101 / 111
101話 聖剣の真実
しおりを挟む
「………え?」
周りを見つめる。亡霊、亡霊、亡霊。
浮かんでいる幽霊たちの手が、次々と目の前の男に迫っていた。そして、その中心に立っている男は――――
「ぅ……あ!?」
金髪の爽やかな青年だった勇者………カルツだった。グールの姿ではなく、生きていた頃の姿になっている。
そして、どういうわけなのか、ニアは現実とは全く別の空間に足をついていた。ここは……どこ?
『お前も………お前も……俺たちのように……』
『救いの光を授けよう……さぁ、こちらへ』
「う、うぁあああああ!?!?なんだ、なんだ!!なんなんだ、これは!」
「………」
濁った紫色の空間の中、ニアは悪あがきをするカルツを見つめながら考える。
今、周りから感じられる魔力は自分と同じ魔力だ。すなわち、これは大好きな人の……カイの魔力。
『あの剣、ただの純粋な聖剣じゃないよ。神聖魔法を宿っている剣のくせに、黒魔法の魔力を流れ込ませた途端に吸収してたから』
……だとしたら、ここは聖剣が人為的に作り出した空間?
でも、聖剣と言うにはあまりにも―――あまりにも、目の前の光景が歪すぎた。目はくり抜かれ、光る唾液を垂らし、ただただ目の前の獲物に執着している亡霊たち。それに、服装が全員違った。
ある人は教会のシスターが着るような修道服を着ていて、ある人は聖騎士たちが愛用する鎧を身につけている。
そして……ある女性は、服が破れてほとんど素肌が晒された状態になっていた。まるで、教会の地下施設で強姦された女性たちのように。
その、何十人ものの霊魂が、カルツに押し寄せていた。
『……私の、すべてを奪った……!』
『死んでもなお、私を吸い取るなんて……死んでもなお……』
『許しません……許しません………あなたも、私たちと一緒に……』
なにかを強く恨んでいるような亡霊たち。そして、ニアは確かめる。
彼らの体に刻まれている無数の傷を。そこから溢れている神聖力の欠片を。
半分に折れて、さかさまになっている十字架を。
「……そっ、か」
神聖力が溢れているにも関わらず、教会に裏切られ徹底的に蹂躙された魂たちの行き先。
これこそが、この聖剣の真実なのだろう。聖剣が光属性の魔力を溢れさせたのは、無数の魂たちがここに閉じ込められているから。
『あなた、資格がありますね……ただただ、つまらないとしか思わなかったのに』
『死んでも光を失わない執念、復讐、狂気……俺たちと、同じ』
『復讐を、復讐しましょう……?私たちを閉じ込めた、あの忌々しい勇者と国に』
『今度は、捨て駒じゃなくて、仲間に、なろう……俺たちの、仲間に……』
「な、なにを言ってるんだ!!俺が勇者なんだぞ、俺が!!」
みんなの手に掴まれて、どんどん集団に埋もれていくカルツの情けない悲鳴が響く。
ニアはただただ、目の前の光景を見つめるしかなかった。
『……あなたは?』
『……あの人だ。紫色の力の、持ち主』
『ああ……あの心地いい力の……』
『……あなたも、仲間?』
「違う」
ニアは首を振って、静かに両手を合わせる。剣の中に閉じ込められ、彷徨う魂たちの視線が一気にニアに集中される。
もっとも、彼らは目がくり抜かれているけど……体からも、血を流すように光の粒が液体みたいに溢れているけど。
どのみち、ニアに選択肢がなかった。自分の目的は、カルツを殺すことだったから。
そして、カイが染み込ませた呪いの力は―――死霊術。
「自我を束縛され、行き場を失った魂たちよ」
死んだ者の魂を操り、相手の寿命を削って疲弊にさせる術。
「……目の前の勇者を、殺しなさい」
ニアの瞳が、赤く光る。
その瞬間、紫色の霧が漂っていた空間の壁に、次々と大きな目が開かれる。
集まった魂たちをの目が、くり抜かれて空っぽだった目元が、赤く光り始める。
『ぐ…………ぁ………』
『が、ガガガガガガッ』
「ぁ、あああああああああああああああああああ!!!」
「…………」
もしかしたらカイは、ある程度は予想していたかもしれない。
聖剣に自我があるんじゃないかと。死ぬ前のカルツが聖剣に見捨てられるのを見た時に、聖剣に意志があるって察したのだろう。
だから、精神操作魔法の一環である死霊術みたいな呪いをかけて―――カルツを魂の段階から、殺そうとしたのだ。
「ぐはっ!?ぐ、ぐぁああああああ……!!!」
「………」
処刑が始まる。
数十人の死霊たちに踏みにじられ、剣を刺され、聖書の角で頭を打たれ。
血も出ないし皮膚が裂けられることはなくても、魂はちゃんとした苦痛を感じる。カルツの魂が、死んで行く。
「ど、うしてだ……!!どうして、俺だけ……!!」
「………………」
「があぁああああ!!悪魔は、悪魔はお前らだろうが!!どうして、勇者の俺が………!!」
「英雄は、誰かから決められてなるものじゃない」
数十分が経ち、集団の暴力が終わる。
もはや倒れて、荒い息だけをこぼしているカルツに、ニアはそっと近づきながら言う。
「英雄の資格は、自ら得るもの。誰かからもらうものじゃない」
「あ…………ぐぅ………」
「あなたは高潔な英雄じゃない。あなたは、運がいいだけの普通の人間。だから、いつも個人的な感情を優先させる」
「あ、ぁあ……………うぁああ………」
「……そして、あなたはそのせいで、すべてを失った」
カルツの魂は動かない。
ただ、断末魔みたいな唸り声だけをこぼして、びくともしなかった。魂がもう死にかけている。
「もう、解放してあげる」
ニアの周りに、数十人の魂たちが並ぶ。理不尽に篭絡された、可哀そうな魂たち。
ここで、すべて終わりにしよう。
「さようなら、カルツ」
ニアは両手を合わせたまま、目を閉じる。
間もなくして紫色の霧が薄まり、壁についている目にヒビが入っていく。
それから聞こえてくる、仲間たちの声。アルウィン、ブリエン、クロエ――――仲間たちが自分を呼ぶ、声。
「もう、幻想は終わり」
ぐっと目を閉じたまま、ニアが拍手を打つと。
紫色の空間はガラスのように割れ、ニアの視界は光に覆われた。
周りを見つめる。亡霊、亡霊、亡霊。
浮かんでいる幽霊たちの手が、次々と目の前の男に迫っていた。そして、その中心に立っている男は――――
「ぅ……あ!?」
金髪の爽やかな青年だった勇者………カルツだった。グールの姿ではなく、生きていた頃の姿になっている。
そして、どういうわけなのか、ニアは現実とは全く別の空間に足をついていた。ここは……どこ?
『お前も………お前も……俺たちのように……』
『救いの光を授けよう……さぁ、こちらへ』
「う、うぁあああああ!?!?なんだ、なんだ!!なんなんだ、これは!」
「………」
濁った紫色の空間の中、ニアは悪あがきをするカルツを見つめながら考える。
今、周りから感じられる魔力は自分と同じ魔力だ。すなわち、これは大好きな人の……カイの魔力。
『あの剣、ただの純粋な聖剣じゃないよ。神聖魔法を宿っている剣のくせに、黒魔法の魔力を流れ込ませた途端に吸収してたから』
……だとしたら、ここは聖剣が人為的に作り出した空間?
でも、聖剣と言うにはあまりにも―――あまりにも、目の前の光景が歪すぎた。目はくり抜かれ、光る唾液を垂らし、ただただ目の前の獲物に執着している亡霊たち。それに、服装が全員違った。
ある人は教会のシスターが着るような修道服を着ていて、ある人は聖騎士たちが愛用する鎧を身につけている。
そして……ある女性は、服が破れてほとんど素肌が晒された状態になっていた。まるで、教会の地下施設で強姦された女性たちのように。
その、何十人ものの霊魂が、カルツに押し寄せていた。
『……私の、すべてを奪った……!』
『死んでもなお、私を吸い取るなんて……死んでもなお……』
『許しません……許しません………あなたも、私たちと一緒に……』
なにかを強く恨んでいるような亡霊たち。そして、ニアは確かめる。
彼らの体に刻まれている無数の傷を。そこから溢れている神聖力の欠片を。
半分に折れて、さかさまになっている十字架を。
「……そっ、か」
神聖力が溢れているにも関わらず、教会に裏切られ徹底的に蹂躙された魂たちの行き先。
これこそが、この聖剣の真実なのだろう。聖剣が光属性の魔力を溢れさせたのは、無数の魂たちがここに閉じ込められているから。
『あなた、資格がありますね……ただただ、つまらないとしか思わなかったのに』
『死んでも光を失わない執念、復讐、狂気……俺たちと、同じ』
『復讐を、復讐しましょう……?私たちを閉じ込めた、あの忌々しい勇者と国に』
『今度は、捨て駒じゃなくて、仲間に、なろう……俺たちの、仲間に……』
「な、なにを言ってるんだ!!俺が勇者なんだぞ、俺が!!」
みんなの手に掴まれて、どんどん集団に埋もれていくカルツの情けない悲鳴が響く。
ニアはただただ、目の前の光景を見つめるしかなかった。
『……あなたは?』
『……あの人だ。紫色の力の、持ち主』
『ああ……あの心地いい力の……』
『……あなたも、仲間?』
「違う」
ニアは首を振って、静かに両手を合わせる。剣の中に閉じ込められ、彷徨う魂たちの視線が一気にニアに集中される。
もっとも、彼らは目がくり抜かれているけど……体からも、血を流すように光の粒が液体みたいに溢れているけど。
どのみち、ニアに選択肢がなかった。自分の目的は、カルツを殺すことだったから。
そして、カイが染み込ませた呪いの力は―――死霊術。
「自我を束縛され、行き場を失った魂たちよ」
死んだ者の魂を操り、相手の寿命を削って疲弊にさせる術。
「……目の前の勇者を、殺しなさい」
ニアの瞳が、赤く光る。
その瞬間、紫色の霧が漂っていた空間の壁に、次々と大きな目が開かれる。
集まった魂たちをの目が、くり抜かれて空っぽだった目元が、赤く光り始める。
『ぐ…………ぁ………』
『が、ガガガガガガッ』
「ぁ、あああああああああああああああああああ!!!」
「…………」
もしかしたらカイは、ある程度は予想していたかもしれない。
聖剣に自我があるんじゃないかと。死ぬ前のカルツが聖剣に見捨てられるのを見た時に、聖剣に意志があるって察したのだろう。
だから、精神操作魔法の一環である死霊術みたいな呪いをかけて―――カルツを魂の段階から、殺そうとしたのだ。
「ぐはっ!?ぐ、ぐぁああああああ……!!!」
「………」
処刑が始まる。
数十人の死霊たちに踏みにじられ、剣を刺され、聖書の角で頭を打たれ。
血も出ないし皮膚が裂けられることはなくても、魂はちゃんとした苦痛を感じる。カルツの魂が、死んで行く。
「ど、うしてだ……!!どうして、俺だけ……!!」
「………………」
「があぁああああ!!悪魔は、悪魔はお前らだろうが!!どうして、勇者の俺が………!!」
「英雄は、誰かから決められてなるものじゃない」
数十分が経ち、集団の暴力が終わる。
もはや倒れて、荒い息だけをこぼしているカルツに、ニアはそっと近づきながら言う。
「英雄の資格は、自ら得るもの。誰かからもらうものじゃない」
「あ…………ぐぅ………」
「あなたは高潔な英雄じゃない。あなたは、運がいいだけの普通の人間。だから、いつも個人的な感情を優先させる」
「あ、ぁあ……………うぁああ………」
「……そして、あなたはそのせいで、すべてを失った」
カルツの魂は動かない。
ただ、断末魔みたいな唸り声だけをこぼして、びくともしなかった。魂がもう死にかけている。
「もう、解放してあげる」
ニアの周りに、数十人の魂たちが並ぶ。理不尽に篭絡された、可哀そうな魂たち。
ここで、すべて終わりにしよう。
「さようなら、カルツ」
ニアは両手を合わせたまま、目を閉じる。
間もなくして紫色の霧が薄まり、壁についている目にヒビが入っていく。
それから聞こえてくる、仲間たちの声。アルウィン、ブリエン、クロエ――――仲間たちが自分を呼ぶ、声。
「もう、幻想は終わり」
ぐっと目を閉じたまま、ニアが拍手を打つと。
紫色の空間はガラスのように割れ、ニアの視界は光に覆われた。
17
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる