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従魔になってみた
従魔としての生活が始まったらしい
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俺は従魔見習いになった、キィナもテイマー見習いらしい。お揃い。
従魔になった俺は早速、飼い主となったキィナの家へとお呼ばれすることになった。なんでも、家族へ紹介したいとのことらしい。
まぁ、ペット飼ったら親に説明しないといけないだろうしな。
従魔となれば、モンスターである俺でも町中を出歩けると言われた為、キィナを乗せて王都の門まで堂々と飛んでみた。
...の、だが...
王都の門番や見張りらしき人が、空を飛んでいる俺の姿を見るや否や、高い音のする笛をピーッ!と鳴らし出した。
すると門から大量の兵がわらわらと出てきて、此方に槍や弓を向けている。人が背中に乗っているのが見えないのか?
...でもよく見ると武器を構えてるのはいいものの、兵達ほぼ全員の腰が引けてるのだが...それでいいのか王都の兵達よ。
取り敢えず、距離を置いて着陸。従魔であることを説明して貰うことにしようと思い、キィナを降ろす。
兵達の隊長っぽい奴に、キィナが俺のことを従魔だと説明するも、信じてもらえてないみたいだ、何故だ。
なんか隊長っぽい奴が、伝承が~とか、魔王の使いだとか、悪夢だとか、って単語が聞こえるんだがなんの話だか俺にはさっぱりわからない。
キィナが無害さをアピールして欲しい的なことを言い出したので、もう一度キィナを乗せてみたり、お手をしてみた。鳥の前足で優しく。
オマケに一発芸のつもりで、虹色にはなれないが、PINPIN(約:ちん○ん)って感じで鳴いた後に上半身を超速でぐるぐるしてみたらかなりビビられて、矢を1本射られてしまった。
ぐるぐるのついでに避けたし、多分動揺してて放った矢で威力も乗ってなかったから、当たっても羽毛に弾かれる程度の威力だったとは思われるが少しショックだった。文化が通じない、カルチャーショックだ。
ビビってる生き物に激しい動きダメ、絶対。
キィナは従魔としての繋がりがあり、俺の意志がある程度伝わってるせいか、すっごく笑いを堪えてる...この娘の笑いのツボ浅くない?息が苦しい?そんなんで大丈夫か、飼い主よ...PINPIN(約:ち○ちん)。
あ、キィナ笑い死にそう()
...その後もなんとか他の兵相手に、愛らしく無害そうに振る舞ってみた甲斐あってか、人を襲わないことは信じて貰えたらしい。
兵の中には信じられないとか言ってる声が複数聞こえるが。俺が何をしたというのだ。
まぁ、なんやかんやあったけれども、やっと町に入ることが出来た。
門を抜け街中を見渡すと、鎧を着て大きな武器を背中に背負ったファンタジーな姿な人とかが割りと普通にいる。
俺の方が上半身が猛禽類、下半身ライオンでかなりファンタジーなのだが。
それにしても矢鱈と注目される。従魔を連れてる人も俺ら以外にもかなり多くいるんだが...何故か俺を注目する人が多い。
小さいドラゴンとかでかい触手とか、パンダみたいな従魔連れてる奴いるんだから、そっち見ろよ。
因みに、ぬたぬたしたイソギンチャクみたいな触手モンスターを連れていて、禿げ頭のデブで日焼けをしていて、上半身裸のグラサン姿のおっさんは、周囲の女性から軽蔑の視線を一身に受けている。
あれがどういう魔物なのか、初めて見たのに俺は察してしまった。察したくなかった。
暫く歩いていると、キィナが、そろそろ家に着くとの事。
たかが一般市民の家だろうと高を括っていたが...着いた先はなかなかの豪邸である。
予想外の事に少し戸惑うも、キィナが中に入っていいと誘ってくる。
室内にグリフォンを入れて良いのか疑問に思うも、本人は気にしてなさそうなのでお邪魔する事にした。家がデカいから俺でも入れる。
中に入ると、執事服をビシッと決めたおじ様が表れる。俺の事はチラッと見ただけで、「お帰りなさいませ、お嬢様」とか言ってる。
執事も雇えるとは相当な金持ちでは?と思いつつ執事の後ろから視線を感じたので、覗き込むようにして見てみると、20代後半位の顔をしていて(多分)、しっかりとした服を着た男女が此方を見ている。
キィナがお父さんお母さんとか言ってるから家族だろう。俺もお辞儀をしてみる。
父っぽい人が、「礼儀正しいじゃないか、一先ずは合格だ。」的な事を言ってる。娘を嫁に出す父親かお前は。俺は鳥だぞ、ペットだ。
俺のお辞儀が功を成したのか、キィナの両親は俺をすんなり受け入れてくれたようだ。
とまぁ、キィナの家族に受け入れられたのはいいんだが...
俺、グリフォンは今、少し悩んでいる。執事に紅茶を出されたんだが...嘴でどう飲めと?
俺は今、キィナの家にて紅茶を前にお話が始まった。これが貴族のティータイムとやらなのだろう。
お話の内容は、どうやらキィナが森の中で黒いグリフォンに助けられた話を既にしていたらしくそのお礼っぽい。
キィナの父がなんか感謝の言葉を述べてるっぽいけど、そんなことよりこの紅茶をどう飲めばいいのか...
キィナの話は続き、一緒に組んでいた仲間に見捨て死にかけたところを話している。
キィナの両親は憤慨しているも、どうやら相手の家の方が格が高いようで、どうしようもないらしい。
キィナの家族は貴族らしいが、格は低い方なんだとか。俺、鳥頭だから男爵だとかなんとか言われても難しいことは覚えられない...
とりあえず俺は話を半分くらい聞き流しながら、紅茶の飲み方を閃いたので、風魔法でカップを浮かせ、上を向いて口を開け、紅茶を口の中へ流し込む。
軽いものなら持ち上げられるよう練習していた甲斐があった。
そんな様子を驚いたように見る回りの人達。流石にマナーが悪かったかと思ったが、どうやら「今のは風魔法か!」「こんなに精密な動きが...」など言っているので魔法で物を浮かせたことに驚いているらしく、少し誇らしい。
でも紅茶は少し熱かった。
家族への紹介が済み、俺は巣に戻る事にした。
庭に俺用の小屋を作ってくれるらしいが、まだ建設途中らしくキィナが謝ってきたけど、元々向こうの巣で暮らすつもりだったから問題ではない。
こちらに作ってくれる小屋は、この家に滞在する必要がある時のみ使おうと思う。
キィナは怪我で少し休んでいたが、明日から学校があるらしく、その授業で俺を呼ぶかもしれないから日中は起きてて欲しいとキィナから頼まれた。
俺はそれに了承し、森に一度帰る為に屋敷の庭から森へ向かって飛び立った。
おいそこの兵士、弓引くなや、あぶねぇだろうが。
後日、兵からの謝罪と共に、門の外へ出る際には主人と共に門から出て欲しいと注意を受けた。
町中で魔物が単独で行動するのは基本駄目らしい、次からはキィナが俺を巣に送還出来るように、巣に魔力でマーキングしてくれた。
分かりやすく説明すると、テイマーの【サモンリターン】というもので、俺を巣まで送り返すことができるらしい。
忘れてたみたいだけど、そんな便利なことができるなら、忘れないで最初からしてくれと思ってしまう。
こうして、なんやかんやあったけれども俺の獣魔生活が始まった、らしい。
______________________
一発芸、partyグリフォン(^(^(^q^)^)^)
○ケイ・ローズスピア
キィナの父親の名前。主人公は人の名前を殆ど覚えてないから、気にしなくてもいい。一応男爵家当主。
軽槍の使い手で、キィナに槍を教えた。そこそこ強い。
○ナーキ・ローズスピア
キィナの母親の名前。キィナの名前は両親の名前を混ぜた感じにしたとのこと。
体術が得意で、体の使い方をキィナに教えた。あと、過去に毒を盛られたことがあり、娘の状態異常も鍛えている。優しそうに見えて結構スパルタ。
○小さいドラゴンについて
下位の竜ならば、金さえあれば買うことも可能。
ただし、進化させるには特殊な条件を満たしたり、年月が必要だったり、多くの魔物を狩らせないといけない為、一般人では1回くらいしか進化させることが出来ない。
なので、中位以上の竜種は滅多に見られない。
購入する際には蜥蜴系の魔物と間違わないように。
見分け方としては、大体の竜は手足と羽を合わせて6本、蜥蜴系は手足or羽と足で合わせて4本というのが定説である。
蜥蜴系は大体細長くしなやかな体つきの種類が多い、体温調節が苦手、知能が低い、舌がチョロチョロして細長い、臆病で真面目なのが多い。
竜の外見は種類による個性が強く見分けるのが難しいが、体温調節ができて、知能が高く、角が生えていたりとゴツいものが多い。大きくなると自分の力に酔い、傲慢になるのが多い。
○パンダみたいな従魔について
ベアー系の魔物で、草食。大きめの魔物の中では飼いやすく、値段は高いが人気。
力持ちで愛情次第で、力仕事を手伝ってくれたり、いざというときは飼い主を守ってくれることも。
従魔になった俺は早速、飼い主となったキィナの家へとお呼ばれすることになった。なんでも、家族へ紹介したいとのことらしい。
まぁ、ペット飼ったら親に説明しないといけないだろうしな。
従魔となれば、モンスターである俺でも町中を出歩けると言われた為、キィナを乗せて王都の門まで堂々と飛んでみた。
...の、だが...
王都の門番や見張りらしき人が、空を飛んでいる俺の姿を見るや否や、高い音のする笛をピーッ!と鳴らし出した。
すると門から大量の兵がわらわらと出てきて、此方に槍や弓を向けている。人が背中に乗っているのが見えないのか?
...でもよく見ると武器を構えてるのはいいものの、兵達ほぼ全員の腰が引けてるのだが...それでいいのか王都の兵達よ。
取り敢えず、距離を置いて着陸。従魔であることを説明して貰うことにしようと思い、キィナを降ろす。
兵達の隊長っぽい奴に、キィナが俺のことを従魔だと説明するも、信じてもらえてないみたいだ、何故だ。
なんか隊長っぽい奴が、伝承が~とか、魔王の使いだとか、悪夢だとか、って単語が聞こえるんだがなんの話だか俺にはさっぱりわからない。
キィナが無害さをアピールして欲しい的なことを言い出したので、もう一度キィナを乗せてみたり、お手をしてみた。鳥の前足で優しく。
オマケに一発芸のつもりで、虹色にはなれないが、PINPIN(約:ちん○ん)って感じで鳴いた後に上半身を超速でぐるぐるしてみたらかなりビビられて、矢を1本射られてしまった。
ぐるぐるのついでに避けたし、多分動揺してて放った矢で威力も乗ってなかったから、当たっても羽毛に弾かれる程度の威力だったとは思われるが少しショックだった。文化が通じない、カルチャーショックだ。
ビビってる生き物に激しい動きダメ、絶対。
キィナは従魔としての繋がりがあり、俺の意志がある程度伝わってるせいか、すっごく笑いを堪えてる...この娘の笑いのツボ浅くない?息が苦しい?そんなんで大丈夫か、飼い主よ...PINPIN(約:ち○ちん)。
あ、キィナ笑い死にそう()
...その後もなんとか他の兵相手に、愛らしく無害そうに振る舞ってみた甲斐あってか、人を襲わないことは信じて貰えたらしい。
兵の中には信じられないとか言ってる声が複数聞こえるが。俺が何をしたというのだ。
まぁ、なんやかんやあったけれども、やっと町に入ることが出来た。
門を抜け街中を見渡すと、鎧を着て大きな武器を背中に背負ったファンタジーな姿な人とかが割りと普通にいる。
俺の方が上半身が猛禽類、下半身ライオンでかなりファンタジーなのだが。
それにしても矢鱈と注目される。従魔を連れてる人も俺ら以外にもかなり多くいるんだが...何故か俺を注目する人が多い。
小さいドラゴンとかでかい触手とか、パンダみたいな従魔連れてる奴いるんだから、そっち見ろよ。
因みに、ぬたぬたしたイソギンチャクみたいな触手モンスターを連れていて、禿げ頭のデブで日焼けをしていて、上半身裸のグラサン姿のおっさんは、周囲の女性から軽蔑の視線を一身に受けている。
あれがどういう魔物なのか、初めて見たのに俺は察してしまった。察したくなかった。
暫く歩いていると、キィナが、そろそろ家に着くとの事。
たかが一般市民の家だろうと高を括っていたが...着いた先はなかなかの豪邸である。
予想外の事に少し戸惑うも、キィナが中に入っていいと誘ってくる。
室内にグリフォンを入れて良いのか疑問に思うも、本人は気にしてなさそうなのでお邪魔する事にした。家がデカいから俺でも入れる。
中に入ると、執事服をビシッと決めたおじ様が表れる。俺の事はチラッと見ただけで、「お帰りなさいませ、お嬢様」とか言ってる。
執事も雇えるとは相当な金持ちでは?と思いつつ執事の後ろから視線を感じたので、覗き込むようにして見てみると、20代後半位の顔をしていて(多分)、しっかりとした服を着た男女が此方を見ている。
キィナがお父さんお母さんとか言ってるから家族だろう。俺もお辞儀をしてみる。
父っぽい人が、「礼儀正しいじゃないか、一先ずは合格だ。」的な事を言ってる。娘を嫁に出す父親かお前は。俺は鳥だぞ、ペットだ。
俺のお辞儀が功を成したのか、キィナの両親は俺をすんなり受け入れてくれたようだ。
とまぁ、キィナの家族に受け入れられたのはいいんだが...
俺、グリフォンは今、少し悩んでいる。執事に紅茶を出されたんだが...嘴でどう飲めと?
俺は今、キィナの家にて紅茶を前にお話が始まった。これが貴族のティータイムとやらなのだろう。
お話の内容は、どうやらキィナが森の中で黒いグリフォンに助けられた話を既にしていたらしくそのお礼っぽい。
キィナの父がなんか感謝の言葉を述べてるっぽいけど、そんなことよりこの紅茶をどう飲めばいいのか...
キィナの話は続き、一緒に組んでいた仲間に見捨て死にかけたところを話している。
キィナの両親は憤慨しているも、どうやら相手の家の方が格が高いようで、どうしようもないらしい。
キィナの家族は貴族らしいが、格は低い方なんだとか。俺、鳥頭だから男爵だとかなんとか言われても難しいことは覚えられない...
とりあえず俺は話を半分くらい聞き流しながら、紅茶の飲み方を閃いたので、風魔法でカップを浮かせ、上を向いて口を開け、紅茶を口の中へ流し込む。
軽いものなら持ち上げられるよう練習していた甲斐があった。
そんな様子を驚いたように見る回りの人達。流石にマナーが悪かったかと思ったが、どうやら「今のは風魔法か!」「こんなに精密な動きが...」など言っているので魔法で物を浮かせたことに驚いているらしく、少し誇らしい。
でも紅茶は少し熱かった。
家族への紹介が済み、俺は巣に戻る事にした。
庭に俺用の小屋を作ってくれるらしいが、まだ建設途中らしくキィナが謝ってきたけど、元々向こうの巣で暮らすつもりだったから問題ではない。
こちらに作ってくれる小屋は、この家に滞在する必要がある時のみ使おうと思う。
キィナは怪我で少し休んでいたが、明日から学校があるらしく、その授業で俺を呼ぶかもしれないから日中は起きてて欲しいとキィナから頼まれた。
俺はそれに了承し、森に一度帰る為に屋敷の庭から森へ向かって飛び立った。
おいそこの兵士、弓引くなや、あぶねぇだろうが。
後日、兵からの謝罪と共に、門の外へ出る際には主人と共に門から出て欲しいと注意を受けた。
町中で魔物が単独で行動するのは基本駄目らしい、次からはキィナが俺を巣に送還出来るように、巣に魔力でマーキングしてくれた。
分かりやすく説明すると、テイマーの【サモンリターン】というもので、俺を巣まで送り返すことができるらしい。
忘れてたみたいだけど、そんな便利なことができるなら、忘れないで最初からしてくれと思ってしまう。
こうして、なんやかんやあったけれども俺の獣魔生活が始まった、らしい。
______________________
一発芸、partyグリフォン(^(^(^q^)^)^)
○ケイ・ローズスピア
キィナの父親の名前。主人公は人の名前を殆ど覚えてないから、気にしなくてもいい。一応男爵家当主。
軽槍の使い手で、キィナに槍を教えた。そこそこ強い。
○ナーキ・ローズスピア
キィナの母親の名前。キィナの名前は両親の名前を混ぜた感じにしたとのこと。
体術が得意で、体の使い方をキィナに教えた。あと、過去に毒を盛られたことがあり、娘の状態異常も鍛えている。優しそうに見えて結構スパルタ。
○小さいドラゴンについて
下位の竜ならば、金さえあれば買うことも可能。
ただし、進化させるには特殊な条件を満たしたり、年月が必要だったり、多くの魔物を狩らせないといけない為、一般人では1回くらいしか進化させることが出来ない。
なので、中位以上の竜種は滅多に見られない。
購入する際には蜥蜴系の魔物と間違わないように。
見分け方としては、大体の竜は手足と羽を合わせて6本、蜥蜴系は手足or羽と足で合わせて4本というのが定説である。
蜥蜴系は大体細長くしなやかな体つきの種類が多い、体温調節が苦手、知能が低い、舌がチョロチョロして細長い、臆病で真面目なのが多い。
竜の外見は種類による個性が強く見分けるのが難しいが、体温調節ができて、知能が高く、角が生えていたりとゴツいものが多い。大きくなると自分の力に酔い、傲慢になるのが多い。
○パンダみたいな従魔について
ベアー系の魔物で、草食。大きめの魔物の中では飼いやすく、値段は高いが人気。
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