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第四章 大規模討伐と彼等との再会
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「終わったーー!」
預かっていた最後の武器を渡し終えた僕は、店の中で両手を高く上に上げながら叫んだ。
作業に追われに追われたこの五日間のおかげで、爺さんも僕も満身創痍だった。
それでも手にした武器を見たお客さん達の満足そうな顔や、彼等から感謝の言葉を貰うと、嬉しい気持ちになれた。
「のぞむよ、お主もお疲れ様じゃったな。」
と言いながら笑顔を浮かべて近づいてきたボロボロは、埃と汚れと汗でボロボロの状態だ。序に言うと、髭も髪も伸び放題で、その様子は、幼い頃よく妹に読まされたおとぎ話に出てくる七人の小人のようだ。
そんな爺さんは、一人でさっさと店内のカーテンを閉め、店の扉にかかっている【営業中】の札を外すと、扉の鍵を閉めてしまった。そして、
「わしゃ寝る!」
と言い、居室のある二階へ行ってしまった為、
「今日迄の売上金の帳簿に付けときますね!」
と大声で言っておいた。爺さんからの返事は無かったが、きっと聞こえていただろう。そう思った僕は、カウンターテーブルの下に作った鍵付きの金庫(ケイドル爺さんに作って貰ったそこそこ頑丈な作りの金庫だ。ルードリッヒさんに盗難防止の魔法をかけて貰ってある。)の中から、魔石台帳と顧客台帳、それから金銭出納帳を取り出したところで、時刻を告げる鐘が丁度15時を告げた為、僕はそこで小休止をとる事にした。
異空間鞄からハイネさんお手製のクッキーとお茶が入った竹筒を出しカウンターテーブルに置いたタイミングで、通信機が鳴った。
「なんてタイミングが良いんだよ。まさか見られてる?」
と周りをキョロキョロしたが、魔力のない僕は、監視カメラ的な魔道具が置かれていたとしても気付く事はない。
「はい、のぞむです。」
と答えると、応えた声の主はルードリッヒさんでは無くカールソンさんだった。
「のぞむ。今からそっちにルードリッヒ様の家の馬車が行くから、それに乗ってこっちへ来い。」
「こっちって何処ですか?」
「ルードリッヒ様のお屋敷だ。だが、お前のいつもの服装では流石に問題がある。だから俺の方で服を用意しておいた。馬車で移動している間にそれに着替えておけ。良いな!」
それだけ言うと、通信機はブツッ!と言って切れてしまった。
「はぁ……相変わらず強引だな、カールソンさんは。仕方ない。帳簿はまた帰ってきてからやるとするか。」
僕は食べようとしていたクッキーとお茶の竹筒を異空間鞄にしまい、金庫の中に帳簿類をしまうと、鍵をかけ、その鍵を異空間鞄の中にしまった。
暫くすると、店の前から馬の蹄の音が聞こえてきた為、僕は店の裏口から店を出て、その扉に鍵をかけた。
そして表通りにまわると、そこには見た事もない大きくて立派な二頭立ての馬車が止まっていた。
戸惑う僕に馬車の運転席みたいな所から男の人が降りてきて、
「貴方様が、のぞむ・わたせ様でいらっしゃいますか?」
はい。と答えれば、その男性は馬車の鍵を開け乗る様にと言った。
僕は言われたとおり、馬車に乗り込み座り心地の良さそうなソファに座ってみた。
「こんなの……、何処かの国の王族の結婚披露祝賀パレードで馬車に乗って手を振ってる映像をテレビで見たぐらいで、実際僕が乗るとか座るとか……そんな事考えた事も無かったよ……。てか、ルードリッヒさんは、お金持ちなんだな。」
と言っていたら、馬車はそっと走り出していた様だった。
僕は外の流れる景色を少しだけ楽しんでいたが、カールソンさんから言われた事を思い出し、そこに畳まれた綺麗な服に着替えた。
その後また景色を見ていたんだけど、心地よい馬車の揺れのおかげなのか?僕は馬車の中で眠ってしまったんだ。馬車がいつ停車したのかも気付かないくらいぐっすりとね。
預かっていた最後の武器を渡し終えた僕は、店の中で両手を高く上に上げながら叫んだ。
作業に追われに追われたこの五日間のおかげで、爺さんも僕も満身創痍だった。
それでも手にした武器を見たお客さん達の満足そうな顔や、彼等から感謝の言葉を貰うと、嬉しい気持ちになれた。
「のぞむよ、お主もお疲れ様じゃったな。」
と言いながら笑顔を浮かべて近づいてきたボロボロは、埃と汚れと汗でボロボロの状態だ。序に言うと、髭も髪も伸び放題で、その様子は、幼い頃よく妹に読まされたおとぎ話に出てくる七人の小人のようだ。
そんな爺さんは、一人でさっさと店内のカーテンを閉め、店の扉にかかっている【営業中】の札を外すと、扉の鍵を閉めてしまった。そして、
「わしゃ寝る!」
と言い、居室のある二階へ行ってしまった為、
「今日迄の売上金の帳簿に付けときますね!」
と大声で言っておいた。爺さんからの返事は無かったが、きっと聞こえていただろう。そう思った僕は、カウンターテーブルの下に作った鍵付きの金庫(ケイドル爺さんに作って貰ったそこそこ頑丈な作りの金庫だ。ルードリッヒさんに盗難防止の魔法をかけて貰ってある。)の中から、魔石台帳と顧客台帳、それから金銭出納帳を取り出したところで、時刻を告げる鐘が丁度15時を告げた為、僕はそこで小休止をとる事にした。
異空間鞄からハイネさんお手製のクッキーとお茶が入った竹筒を出しカウンターテーブルに置いたタイミングで、通信機が鳴った。
「なんてタイミングが良いんだよ。まさか見られてる?」
と周りをキョロキョロしたが、魔力のない僕は、監視カメラ的な魔道具が置かれていたとしても気付く事はない。
「はい、のぞむです。」
と答えると、応えた声の主はルードリッヒさんでは無くカールソンさんだった。
「のぞむ。今からそっちにルードリッヒ様の家の馬車が行くから、それに乗ってこっちへ来い。」
「こっちって何処ですか?」
「ルードリッヒ様のお屋敷だ。だが、お前のいつもの服装では流石に問題がある。だから俺の方で服を用意しておいた。馬車で移動している間にそれに着替えておけ。良いな!」
それだけ言うと、通信機はブツッ!と言って切れてしまった。
「はぁ……相変わらず強引だな、カールソンさんは。仕方ない。帳簿はまた帰ってきてからやるとするか。」
僕は食べようとしていたクッキーとお茶の竹筒を異空間鞄にしまい、金庫の中に帳簿類をしまうと、鍵をかけ、その鍵を異空間鞄の中にしまった。
暫くすると、店の前から馬の蹄の音が聞こえてきた為、僕は店の裏口から店を出て、その扉に鍵をかけた。
そして表通りにまわると、そこには見た事もない大きくて立派な二頭立ての馬車が止まっていた。
戸惑う僕に馬車の運転席みたいな所から男の人が降りてきて、
「貴方様が、のぞむ・わたせ様でいらっしゃいますか?」
はい。と答えれば、その男性は馬車の鍵を開け乗る様にと言った。
僕は言われたとおり、馬車に乗り込み座り心地の良さそうなソファに座ってみた。
「こんなの……、何処かの国の王族の結婚披露祝賀パレードで馬車に乗って手を振ってる映像をテレビで見たぐらいで、実際僕が乗るとか座るとか……そんな事考えた事も無かったよ……。てか、ルードリッヒさんは、お金持ちなんだな。」
と言っていたら、馬車はそっと走り出していた様だった。
僕は外の流れる景色を少しだけ楽しんでいたが、カールソンさんから言われた事を思い出し、そこに畳まれた綺麗な服に着替えた。
その後また景色を見ていたんだけど、心地よい馬車の揺れのおかげなのか?僕は馬車の中で眠ってしまったんだ。馬車がいつ停車したのかも気付かないくらいぐっすりとね。
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