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融和派魔王の娘とおてんば対決!?
廃城レース場の下見らしい
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緑騎士の飛んできた衝撃でビビる俺、レイヴィンとキィナ。それと宙を舞う砂埃と少し吹き飛ぶ魔族の兵達。
砂埃の落ち着く頃には、歩いていた緑騎士が俺らの前に到着していた。
「まさかとは思っていたけど、謁見の帰りにそのままレース場を見に行くとは...君たち、凄い行動力だね...。」
どうやら緑騎士は、廃城の警備側へ俺らの通行許可を出す前に、俺らが廃城に向かっているかもしれない、という事に気が付き急いで来たらしい。
顔を合わせる俺とキィナ。他者から見ても俺らが思い立ったら即行動するタイプなのは予想がつくものらしい。
緑騎士が魔王に書いてもらったと言う、何かしらの長ったるい文面が書かれた書類を門番の魔族の人に見せると、門番は敬礼した後に俺らを通してくれた。
そして緑騎士からキィナへ、色々と細かい文字が書いてある小判みたいなプレートみたいな物が渡され、次回から門番にこれを見せれば通してもらえるとの説明を受けてた。
これでやっとレースの下見や練習ができるな!
折角来たのだから、と緑騎士から一緒に見学させて欲しいとの申し出があり、キィナが速攻オーケーを出していた。
てか緑騎士様に憧れを持つキィナが断るわけがないんだがな。
色々と手続きはあったが、早速門を潜る。すると上空からも見えてはいたが、眼前に広がるのはデカくて四角い石の家で出来た町並み。
切り出した石の中身を空洞にして、ドアや窓を後から付けたような外見の家が沢山並んでいる。
うーん、どう見ても風通し悪そうだな。俺の土や木で作った巣の方が住みやすいんじゃないか?
思考が逸れたが、先ずは門から大通りを暫く真っ直ぐ歩く。
すると水の枯れた噴水らしきオブジェが見え、その元噴水を囲むような丸く道から更に道が複数に枝分かれしている。
その分岐した道の多くは置いといて、枯れ噴水の向こうへ真っ直ぐに進むと、ここの名物らしき廃城が近くなってきた。
ところで、ここに来るまでに時々魔族の人とすれ違っているが、大体の人が大きめの魔物を連れているのが目に入る。
○ョコボみたいな走る鳥とか、小さめのペガサスみたいな羽根つき馬とか...あとは蛙みたいなアホ面のデカイ蜥蜴みたいなのとかもいるな。
緑騎士によると、どうやらここに来ている魔族も魔物乗ってレースする為に来ているらしい。
この近くにすむ魔族達にとっては、魔物に乗ってのレースは娯楽の一種なんだとか。
ふと疑問に思ったが、テイマーが多いドリミドールでは、レースとかなんかテイマーらしいことやってるのかな?
試しに緑騎士に聞いてみると、テイマー同士で魔物を戦わせたり、森や平坦な道等で早さを競うことはあるけど、専用のレース場を用意してまで行うことは滅多にないらしい。
でも魔物を闘技場で戦わせて金を掛ける娯楽ならあるんだとか。
ちょっと楽しそう、ドラ○エのカジノを思い出すな。自分が金を掛けた魔物が袋叩きにされると理不尽に感じるやつ。
キィナ達と話しながら歩いていると、廃城に到着した。そこから左に曲がり...そこからレースのルートを辿るように地上を歩いてみた。
どうやらレースのルートは大まかに分けて5個のエリアがあり...
①門から広場を抜けて廃城までの直線。
地上を走ると噴水が邪魔だが、空ならば直線的な素早さがものを言うであろう単純な道だ。深く考えなくてもいいし俺の得意分野だな。
②廃城の前で左に曲がった先にある、大きな建物が並ぶ狭く複雑な住宅街。
ここが一番面倒くさそう...所々にある赤い紐を結んで作られた目印のある範囲内なら、割りと自由なルートで飛んでいいらしいから今のうちに良さげなルートを探しておこうか。
③そこから時計回りに北の方に進み、割れた様に崩れた鋭い建物が多く存在する、廃城の裏に当たるボロボロな場所。
飛ぶと鋭く欠けた建物が危ないし、地上を進むにしても瓦礫だらけな場所。一番危ない所だな。
④そのまま時計回りに東南へ進むと、曲がり角が多くS字状に進まなければいけない住宅街。
走り屋が好きそうなS字のクネクネとした場所で、乗り手の技量が試されるらしいが...実は俺、キィナから飛行中に指示を貰ったりせず、自己判断で飛んでるから別に問題なさそう。
大体の魔物は知能が高くないらしく、馬みたいに鞭や蹴る等のサインで指示を出してるらしいけど、キィナはあまり指示出さないからなぁ。
⑤またまた時計回りに進み、再び廃城の前へ。そこから門まで真っ直ぐ向かい、門まで辿り着けばゴール。
と、言うのがレールのルートらしい。大分面倒臭いが、少し楽しそうではある。
因みにルールは相手を殺すような威力でなければ、攻撃や妨害、魔法の使用となんでもありだそうだ。ただし、建物より高いところは飛んではいけないらしい。
流石にそうだよな…もし好きなだけ飛べたら、障害物無いところを飛ぶだけのつまらんレースになるもんな。
レース場を散歩し終え、現在俺たちがいる場所は入り口の大きな門の前。
取り敢えずレース場を見て回ったが、見るだけでは俺もキィナもピンと来ないので走ってみることにした。
あ、走るとは言っても飛ぶけどな?
先ずは門から廃城前までの直線的なルートを飛ぶ。
キィナの負担になりすぎないよう、スピードを調整しながら飛んでみた。
キィナには全力でいいとか言われたけど...試したらキツそうだったから、全力飛行は最後の手段だな。
廃城前で左に緩やかにカーブし、入り組んだ住宅街へと突入する。
できる限り内側のラインを飛んでみるも、どうやら内側の方が複雑で道が細く、大回りの方が道が広くて進みやすいらしい。
内側を行くなら羽を畳んで地上を走る方が良さそうだな...だが、次のボロボロの廃墟も地上を走りたいと思ってたから、配分を考えて次からは大回りのルートで飛ぶことにしよう。
狭い思いをしながら何とか飛び、次のエリアに到着した。
床には瓦礫、高いところは鋭く割れた危険な障害物と化した石の建物の並ぶ道だ。
ここは予めキィナと相談し、床の瓦礫の道を踏みつけながら、時々低空飛行して進むことにしていた。
グリフォンとしての身体的特徴を生かせるし、悪くない走り方だと思う。
だが、羽の広げられない狭いところに、高く瓦礫が積み重なってる場所があり、そこを崩さないように登るのが大変だった。
ここは自分1匹なら横向きで壁を走りながら飛べるんだが...とか瓦礫を登りながら呟いたら、キィナに採用されてしまった。
…負担ヤバそうだけど大丈夫か?
次はS時のグネグネ住宅街だが、ここでは色々なカーブの仕方を試してみた。
乗り手に負担を掛けないように普通に緩やか目のカーブ、羽を広げ90°直角に体を曲げた乗り手の負担を考えない急カーブ、そしてカーブするときに内側の壁を前足で掴みながら強引に曲がる壁走り。
...と俺が色々試していたら、キィナが少し吐きそうな顔をしているじゃないか、やっべ、やりすぎた!
というわけで、最後の直線はのんびりと周りを観ながら軽く飛ぶことにした。
皆も車酔いした時は、風に当たりながら遠くの景色を楽しもうね!
...今回のはグリフォン酔いだけどな。略すとグリ酔い。
そこからは休憩を挟み、数回同じ場所を飛んでみたり走ってみたりして、走るルートを見て回ったり、テンションの上がったキィナも一緒に走ってみたり...
キィナはスピードタイプだけあって身軽で早かったけど、流石に走り切るにはコースは長い。体力が足りなくてバテてた。
こんな感じで馬鹿騒ぎしながら練習してたんだが、日が暮れて来たので流石に帰ることにした。
泊まり込みで練習ってのも楽しそうだけど、キィナの家族に何も言ってないし、流石に心配されるだろう...
いや、「ついに野生に還ってしまったか。」と軽く済まされる可能性も普通にあるな。
あ、いでっ、こらキィナ!また心読んで怒って羽を抜くんじゃあない!
し、心配するな!お前が内なる野生を目覚めさせて、猿になったとしても、その時は俺が一緒に野生に還ってやるよ!
この発言で更にキィナを怒らせてしまい、俺の後頭部が少しだけ禿げた。らしい。(自分じゃ見えないけど)
この後、ちゃんと後頭部の羽は生やしました。魔力の力ってすげー。
____________________
○チョ○ボみたいな鳥
名前はケレンケ。ダチョウみたいな体と大きな嘴を持つ鳥型の魔物。幼い頃から力関係を教え込めば、ちゃんと言うことを聞くため世界中で騎獣として親しまれてる。
野生のものは凶暴で、強靭でしなやかな首の筋肉を使い硬く重い嘴を振り下ろし、人間の頭蓋骨程度ならば容易く割ってしまう。
主食は草だが、肉もモリモリ食べる雑食性。野生下では、虫系の魔物をカチ割ってバラバラにして食べてる。
味はダチョウのようにヘルシーな赤身の鶏肉だが、僅かな臭みがある。
頭はあまり良くなく、目隠しをすると無抵抗になる。なので一般的な村人でも家畜として飼育し、食肉として締めるのは難しくなかったりする。
○小さめのペガサス
名前はポニーペガサス。馬の半分くらいしかないペガサスの子供だが、短時間なら人を乗せて飛べる為レースに参加することも可能。将来に期待。
味は馬肉...だが羽とか背中周りの筋肉とかが少し鳥肉っぽい味がするとかなんとか。
○蛙みたいなアホ面の蜥蜴
名前はケロス。こう見えて一応竜系の魔物だったりする...竜系の中では一般人にも飼育される程度の最弱クラスだが。
外見はモ○ハンのズワロ○スを蛙っぽくしたみたいな感じで、皮膚が分厚く防御力は高いが足は遅め。力はあるため馬車を牽くのに適している。よく一般市民には蜥蜴と勘違いされる。
味は鰐のようにしっかりした肉質だが少し脂っぽい蛙肉。皮周りは脂肪が多い。
●因みに、キィナが殆ど指示を出さないのは、レイヴィンなら何も言わなくても思い通り以上な飛行をしてくれるから、言う必要がないというのが大きい。
あと、キィナもレイヴィンも感覚派(本能に忠実な生き方とも言える?)だから、互いに口に出して伝えようとしても上手く伝わらなかったり、なにも言わなくても通じたりってのがあるのも大きかったり。
●壁走りでのカーブは、階段で折り返す時に手摺を掴んで体を強引に曲げるやつに近い感覚。壁を掴んで、体を前に引っ張る感じに加速することも可。
砂埃の落ち着く頃には、歩いていた緑騎士が俺らの前に到着していた。
「まさかとは思っていたけど、謁見の帰りにそのままレース場を見に行くとは...君たち、凄い行動力だね...。」
どうやら緑騎士は、廃城の警備側へ俺らの通行許可を出す前に、俺らが廃城に向かっているかもしれない、という事に気が付き急いで来たらしい。
顔を合わせる俺とキィナ。他者から見ても俺らが思い立ったら即行動するタイプなのは予想がつくものらしい。
緑騎士が魔王に書いてもらったと言う、何かしらの長ったるい文面が書かれた書類を門番の魔族の人に見せると、門番は敬礼した後に俺らを通してくれた。
そして緑騎士からキィナへ、色々と細かい文字が書いてある小判みたいなプレートみたいな物が渡され、次回から門番にこれを見せれば通してもらえるとの説明を受けてた。
これでやっとレースの下見や練習ができるな!
折角来たのだから、と緑騎士から一緒に見学させて欲しいとの申し出があり、キィナが速攻オーケーを出していた。
てか緑騎士様に憧れを持つキィナが断るわけがないんだがな。
色々と手続きはあったが、早速門を潜る。すると上空からも見えてはいたが、眼前に広がるのはデカくて四角い石の家で出来た町並み。
切り出した石の中身を空洞にして、ドアや窓を後から付けたような外見の家が沢山並んでいる。
うーん、どう見ても風通し悪そうだな。俺の土や木で作った巣の方が住みやすいんじゃないか?
思考が逸れたが、先ずは門から大通りを暫く真っ直ぐ歩く。
すると水の枯れた噴水らしきオブジェが見え、その元噴水を囲むような丸く道から更に道が複数に枝分かれしている。
その分岐した道の多くは置いといて、枯れ噴水の向こうへ真っ直ぐに進むと、ここの名物らしき廃城が近くなってきた。
ところで、ここに来るまでに時々魔族の人とすれ違っているが、大体の人が大きめの魔物を連れているのが目に入る。
○ョコボみたいな走る鳥とか、小さめのペガサスみたいな羽根つき馬とか...あとは蛙みたいなアホ面のデカイ蜥蜴みたいなのとかもいるな。
緑騎士によると、どうやらここに来ている魔族も魔物乗ってレースする為に来ているらしい。
この近くにすむ魔族達にとっては、魔物に乗ってのレースは娯楽の一種なんだとか。
ふと疑問に思ったが、テイマーが多いドリミドールでは、レースとかなんかテイマーらしいことやってるのかな?
試しに緑騎士に聞いてみると、テイマー同士で魔物を戦わせたり、森や平坦な道等で早さを競うことはあるけど、専用のレース場を用意してまで行うことは滅多にないらしい。
でも魔物を闘技場で戦わせて金を掛ける娯楽ならあるんだとか。
ちょっと楽しそう、ドラ○エのカジノを思い出すな。自分が金を掛けた魔物が袋叩きにされると理不尽に感じるやつ。
キィナ達と話しながら歩いていると、廃城に到着した。そこから左に曲がり...そこからレースのルートを辿るように地上を歩いてみた。
どうやらレースのルートは大まかに分けて5個のエリアがあり...
①門から広場を抜けて廃城までの直線。
地上を走ると噴水が邪魔だが、空ならば直線的な素早さがものを言うであろう単純な道だ。深く考えなくてもいいし俺の得意分野だな。
②廃城の前で左に曲がった先にある、大きな建物が並ぶ狭く複雑な住宅街。
ここが一番面倒くさそう...所々にある赤い紐を結んで作られた目印のある範囲内なら、割りと自由なルートで飛んでいいらしいから今のうちに良さげなルートを探しておこうか。
③そこから時計回りに北の方に進み、割れた様に崩れた鋭い建物が多く存在する、廃城の裏に当たるボロボロな場所。
飛ぶと鋭く欠けた建物が危ないし、地上を進むにしても瓦礫だらけな場所。一番危ない所だな。
④そのまま時計回りに東南へ進むと、曲がり角が多くS字状に進まなければいけない住宅街。
走り屋が好きそうなS字のクネクネとした場所で、乗り手の技量が試されるらしいが...実は俺、キィナから飛行中に指示を貰ったりせず、自己判断で飛んでるから別に問題なさそう。
大体の魔物は知能が高くないらしく、馬みたいに鞭や蹴る等のサインで指示を出してるらしいけど、キィナはあまり指示出さないからなぁ。
⑤またまた時計回りに進み、再び廃城の前へ。そこから門まで真っ直ぐ向かい、門まで辿り着けばゴール。
と、言うのがレールのルートらしい。大分面倒臭いが、少し楽しそうではある。
因みにルールは相手を殺すような威力でなければ、攻撃や妨害、魔法の使用となんでもありだそうだ。ただし、建物より高いところは飛んではいけないらしい。
流石にそうだよな…もし好きなだけ飛べたら、障害物無いところを飛ぶだけのつまらんレースになるもんな。
レース場を散歩し終え、現在俺たちがいる場所は入り口の大きな門の前。
取り敢えずレース場を見て回ったが、見るだけでは俺もキィナもピンと来ないので走ってみることにした。
あ、走るとは言っても飛ぶけどな?
先ずは門から廃城前までの直線的なルートを飛ぶ。
キィナの負担になりすぎないよう、スピードを調整しながら飛んでみた。
キィナには全力でいいとか言われたけど...試したらキツそうだったから、全力飛行は最後の手段だな。
廃城前で左に緩やかにカーブし、入り組んだ住宅街へと突入する。
できる限り内側のラインを飛んでみるも、どうやら内側の方が複雑で道が細く、大回りの方が道が広くて進みやすいらしい。
内側を行くなら羽を畳んで地上を走る方が良さそうだな...だが、次のボロボロの廃墟も地上を走りたいと思ってたから、配分を考えて次からは大回りのルートで飛ぶことにしよう。
狭い思いをしながら何とか飛び、次のエリアに到着した。
床には瓦礫、高いところは鋭く割れた危険な障害物と化した石の建物の並ぶ道だ。
ここは予めキィナと相談し、床の瓦礫の道を踏みつけながら、時々低空飛行して進むことにしていた。
グリフォンとしての身体的特徴を生かせるし、悪くない走り方だと思う。
だが、羽の広げられない狭いところに、高く瓦礫が積み重なってる場所があり、そこを崩さないように登るのが大変だった。
ここは自分1匹なら横向きで壁を走りながら飛べるんだが...とか瓦礫を登りながら呟いたら、キィナに採用されてしまった。
…負担ヤバそうだけど大丈夫か?
次はS時のグネグネ住宅街だが、ここでは色々なカーブの仕方を試してみた。
乗り手に負担を掛けないように普通に緩やか目のカーブ、羽を広げ90°直角に体を曲げた乗り手の負担を考えない急カーブ、そしてカーブするときに内側の壁を前足で掴みながら強引に曲がる壁走り。
...と俺が色々試していたら、キィナが少し吐きそうな顔をしているじゃないか、やっべ、やりすぎた!
というわけで、最後の直線はのんびりと周りを観ながら軽く飛ぶことにした。
皆も車酔いした時は、風に当たりながら遠くの景色を楽しもうね!
...今回のはグリフォン酔いだけどな。略すとグリ酔い。
そこからは休憩を挟み、数回同じ場所を飛んでみたり走ってみたりして、走るルートを見て回ったり、テンションの上がったキィナも一緒に走ってみたり...
キィナはスピードタイプだけあって身軽で早かったけど、流石に走り切るにはコースは長い。体力が足りなくてバテてた。
こんな感じで馬鹿騒ぎしながら練習してたんだが、日が暮れて来たので流石に帰ることにした。
泊まり込みで練習ってのも楽しそうだけど、キィナの家族に何も言ってないし、流石に心配されるだろう...
いや、「ついに野生に還ってしまったか。」と軽く済まされる可能性も普通にあるな。
あ、いでっ、こらキィナ!また心読んで怒って羽を抜くんじゃあない!
し、心配するな!お前が内なる野生を目覚めさせて、猿になったとしても、その時は俺が一緒に野生に還ってやるよ!
この発言で更にキィナを怒らせてしまい、俺の後頭部が少しだけ禿げた。らしい。(自分じゃ見えないけど)
この後、ちゃんと後頭部の羽は生やしました。魔力の力ってすげー。
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○チョ○ボみたいな鳥
名前はケレンケ。ダチョウみたいな体と大きな嘴を持つ鳥型の魔物。幼い頃から力関係を教え込めば、ちゃんと言うことを聞くため世界中で騎獣として親しまれてる。
野生のものは凶暴で、強靭でしなやかな首の筋肉を使い硬く重い嘴を振り下ろし、人間の頭蓋骨程度ならば容易く割ってしまう。
主食は草だが、肉もモリモリ食べる雑食性。野生下では、虫系の魔物をカチ割ってバラバラにして食べてる。
味はダチョウのようにヘルシーな赤身の鶏肉だが、僅かな臭みがある。
頭はあまり良くなく、目隠しをすると無抵抗になる。なので一般的な村人でも家畜として飼育し、食肉として締めるのは難しくなかったりする。
○小さめのペガサス
名前はポニーペガサス。馬の半分くらいしかないペガサスの子供だが、短時間なら人を乗せて飛べる為レースに参加することも可能。将来に期待。
味は馬肉...だが羽とか背中周りの筋肉とかが少し鳥肉っぽい味がするとかなんとか。
○蛙みたいなアホ面の蜥蜴
名前はケロス。こう見えて一応竜系の魔物だったりする...竜系の中では一般人にも飼育される程度の最弱クラスだが。
外見はモ○ハンのズワロ○スを蛙っぽくしたみたいな感じで、皮膚が分厚く防御力は高いが足は遅め。力はあるため馬車を牽くのに適している。よく一般市民には蜥蜴と勘違いされる。
味は鰐のようにしっかりした肉質だが少し脂っぽい蛙肉。皮周りは脂肪が多い。
●因みに、キィナが殆ど指示を出さないのは、レイヴィンなら何も言わなくても思い通り以上な飛行をしてくれるから、言う必要がないというのが大きい。
あと、キィナもレイヴィンも感覚派(本能に忠実な生き方とも言える?)だから、互いに口に出して伝えようとしても上手く伝わらなかったり、なにも言わなくても通じたりってのがあるのも大きかったり。
●壁走りでのカーブは、階段で折り返す時に手摺を掴んで体を強引に曲げるやつに近い感覚。壁を掴んで、体を前に引っ張る感じに加速することも可。
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