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3話 あなたのために生きる
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「名前がないって?」
「うん、孤児だから」
あの後、俺はなんとなくこの黒髪少女と仲良くなった。ここ最近1週間、俺はほとんどこの子と二人きりで行動している。
だけど、監視役の男たちを含め、一緒に収容所に閉じ込められている孤児たちは未だに彼女を煙たがっていた。
なのに、それが当たり前とでも言わんばかりに振舞うこの少女が可哀そうで。なんか、一緒にいるうちに変に情が移っちゃって。
いつの間にか、この女の子に声をかけるのが日常になったのだ。
『ていうか、この子……ラスボスの涙の魔女と似ている気がするけど。いや、勘違いだよな?あの魔女の髪は銀色だったし』
もちろん、こういった根拠のない推測も何度か頭の中に浮かんだけど、一応は無視することにした。
俺は、ベッドの上に三角座りをしている少女に語り掛ける。
「いや、でも孤児でも名前くらいあるじゃない?」
「私の名前は5014番。それで十分だし、それ以外は要らない……それより」
「うん?」
「あなたの名前は?」
あ~~そう来たか。俺はしばらく間をおいて、何と答えるか悩み始める。
先ず、俺はこの体の主のことをなにも知らない。
その上に日本で使っていた名前をそのまま使うのもなんかおかしい気がするし、当然ながら別の名前も持っていなかった。
「そうだね、なら俺も5025番でいいっか」
「……いじわる」
「違うから~~俺も自分の名前を知らないんだよ。ていうか、実はどうしてここにいるのかも分からないんだけどよね」
「薬のせい?もしかして、魔術師たちの実験を受けたことがあるの?」
「うん?実験?」
「うん。ここで行われる生体実験」
淡々と、女の子は言葉を続ける。
「聞いた限りだと、色々な薬物を投与されたり黒魔法をかけられたりするらしい。だから、みんな倒れないように頑張っている。あのうるさい坑道で、生き残るために」
言い終えてから、女の子はベッドが連なっている部屋の中を見渡す。
部屋の中には子供たちが何十人もいた。その中には現実に絶望してな泣きじゃくる女の子もいて、ベッドで気絶したように眠る男の子もいる。
どんな状態であれ、その子たちの顔からは希望が見いだせなかった。
それに、今俺たちに振られている番号の意味を考えると―――その反応が、当たり前かもしれない。
俺の番号は5025番。すなわち、今まで5000人も…………犠牲にされたのだろう。
この空間には絶望が横たわっていて、死の靄が立ち込んでいる。
「…………」
俺は、拳を握りしめながら策を巡らせ始める。
ゲームの中で坑道脱出クエストなんて存在していなかった。なにせ、プレイヤーである勇者が帝国側の人間なのだ。
だけど、こんな惨状を見た以上は一刻も早く手を打たなければならない。そのためには……今持っているスキルを有効活用しなきゃいけないが。
『でも、今の俺に使える魔法なんて【浄化】くらい。この【境界に経つ者】のスキルは、吸い取れる魔力がないと使い物にならないし……』
その時、悩みに悩んでいた俺をジッと見つめながら、女の子が言った。
「あなたは、怖くないの?」
「えっ?」
「不思議。あなたの目には死に対する恐怖がない。生き残るという意志でいっぱい」
「う~~ん。君も同じだと思うけど?」
「ううん、私は死ぬべき」
平然とそんな言葉を放つ少女に驚いて、俺は目を見開いてしまう。
でも、少女は当たり前のように三角座りの姿勢のまま、淡々と声を発した。
「私の体には悪魔がある。この悪魔が世に放たれたら、大変なことになる」
「いや……でも、死ぬなんて」
「ううん、私は元々生まれてはいけなかった存在。物心ついた時から、ずっとそう言われてきた。だから、私はここで死ぬべき」
「……………」
「こんな結末が、私にはお似合い」
どこまで、感情が死んでいるんだろう。
俺は慌てを通り越してパニックに陥るしかなかった。一切の動揺もなしに、少女は自分が死ぬべきだと主張している。その口調に迷いはなかった。
一体どれほど虐待されたら、こんな風になるんだろう。
急に心がモヤっとして、気づけば俺は下の唇を噛んでいた。
「どうしても、死ぬつもりなの?」
「うん、私は死ぬためにここに来たから。私はどうしても、ここで死ななきゃいけない」
……おかしいだろ、これ。なんなんだ。
目の前の少女には、確かに悪魔が宿っている。だけど、ここまで否定されて、無視されて、壊れされる必要はないじゃないか。
心の中に意地が芽を出す。気づいた時にはもう、声に出していた。
「ふ~ん。なら一つ、かけをしない?」
「かけ?」
「うん。俺さ、近いうちにこのクソみたいな収容所をぶっ壊したいと思ってるんだ。そして、ここにいる子供たちを助けるつもりだけど」
「…………」
「かけの内容は、これにしようか。その時まで君が生き残っていたら俺の勝ちで、君がもしそれまで無事じゃなかったら、俺の負けってことで」
「……かけが成立しない。君が負けた時にはもう、私はこの世にいない」
「いや、俺が負けることはないよ」
堂々と言ったものの、半分以上がはったりだった。
当たり前だ。俺には今すぐ使える実用的なスキルも、肉体的な力もない。ただの軟弱な少年だ。
それでも、俺は言わなきゃいけなかった。力のない慰めは安っぽい同情でしかないと、分かっていながらも。
「なんとしてでも、助けてあげるから」
少しでも、この少女に人間の心を持って欲しかったから。
「…………………」
少女の目が少し見開かれる。表情の薄い顔からようやく見られた驚きだった。
しかし、すぐにいつもの冷たい顔に戻った彼女は、平坦な声で言う。
「なら、私が負けた時にはなにをすればいい?」
「うん?」
「かけだから、あなたが決めていい。私に何をして欲しいのか」
いやいや、別に何かをして欲しいわけじゃないんだけど?ただ、一瞬ムカッとなって変な意地を張っただけだけど……。
困ったな、これ。どう答えたらいいんだろう……そんな風に思い悩んでいた、その時。
「あなたが決めないなら、私が決める。私が負けたら、私はあなたのために生きる」
「………………………………………はい?」
「私は、あなたのために生きる。そうすればいい」
軽く狂っているような言葉を聞いて。
「は、はああぁっ!?!?!?」
俺は思わず、変な叫び声をあげるしかなかった。
「うん、孤児だから」
あの後、俺はなんとなくこの黒髪少女と仲良くなった。ここ最近1週間、俺はほとんどこの子と二人きりで行動している。
だけど、監視役の男たちを含め、一緒に収容所に閉じ込められている孤児たちは未だに彼女を煙たがっていた。
なのに、それが当たり前とでも言わんばかりに振舞うこの少女が可哀そうで。なんか、一緒にいるうちに変に情が移っちゃって。
いつの間にか、この女の子に声をかけるのが日常になったのだ。
『ていうか、この子……ラスボスの涙の魔女と似ている気がするけど。いや、勘違いだよな?あの魔女の髪は銀色だったし』
もちろん、こういった根拠のない推測も何度か頭の中に浮かんだけど、一応は無視することにした。
俺は、ベッドの上に三角座りをしている少女に語り掛ける。
「いや、でも孤児でも名前くらいあるじゃない?」
「私の名前は5014番。それで十分だし、それ以外は要らない……それより」
「うん?」
「あなたの名前は?」
あ~~そう来たか。俺はしばらく間をおいて、何と答えるか悩み始める。
先ず、俺はこの体の主のことをなにも知らない。
その上に日本で使っていた名前をそのまま使うのもなんかおかしい気がするし、当然ながら別の名前も持っていなかった。
「そうだね、なら俺も5025番でいいっか」
「……いじわる」
「違うから~~俺も自分の名前を知らないんだよ。ていうか、実はどうしてここにいるのかも分からないんだけどよね」
「薬のせい?もしかして、魔術師たちの実験を受けたことがあるの?」
「うん?実験?」
「うん。ここで行われる生体実験」
淡々と、女の子は言葉を続ける。
「聞いた限りだと、色々な薬物を投与されたり黒魔法をかけられたりするらしい。だから、みんな倒れないように頑張っている。あのうるさい坑道で、生き残るために」
言い終えてから、女の子はベッドが連なっている部屋の中を見渡す。
部屋の中には子供たちが何十人もいた。その中には現実に絶望してな泣きじゃくる女の子もいて、ベッドで気絶したように眠る男の子もいる。
どんな状態であれ、その子たちの顔からは希望が見いだせなかった。
それに、今俺たちに振られている番号の意味を考えると―――その反応が、当たり前かもしれない。
俺の番号は5025番。すなわち、今まで5000人も…………犠牲にされたのだろう。
この空間には絶望が横たわっていて、死の靄が立ち込んでいる。
「…………」
俺は、拳を握りしめながら策を巡らせ始める。
ゲームの中で坑道脱出クエストなんて存在していなかった。なにせ、プレイヤーである勇者が帝国側の人間なのだ。
だけど、こんな惨状を見た以上は一刻も早く手を打たなければならない。そのためには……今持っているスキルを有効活用しなきゃいけないが。
『でも、今の俺に使える魔法なんて【浄化】くらい。この【境界に経つ者】のスキルは、吸い取れる魔力がないと使い物にならないし……』
その時、悩みに悩んでいた俺をジッと見つめながら、女の子が言った。
「あなたは、怖くないの?」
「えっ?」
「不思議。あなたの目には死に対する恐怖がない。生き残るという意志でいっぱい」
「う~~ん。君も同じだと思うけど?」
「ううん、私は死ぬべき」
平然とそんな言葉を放つ少女に驚いて、俺は目を見開いてしまう。
でも、少女は当たり前のように三角座りの姿勢のまま、淡々と声を発した。
「私の体には悪魔がある。この悪魔が世に放たれたら、大変なことになる」
「いや……でも、死ぬなんて」
「ううん、私は元々生まれてはいけなかった存在。物心ついた時から、ずっとそう言われてきた。だから、私はここで死ぬべき」
「……………」
「こんな結末が、私にはお似合い」
どこまで、感情が死んでいるんだろう。
俺は慌てを通り越してパニックに陥るしかなかった。一切の動揺もなしに、少女は自分が死ぬべきだと主張している。その口調に迷いはなかった。
一体どれほど虐待されたら、こんな風になるんだろう。
急に心がモヤっとして、気づけば俺は下の唇を噛んでいた。
「どうしても、死ぬつもりなの?」
「うん、私は死ぬためにここに来たから。私はどうしても、ここで死ななきゃいけない」
……おかしいだろ、これ。なんなんだ。
目の前の少女には、確かに悪魔が宿っている。だけど、ここまで否定されて、無視されて、壊れされる必要はないじゃないか。
心の中に意地が芽を出す。気づいた時にはもう、声に出していた。
「ふ~ん。なら一つ、かけをしない?」
「かけ?」
「うん。俺さ、近いうちにこのクソみたいな収容所をぶっ壊したいと思ってるんだ。そして、ここにいる子供たちを助けるつもりだけど」
「…………」
「かけの内容は、これにしようか。その時まで君が生き残っていたら俺の勝ちで、君がもしそれまで無事じゃなかったら、俺の負けってことで」
「……かけが成立しない。君が負けた時にはもう、私はこの世にいない」
「いや、俺が負けることはないよ」
堂々と言ったものの、半分以上がはったりだった。
当たり前だ。俺には今すぐ使える実用的なスキルも、肉体的な力もない。ただの軟弱な少年だ。
それでも、俺は言わなきゃいけなかった。力のない慰めは安っぽい同情でしかないと、分かっていながらも。
「なんとしてでも、助けてあげるから」
少しでも、この少女に人間の心を持って欲しかったから。
「…………………」
少女の目が少し見開かれる。表情の薄い顔からようやく見られた驚きだった。
しかし、すぐにいつもの冷たい顔に戻った彼女は、平坦な声で言う。
「なら、私が負けた時にはなにをすればいい?」
「うん?」
「かけだから、あなたが決めていい。私に何をして欲しいのか」
いやいや、別に何かをして欲しいわけじゃないんだけど?ただ、一瞬ムカッとなって変な意地を張っただけだけど……。
困ったな、これ。どう答えたらいいんだろう……そんな風に思い悩んでいた、その時。
「あなたが決めないなら、私が決める。私が負けたら、私はあなたのために生きる」
「………………………………………はい?」
「私は、あなたのために生きる。そうすればいい」
軽く狂っているような言葉を聞いて。
「は、はああぁっ!?!?!?」
俺は思わず、変な叫び声をあげるしかなかった。
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