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第四章 大規模討伐と彼等との再会
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彼の言葉に、いよいよ再会だな?勇達と……。と思うも、今は目の前の敵に集中しなければ……と、神経を冒険者達の方に向ける。
見れば、リップレオの群れの残りは雄のレオだけになっていた。
「魔導士の皆さん!何方か雄のレオの足元を凍らせて下さい!アイツが二足で立ち上がる前に早く!」
と僕の前にいる魔導士達に向けそう言った。
そう!レオの最終攻撃は、後ろ足で立ち上がり、残りの四本の太い足を器用に使い、その鋭い爪で相手の身体を切り裂く事だ。
ならば、その最大の武器であるあの足爪を封じてしまえば良い。
僕の言葉の意味を理解した魔導士達は、冷たい風魔法に氷魔法を乗せて放つ為の詠唱を始めた。
『レオの足を凍らせます!皆さん離れて下さい!!』
僕は通信機を付けている人達に向けそう言うと、冒険者達はスッと魔法が通る道を開けてくれた。すると数名の魔導士達により、強い風に乗った氷柱の様な物がレオの足目掛け物凄い速さで飛んでいくと、レオの足を一気に凍らせ動きを封じた。
「グアウォォォ~!」
動きを封じられたレオが唸り声をあげる。
「よぉし!もらった!!」
と冒険者の一人がレオに最期の一撃を与えようと武器を構えた途端。
「そいつは俺達勇者パーティーの獲物だ!!」
と僕の後方から怒鳴り声が聞こえてきた。
『なんだって?』
『勇者だと?』
『今頃のこのこ来やがって!』
と通信機を通じて、冒険者達の不満の声が聞こえる。
それもそうだ。ルードリッヒさんの指示どおり的確な陣形で戦ってきた僕達。
死者こそ0人だが、ミランダさん達救護班のおかげで魔獣の攻撃による怪我の治癒はしていても、負傷者の人数は延べ人数で50はくだらない。
そんな中、やっとの事でここまでレオを追い詰めたにも関わらず、後から来た勇達が"俺達のだと言って手柄を横取りしようとしているんだから、腹が立つのは当たり前だと思う。
「冒険者諸君!我ら王都騎士団が到着した!あとは我らに任せ、貴様らは下がっていろ!」
と騎士らしい服装の男の人が、偉そうな言葉を発しながら、乗ってきた馬から飛び降りた。
すると、その後から来た二台の馬車から勇達が降りてきたんだ。
勇達六人は、驚き固まっている僕達を一瞥すると、騎士達に護衛されながらレオの方へ歩いて行った。
一瞬だけ勇と目が合った気がしたが、僕だと分からなかったのか?どんどんと歩を進めて行ってしまったから、僕の気の所為だったのかもしれない。
冒険者達は、騎士団の人に「退け」と言われてしまった為、苦々しく思いながらもその場を離れ、僕がいる結界内に入ってきた。
「勇者様達のお手並み拝見といこうや。」
と言うリーダーの一人の言葉に、皆んな頷いていたから、多分全員そう思っているんだと思う。
結界の中にいる冒険者達の殆どは、勇達の方を向いてニヤけた笑みを浮かべていたが、ルードリッヒさんとカールソンさんは結界内に入らず、勇達に向け厳しい表情を浮かべていた。
見れば、リップレオの群れの残りは雄のレオだけになっていた。
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「グアウォォォ~!」
動きを封じられたレオが唸り声をあげる。
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と冒険者の一人がレオに最期の一撃を与えようと武器を構えた途端。
「そいつは俺達勇者パーティーの獲物だ!!」
と僕の後方から怒鳴り声が聞こえてきた。
『なんだって?』
『勇者だと?』
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と通信機を通じて、冒険者達の不満の声が聞こえる。
それもそうだ。ルードリッヒさんの指示どおり的確な陣形で戦ってきた僕達。
死者こそ0人だが、ミランダさん達救護班のおかげで魔獣の攻撃による怪我の治癒はしていても、負傷者の人数は延べ人数で50はくだらない。
そんな中、やっとの事でここまでレオを追い詰めたにも関わらず、後から来た勇達が"俺達のだと言って手柄を横取りしようとしているんだから、腹が立つのは当たり前だと思う。
「冒険者諸君!我ら王都騎士団が到着した!あとは我らに任せ、貴様らは下がっていろ!」
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すると、その後から来た二台の馬車から勇達が降りてきたんだ。
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「勇者様達のお手並み拝見といこうや。」
と言うリーダーの一人の言葉に、皆んな頷いていたから、多分全員そう思っているんだと思う。
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