の芯に響くような咆哮に耐えながら、止まりそうになる拳をただひたすら動かす。
「う、ああああああああああああああああああああ!!!」
「と、飛んだだと!?」
石像戦の時のように爪を出し、ベヒモスの背中まで登る。巨大な体だが、それだけに弱点も大きい。魔力の少ない場所もあるはずだ。まずは背中。
「くっ、堅い! 次!」
背中には巨大な突起、トゲがあり攻撃が通じない。
鉱石のドラゴンとは違う。獣だ。純粋に魔力だけの堅さ。ひたすら攻撃をしなければ弱点でも攻撃が通じないのではないだろうか。
「グオオオオオオオ!!! ガアアアアアアアアアアアア!!!」
「鎖がっ!!!」
一旦攻撃をやめ退散しようと思っていたタイミングで左前足の鎖が切れる。
それによりベヒモスは右後ろ足の鎖を簡単に切れるようになってしまった。
バキンッ
ああ、ほら。
ここからが本番だ。自由に動けるようになったベヒモスと私たちの戦いだ。
着地して息を整える。すると、隊長が近寄ってきた。
「エファ殿! いけそうでありますか?」
「ちょっときついかな……でも、いけるいけないじゃない。やるんだ」
「……そうでありますな。全力で補助するであります!」
「お願い」
再び走り出す。次からは本格的に攻撃が飛んでくる。
すでに攻撃は半分に分かれ、作戦通りに進んでいる。ちなみに私は隊長との交代だ。
私が攻撃に行くときに補助の道具を使ってくれる。ポコの補助と合わせて私の攻撃力は跳ね上がっているのだ。もう何も怖くない。
そういえば隊長の使っていた道具、あれなんだろうか。精霊の力を借りてるとか言ってたけど、私にはただの杖にしか見えなかった。特殊な魔術なのかな? とにかく攻撃力は上がってるしいいか。
「待ってろ……」
「ギャオオオオオオオオオオオオ!!」
危険なのはわかっているが、なるべく大きな攻撃を与えたいと思ったので最初の一撃は顎にぶち込むことにした。
左右の攻撃に対してのみ対応しているベヒモスに、あえて正面から攻撃を仕掛ける。ジャンプ力も上がっているのでこの高さならば全力で飛んで顔まで勢いを落とさずに行けるだろう。
「せいやああああああああああああああああ!!!」
「ゴアッアアアアアアアアア!!!」
顎にアッパーが直撃する。拳に貯められた魔力が一気に放出され、顎を貫通して鼻の上から出た衝撃波を視認する。今の一発は一番攻撃力のある一撃だった。多少ではあるが魔力は吸収されている。他の魔獣であったら一撃だろう。
やはりというべきか、弱い攻撃では逆に魔力を吸収されてしまい逆に回復させてしまうらしい。強い人だけで良かった。
「いける……いける!!」
怯んでいる間に攻撃を続ける。
今しかない、魔力を使い切ってもいい、最大級の攻撃を浴びせるんだ。
何発も、何発も、爪で登って空中で攻撃をする。全力だったからか魔力はほとんどなくなっていた。
よし、そろそろ下がるか。
「まずい! 避けろ!!」
「っ!? やっば……!」
しまった、ひるんでいるから下がる時間はあるだろうと思っていたのだが、頭で攻撃をしてくるとは。
しかし頭の攻撃ならば弾けば……
「ブレス!?」
完全に計算外だった。ブレスまで使うのか。
ベヒモスの口の中には紫色の光が集まっている。おそらくため込んだ魔力だろう。
ブレスを放った後は魔力を放出した後なので攻撃が通りやすくなってチャンスなのだが、私はどうやらそれには参加できそうにない。
よくて戦闘不能、最悪死亡だ。今は少ない魔力で防御するしかない。
「ガアアアア!!」
全身が紫色の光線に包まれる直前、私の背中に何かがぶつかった。誤射? いや、ダメージはない。
死を覚悟しながらブレスを受けると、あり得ない飛ばされ方をする。私の身体をバリアが守ったのだ。それにより致命傷は避けた。かなりのダメージはあるけどね。
そして、あの状況でバリアを張れる奴といったら……
「えっちゃん!!!!!」
「ポコ! 流石っ!」
ポコだ。隊長と交代で戦線から離脱する。
近くの医療部隊から回復した貰いながらポーションを飲む。ポコの作ったポーションは飲みやすさを重視して味がついている。リンゴジュースの味がする。これ本当に魔力回復するのかよ。
「すごかったですねー」
「あ、まあ。そうですね。でもまだまだです」
回復してくれている人が話しかけてきたので短く言葉を交わす。正面から攻撃をしたら目立つか。
二回目の出撃に備え、回復に専念しながら状況を把握する。
攻撃は十分、初めての大型魔獣に対応しきれなかった人は数人ここに流れてきているが、それでも被害は少ない。
このままいけば特に大きな被害を出さずに倒せるのではないだろうか。断然ドラゴンよりも強いとはいえさ、なんか拍子抜けしたなぁ。
なんて思いながらも、最低限警戒は怠らないようにしようと思いながら交代を待った。
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