バトロワゲーヲタの異世界無双物語

第四章 大規模討伐と彼等との再会

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ふぅと一つ息を吐いて、僕はカウンターに設えてある椅子に腰掛けた。
なにせ午前中に来た客あしらい中、ずっと立っていたからだ。
始めの内は座って受け付けて、預かった武器を預かり棚に置くとまた座って受け付けてを繰り返していたが、だんだんそれさえも煩わしくなった僕は、結局ずっと立ったまま受け付けをし武器を預かった。
「はぁ……忙しかった～。」
と言いながら店内を見ると、冒険者達から預かった両刃の剣ソードや斧アックス、鉈なたのような片刃の剣や槍。細剣ﾚｲﾋﾟｱや棍棒の様な武器が所狭しと置かれていた。
預かり棚に置ききれなくなったそれ等は、店の奥から武器を立てておく用具を引っ張り出してきて立てて置いてある。

勿論それ等には、冒険者のサイン入り受注依頼書に穴を空け、まるで荷札の様に紐で括りつけてあるので、他の人の武器とごちゃ混ぜになったりしないし、間違いが出る事もない。
因ちなみに、ケイドル爺さんの店で作られた武器や、以前僕が付与を施した武器には全てシリアルナンバーを刻印してある為、台帳と照らし合わせる事も出来る。
本当は管理台帳をパソコンで作ってしまえば照合等も楽に出来るんだけど、この世界にはそんな物はない為、手書きでの管理になるのは致し方ないんだ。
面倒だけど、店は信用第一だから、その辺はしっかりしないと｡
「にしても、多過ぎだろ？これ……。」
とため息をついていると、ビーッ！ビーッ！と一定の間隔で機械音が聞こえてきた。正確に言うとそれは機械音ではなく、ルードリッヒさんから預かった魔法道具である通信器具の呼出音だ。
「ルードリッヒさんからだ。なんだろう？」


ルードリッヒさんからの話を要約すると、僕が所属するルードリッヒさんのパーティーも集団討伐に参加して欲しいと、ギルド長から直接言われた。だから参加するつもりだ。のぞむ僕も、参加するよな？という事だ。
いつもだったら即答してしたけど……
店内はこの状態だ。とてもじゃないが直ぐには無理だとしか思えない。
だから僕は、正直にルードリッヒさんに言ったんだ。
「直ぐに合流は無理です。」
と。勿論理由もちゃんと伝えた。
するとルードリッヒさんは、「その仕事が終わってからの合流でいい」と言ってくれたんだ。
僕はそんなルードリッヒさんの優しさに応える為、ハイネさんが作ってくれた弁当を食べた後、直ぐに仕事に取り掛かった。