33 / 64
第3章 聖女の力と幸せな時間
ひとまず休憩 とはなりませんでした
しおりを挟む
私がこの世界に来て約4ヶ月が経過した。
転生したのがここの世界でいうところの秋だった。けど、今は冬(多分そうだと思う。息は白くなる程寒い日もあるから)。
4ヶ月の間、街の人達の怪我や病気を治し、孤児院の経営の立て直しを図り、領地上空に結界を張り、領主であるカルディール侯爵家の奥様ナーデリア様を【ランディルの呪い】から解放する為、魔獣討伐もした。
転生してから本当に忙しく濃密な4ヶ月だったって思うよね。
だから私は、一旦自分的に休暇を取ってのんびりしようと決めたんだ。
「う~ん。」
今日も抜ける様な青空の下、私は思いっきり伸びをした。
上空に張った結界は、天候をも操作してくれる。まぁ女神様が調整してるんだろうけどね。
「マコ先生~。トマトが美味しそうな色になったよ~。」
「先生~。レタスも採っていい?」
孤児院の畑に、子供達の声が響き渡る。
私がやれ結界だ、やれ討伐だ、とバタバタしている間に、畑は腐葉土による土壌改良がなされ作物の宝庫となった(多分そのはずだと思う。まだ季節が一周してないから分からないけどね)。
今は、春野菜用に豆類の種を畑に植え、寒さに弱い野菜をミニ温室で栽培している。
また井戸も完成し、裏山から豊富に流れて来る綺麗な水のおかげで、子供たちは水汲みの時間が無くなり、その分勉強や剣術等に充てる時間が増えた。
子供達全員が、読み書き計算が出来るようになった事で、孤児院を卒業する子供達の勤め先も豊富になった。
ある子は店の雑用兼金庫番に。
またある子は、将来服屋を開きたいとお針子修行に。
またある子は、領地で唯一の図書館司書になった。
街の人達も孤児達を積極的に雇ってくれる。本当に有り難い事だ。
そんな独り立ちした孤児達の為、私はシェアハウスを作る事にした。
いくら孤児院を卒業し職を持ったとしても、後ろ盾もお金も無い孤児達は、住まいを借りる事も出来ないからだ。
勿論、孤児院にずっと居てくれても構わないんだけど、思春期を迎えた子供にとって、小さな子と相部屋じゃストレスもたまるだろうしね。
すっかり元気になられたナーデリア夫人のお見舞いに行った際、カルディール侯爵様にチラッとその事を相談したら、
「それなら王都へ引っ越し、空き家になっていた伯爵家がある。そこに作るのはどうだ?」
と教えてくれた。
物件を見に行くと、既に何年も人が入った形跡が無いため、ところどころ傷んだり腐ったりもしていた。が、リノベーション……いや、リフォームをしたら住める様になるだろう。
よぉし!!頑張るぞ~お~!!
翌日から、私の独自人脈ルートを駆使し、シェアハウス造りが始まった。
とまぁ、結局まともに休んでない事になった。でも子供達の笑顔の為だもん、致し方無いよね。てこればっかりじゃん私。
1人ノリツッコミを心の中でし、がっくりと肩を落とす私の隣で、怪訝そうな顔をしてそれを見ているリューベック様が居た。
転生したのがここの世界でいうところの秋だった。けど、今は冬(多分そうだと思う。息は白くなる程寒い日もあるから)。
4ヶ月の間、街の人達の怪我や病気を治し、孤児院の経営の立て直しを図り、領地上空に結界を張り、領主であるカルディール侯爵家の奥様ナーデリア様を【ランディルの呪い】から解放する為、魔獣討伐もした。
転生してから本当に忙しく濃密な4ヶ月だったって思うよね。
だから私は、一旦自分的に休暇を取ってのんびりしようと決めたんだ。
「う~ん。」
今日も抜ける様な青空の下、私は思いっきり伸びをした。
上空に張った結界は、天候をも操作してくれる。まぁ女神様が調整してるんだろうけどね。
「マコ先生~。トマトが美味しそうな色になったよ~。」
「先生~。レタスも採っていい?」
孤児院の畑に、子供達の声が響き渡る。
私がやれ結界だ、やれ討伐だ、とバタバタしている間に、畑は腐葉土による土壌改良がなされ作物の宝庫となった(多分そのはずだと思う。まだ季節が一周してないから分からないけどね)。
今は、春野菜用に豆類の種を畑に植え、寒さに弱い野菜をミニ温室で栽培している。
また井戸も完成し、裏山から豊富に流れて来る綺麗な水のおかげで、子供たちは水汲みの時間が無くなり、その分勉強や剣術等に充てる時間が増えた。
子供達全員が、読み書き計算が出来るようになった事で、孤児院を卒業する子供達の勤め先も豊富になった。
ある子は店の雑用兼金庫番に。
またある子は、将来服屋を開きたいとお針子修行に。
またある子は、領地で唯一の図書館司書になった。
街の人達も孤児達を積極的に雇ってくれる。本当に有り難い事だ。
そんな独り立ちした孤児達の為、私はシェアハウスを作る事にした。
いくら孤児院を卒業し職を持ったとしても、後ろ盾もお金も無い孤児達は、住まいを借りる事も出来ないからだ。
勿論、孤児院にずっと居てくれても構わないんだけど、思春期を迎えた子供にとって、小さな子と相部屋じゃストレスもたまるだろうしね。
すっかり元気になられたナーデリア夫人のお見舞いに行った際、カルディール侯爵様にチラッとその事を相談したら、
「それなら王都へ引っ越し、空き家になっていた伯爵家がある。そこに作るのはどうだ?」
と教えてくれた。
物件を見に行くと、既に何年も人が入った形跡が無いため、ところどころ傷んだり腐ったりもしていた。が、リノベーション……いや、リフォームをしたら住める様になるだろう。
よぉし!!頑張るぞ~お~!!
翌日から、私の独自人脈ルートを駆使し、シェアハウス造りが始まった。
とまぁ、結局まともに休んでない事になった。でも子供達の笑顔の為だもん、致し方無いよね。てこればっかりじゃん私。
1人ノリツッコミを心の中でし、がっくりと肩を落とす私の隣で、怪訝そうな顔をしてそれを見ているリューベック様が居た。
17
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
義妹がピンク色の髪をしています
ゆーぞー
ファンタジー
彼女を見て思い出した。私には前世の記憶がある。そしてピンク色の髪の少女が妹としてやって来た。ヤバい、うちは男爵。でも貧乏だから王族も通うような学校には行けないよね。
夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。
古森真朝
ファンタジー
「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。
俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」
新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは――
※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる