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第3章 聖女の力と幸せな時間
魔女ランディル
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「『魔女ランディルの魂よ。そなたの苦しみ、憎しみは良くわかっています。なれど、このカルディール侯爵家の祖先、ヤークトレッドは、あの時そなたを救う為、業火に包まれる教会に飛び込み、毒を盛られ動けなくなっていたそなたを命懸けで助け出したのです。そなたもヤークトレッドの気持ちが分からない事はないでしょう。』」
そう…。今、私の口を借りてランディルに話かけているのは、女神イズール様だ。
私は自我を押しとどめ、女神様の魔力の器と化していた。
「『ヤークトレッドの想いを、そなたは無にするのですか?』」
始めは結界球の中で暴れていたランディルでしたが、女神様の言葉で暴れる事を止め、素直に聞いている様だった。
(ただの黒い塊だから、実際聞いてるのかどうなのかは分からないけど…そういう雰囲気だって事ね。)
「『もう良いでしょう。そなたは本来賢い魔女でした。………… ランディルよ。本来の賢いそなたに戻るのです。』」
私は、その言葉に応える様にこの領地上空に張った結界並の最高難度な魔法陣を構築し、ランディルが入っている結界球を女神様の聖なる光で包んだ。
すると…
「イズール様…ありがとうございます。」
と声が聞こえ、魔女ランディルらしきシルエットが現れたかと思うと、キラキラした光になり空へと消えていった。
静寂に包まれた部屋の中。
「お、……終わっ……た。」
女神様の魔力が身体から抜けた瞬間、私はその場で倒れそうになった。が、咄嗟に駆け寄り私を支えてくれたのはリューベック様だった。
「マコ。大丈夫か?」
「ヘヘッ。ちょっとバテました。」
私は笑って誤魔化そうとしたその瞬間、
「ありがとう。」
と言って、リューベック様にギュッと抱き締められた。
私は、彼に何かを言おうとしたが、私より大きな身体のリューベック様の肩が小さく震えているのに気付き、私は彼の腕の中で身動きもせず、抱擁を受け止めた。
▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬ஜ۩۞۩ஜ▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬
知らなかった…
母上が…我が侯爵家が呪われていたとは。
なんたる失態、なんたる不覚。
マコは今日この日の為に、魔獣が住まう森へ行き、己の魔力を上げていたのだ。
こんな小さな身体で、命懸けの大魔法でこの領地を魔獣から護り、母上を呪いから解放してくれた。
疲労困憊であるにも関わらず、笑って「大丈夫」と言い、無理を隠そうとするマコ。
俺はこの女性に何をどう返したらいいのだろう。
倒れそうな彼女を抱きとめ、腕の中に閉じ込め抱き締めた。
「ありがとう。」
泣いて声が震えてしまいそうなのを必死で堪え呟いた俺の耳許で、「お母様、良かったですね。」と囁いてくれた彼女。
俺はそんな彼女にどんどん惹かれていったのだった。
そう…。今、私の口を借りてランディルに話かけているのは、女神イズール様だ。
私は自我を押しとどめ、女神様の魔力の器と化していた。
「『ヤークトレッドの想いを、そなたは無にするのですか?』」
始めは結界球の中で暴れていたランディルでしたが、女神様の言葉で暴れる事を止め、素直に聞いている様だった。
(ただの黒い塊だから、実際聞いてるのかどうなのかは分からないけど…そういう雰囲気だって事ね。)
「『もう良いでしょう。そなたは本来賢い魔女でした。………… ランディルよ。本来の賢いそなたに戻るのです。』」
私は、その言葉に応える様にこの領地上空に張った結界並の最高難度な魔法陣を構築し、ランディルが入っている結界球を女神様の聖なる光で包んだ。
すると…
「イズール様…ありがとうございます。」
と声が聞こえ、魔女ランディルらしきシルエットが現れたかと思うと、キラキラした光になり空へと消えていった。
静寂に包まれた部屋の中。
「お、……終わっ……た。」
女神様の魔力が身体から抜けた瞬間、私はその場で倒れそうになった。が、咄嗟に駆け寄り私を支えてくれたのはリューベック様だった。
「マコ。大丈夫か?」
「ヘヘッ。ちょっとバテました。」
私は笑って誤魔化そうとしたその瞬間、
「ありがとう。」
と言って、リューベック様にギュッと抱き締められた。
私は、彼に何かを言おうとしたが、私より大きな身体のリューベック様の肩が小さく震えているのに気付き、私は彼の腕の中で身動きもせず、抱擁を受け止めた。
▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬ஜ۩۞۩ஜ▬▬▬▬▬▬▬▬▬▬
知らなかった…
母上が…我が侯爵家が呪われていたとは。
なんたる失態、なんたる不覚。
マコは今日この日の為に、魔獣が住まう森へ行き、己の魔力を上げていたのだ。
こんな小さな身体で、命懸けの大魔法でこの領地を魔獣から護り、母上を呪いから解放してくれた。
疲労困憊であるにも関わらず、笑って「大丈夫」と言い、無理を隠そうとするマコ。
俺はこの女性に何をどう返したらいいのだろう。
倒れそうな彼女を抱きとめ、腕の中に閉じ込め抱き締めた。
「ありがとう。」
泣いて声が震えてしまいそうなのを必死で堪え呟いた俺の耳許で、「お母様、良かったですね。」と囁いてくれた彼女。
俺はそんな彼女にどんどん惹かれていったのだった。
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