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第5章 異世界で得たものは

カルディール伯爵夫妻

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「はっ……あ!……ん…ふっ」

「はぁ……お前ん中熱いな。」

「ん…やっ」

「 そんな締め付けて。もう欲しいのか?」

リックの鍛え上げられた胸筋と割れた腹筋には、玉のような汗がほとばしり、たくましい腕で抱き締められる。

唇で全身に赤い薔薇を咲かせ、双丘そうきゅういただきを吸い上げ舌で転がし、甘噛みをする。

リックの武骨な長い指は私の中の最奥にまで届き、私の愛液を纏わせ内壁を擦り上げる。

身体に電流が走った様に、私は体を震わせ中をひくつかせてしまう。

「あッ……リ…リック……。そんなしたら、私……」

「マコ……愛してる。何度でもお前の中に入りたい。」

キスを強請ねだる様に、リックの首に手を回す。

寝室には、リックが紡ぎ出す水音と私の嬌声。

やがてゆっくりと重厚な圧迫感と共に私の中に入ってくるリックのたけりは、それだけで私を快楽の海に引きずり込み、絶頂に達してしまう。

大きなベッドのスプリングを規則正しいリズムできしませるリックの律動で私の中の最奥まで届くそれに、何度も意識を飛ばされそうになりながら、お互いの体温を上げていく。

「マコ…そんなに締め付けたら……俺の方が持っていかれそうだ。」

「ああ!リック……私……もぅ……」

「一緒にだ……マコ。俺たちはいつも一緒だろ?」

いっそう激しくなる腰の動き
大きく出し入れされ、私の身体は弓の様に反り返る。

「も……ダ…メ。リック。あー!!」

「マコ……マコ…クッ!」

私の中で大きく膨らんだリック自身が、弾ける様にその欲望を放出する。

激しい息遣いを整える様に、それでもゆっくりだが動きを止めないでいるリックに、朝まで寝かせて貰えない事をさとった。


*☼*―――――*☼*―――――*☼*―――――*☼*

ふと目を開けると、私の隣でリックは綺麗で無防備な寝顔を晒している。
そんなリックに腕枕をされ、幸せな余韻に浸るのが私は好きだ。

これから長い一生
年を重ねてもずっと私だけにこの寝顔を見せてくれたらいいと思うのは、私の独占欲。

私は広く温かいリックの胸に顔を擦り寄せ、再び夢の世界に落ちていった。

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