110 / 169
第三章 砂漠の魔女編
30.錯綜前線
しおりを挟む
ほんのりと橙の光を帯びた砂漠の地下空間にて。長寿の血を求め続けた男ラボンは、砂漠地下の遥か奥深くより現れた巨大な白蛇と対峙していた。
「さぁ、その力を私に差し出すのです。さぁ。さぁ!」
巨体を轟かせ地下へと誘った刺客達に襲い掛かる、エーテルコアを持つ巨大な白蛇。そんな怪物の力を手中へと収めるため、ラボンは瞳を真っ赤に輝かせ白蛇を睨み付ける。
ラボンの放つ言葉はエーテルへと直接干渉し、身体のコントロールを奪うという圧倒的な力を持っていた。オームギを助けるため現れたエルフ型の魔物達も例外無く洗脳され、身動きを取る事すら許されず赤の国の刺客達に殺される。
一方的に殺される魔物と違い、シキ達がラボンの干渉を軽減していたのはそれぞれ理由があった。
シキの場合は敵と同じ赤のコアを持っており効果の範囲外に、ネオンについてはエーテルを吸収する体質により効果そのものを受け付けなかった。
エリーゼとオームギの場合は干渉こそ受け動きを制限されていたものの、エリーゼは青のコアが取り付けられた杖を所持しており、オームギもまたエルフのエーテル回収に使っていた橙のコアにより、意識までは洗脳を受けずに済んでいたのだ。
それは同じく橙のコアを持つ白蛇も同じ事。ラボンによるエーテル干渉に耐えながら、白蛇は刺客達の攻撃を受けては身体を再生させコアを守り続けていた。
意識の洗脳に加え、白蛇に襲い掛かるのは魔物の噛み付きとミネルバによる斧槍の突きと斬撃。反撃を繰り出そうにも放たれた攻撃は、レンリと二羽の風によって全て防ぎ切られてしまう。
刺客達の猛攻に押され、次第に再生が間に合わなくなっていく巨大な白蛇。追い込まれるほどに額のコアは強い光を放ち、エーテルの供給を増幅させ弱る白蛇に力を与え続けていた。
だがこのまま消耗戦へともつれ込んだなら、負けるのはどう見ても白蛇であっただろう。エーテルの供給を超えるほどの数の暴力を前にして、その存在に守られていた白の魔女は今一度仲間のために大鎌を振るう。
「やめなさい!! 集団狩りッ!!」
オームギの振るった集断刀の刃先が、流れ着いたオアシスの水により湿った地面に触れる。地面を裂いた刃からは斬撃が放たれ、白蛇へと襲い掛かっていた獣型の魔物の一匹を二つに切り裂く。直後、広範囲に渡って白蛇を囲っていた魔物達は最初の一匹と同じように真っ二つになり全て消滅していった。
「おやおや、この期に及んでまだ邪魔をするとは……。ですが優先すべきは目の前のコア! あなた達そこで指を加えて見守ってなさい!!」
ラボンの怒号が自由を取り戻したオームギへと襲い掛かる。そんな彼女を守るように、周囲の砂からエルフ型の魔物が現れ身代わりとなり再び崩れ落ちる。
「亡霊風情が……ならばもう一人を!!」
「…………!」
「させません! ここでなら……氷結精製:降雹の刃!!」
オームギへの洗脳が防がれると判断するや否や、ラボンはもう一人の洗脳対象であったエリーゼを操り同士討ちを狙おうとした。だがそんな彼の行動を先読みし、ネオンはエリーゼに触れ彼女に対しての洗脳をすぐさま解除。その直後、反撃可能となったエリーゼは湿り気のある土を見て迷わず氷の魔術を放った。
水気のある場所においては、エリーゼの放つ氷の魔術は十分に強度を保つ事が出来る。さらに連続での精製も可能となり、生み出された氷の刃はラボンを向けて無数に襲い掛かる。
「ハロエリ、ハルウェル!!」
ラボンへと襲い掛かる氷の刃を二羽の風により吹き飛ばす。彼が長寿の力を解き明かしてくれなければ、病を抱えた相棒達を救う事は出来ないのだ。
レンリと相棒達の起こした砂埃から、一筋の赤い閃光が漏れ出す。赤の光は真っ直ぐにラボンを狙ったエリーゼへと当たり、直後逆巻く風と共に斧槍が一直線に飛び込んできた。
「小娘が、欲深き双武器……ッ!」
「ッ、氷結精製:氷河の盾!」
エリーゼは咄嗟に氷の壁を作り出すが、斧槍の先が触れると同時に分厚い壁は真っ二つに切断される。刺突と斬撃を同時に行う、大罪武具が内の一つ『欲深き双武器』。その特異な性質を持つ斧槍を前にしては、並大抵の物体では刺し貫き叩き壊されてしまう。
「壁が……!?」
「あらあら……ラボン様を襲うなんて、ダメではありません、かぁ!!」
ただでさえ近接戦に弱いエリーゼに、最悪の相手は間髪入れずに斧槍を振り回しエリーゼを惨殺しようとする。ミネルバは身長ほどある斧槍を天高く振り上げ、暴力的に横に取り付けられた刃でエリーゼを叩き割ろうとした。
だがそんな彼女の邪魔をするのは白の魔女ことオームギ。振り上げられた斧槍へ大鎌を絡ませ、遠心力でミネルバの身体ごと吹き飛ばす。
「オームギさん……!」
「奴の相手は私がするわ!! だから貴方はシキ達を……!」
オームギ達の相手をするミネルバの横で、同じくラボンが橙のエーテルコアを手に入れるように援護する、巨大な拳を持つ大男スワンプ。
スワンプは巨大な拳を使い衝撃波を発生させ徹底的にシキを襲い続ける。たとえ炎で出力を上げ対抗しようとも、その圧倒的な破壊力を前にしては返り討ちにあうのが関の山であった。
視界の端でネオンが二人を助け出す様子を見て少し安堵するシキ。だがシキの攻防は相変わらず変化を起こせない。
「スワンプ・スタンプゥ!!」
「チィ……何度も何度もしつこいぞ!!」
「ハ! だったら、クタバレェ……!!」
落石のような一撃がシキを掠める。衝撃波だけで皮膚がめくれ上がりそうな攻撃を寸前のところで避け、シキは砂を被りながら地面を転がる。エリーゼの氷の壁ですら防げない大振りの拳をどうすれば攻略出来るのか。
必死になってシキが逃げ回っていたその時、不意にスワンプの動きが止まった。
「氷結精製:氷の塊……!」
「ハ……?」
バランスを崩したスワンプが、木々を倒したかのように衝撃と砂煙を上げ倒れる。シキを狙う事に躍起になっていたスワンプの足を、エリーゼは遠くから魔術を放ち氷の塊へと変化させていた。
踏み込みが上手く行かなかったスワンプは足を挫き、そのまま上半身の重みと勢いで地面へと突っ込んだ。倒れ込んだ大男は攻撃に使っていた破壊力を自身で受けてしまい、そのまま意識を失っているようだった。
「まずは一人……です!」
砂漠の地下空間に落ちる前、砂に足を取られ動けなくなっていた彼の姿をエリーゼは目の前で見ていた。暴力的な破壊力を放つ拳を持っていようとも、それを支える足を捉えられたなら。エリーゼは強者の見せた一瞬の隙を逃さなかった。
きっとエリーゼだけでは大男の攻撃を防ぐ事に精一杯で反撃の策を切る事すら出来なかっただろう。だが、一人では出来ない事も二人なら。シキという男が窮地を前にしても戦い続けた結果生まれたチャンスをエリーゼは確実に掴んだのだ。
「さぁ、その力を私に差し出すのです。さぁ。さぁ!」
巨体を轟かせ地下へと誘った刺客達に襲い掛かる、エーテルコアを持つ巨大な白蛇。そんな怪物の力を手中へと収めるため、ラボンは瞳を真っ赤に輝かせ白蛇を睨み付ける。
ラボンの放つ言葉はエーテルへと直接干渉し、身体のコントロールを奪うという圧倒的な力を持っていた。オームギを助けるため現れたエルフ型の魔物達も例外無く洗脳され、身動きを取る事すら許されず赤の国の刺客達に殺される。
一方的に殺される魔物と違い、シキ達がラボンの干渉を軽減していたのはそれぞれ理由があった。
シキの場合は敵と同じ赤のコアを持っており効果の範囲外に、ネオンについてはエーテルを吸収する体質により効果そのものを受け付けなかった。
エリーゼとオームギの場合は干渉こそ受け動きを制限されていたものの、エリーゼは青のコアが取り付けられた杖を所持しており、オームギもまたエルフのエーテル回収に使っていた橙のコアにより、意識までは洗脳を受けずに済んでいたのだ。
それは同じく橙のコアを持つ白蛇も同じ事。ラボンによるエーテル干渉に耐えながら、白蛇は刺客達の攻撃を受けては身体を再生させコアを守り続けていた。
意識の洗脳に加え、白蛇に襲い掛かるのは魔物の噛み付きとミネルバによる斧槍の突きと斬撃。反撃を繰り出そうにも放たれた攻撃は、レンリと二羽の風によって全て防ぎ切られてしまう。
刺客達の猛攻に押され、次第に再生が間に合わなくなっていく巨大な白蛇。追い込まれるほどに額のコアは強い光を放ち、エーテルの供給を増幅させ弱る白蛇に力を与え続けていた。
だがこのまま消耗戦へともつれ込んだなら、負けるのはどう見ても白蛇であっただろう。エーテルの供給を超えるほどの数の暴力を前にして、その存在に守られていた白の魔女は今一度仲間のために大鎌を振るう。
「やめなさい!! 集団狩りッ!!」
オームギの振るった集断刀の刃先が、流れ着いたオアシスの水により湿った地面に触れる。地面を裂いた刃からは斬撃が放たれ、白蛇へと襲い掛かっていた獣型の魔物の一匹を二つに切り裂く。直後、広範囲に渡って白蛇を囲っていた魔物達は最初の一匹と同じように真っ二つになり全て消滅していった。
「おやおや、この期に及んでまだ邪魔をするとは……。ですが優先すべきは目の前のコア! あなた達そこで指を加えて見守ってなさい!!」
ラボンの怒号が自由を取り戻したオームギへと襲い掛かる。そんな彼女を守るように、周囲の砂からエルフ型の魔物が現れ身代わりとなり再び崩れ落ちる。
「亡霊風情が……ならばもう一人を!!」
「…………!」
「させません! ここでなら……氷結精製:降雹の刃!!」
オームギへの洗脳が防がれると判断するや否や、ラボンはもう一人の洗脳対象であったエリーゼを操り同士討ちを狙おうとした。だがそんな彼の行動を先読みし、ネオンはエリーゼに触れ彼女に対しての洗脳をすぐさま解除。その直後、反撃可能となったエリーゼは湿り気のある土を見て迷わず氷の魔術を放った。
水気のある場所においては、エリーゼの放つ氷の魔術は十分に強度を保つ事が出来る。さらに連続での精製も可能となり、生み出された氷の刃はラボンを向けて無数に襲い掛かる。
「ハロエリ、ハルウェル!!」
ラボンへと襲い掛かる氷の刃を二羽の風により吹き飛ばす。彼が長寿の力を解き明かしてくれなければ、病を抱えた相棒達を救う事は出来ないのだ。
レンリと相棒達の起こした砂埃から、一筋の赤い閃光が漏れ出す。赤の光は真っ直ぐにラボンを狙ったエリーゼへと当たり、直後逆巻く風と共に斧槍が一直線に飛び込んできた。
「小娘が、欲深き双武器……ッ!」
「ッ、氷結精製:氷河の盾!」
エリーゼは咄嗟に氷の壁を作り出すが、斧槍の先が触れると同時に分厚い壁は真っ二つに切断される。刺突と斬撃を同時に行う、大罪武具が内の一つ『欲深き双武器』。その特異な性質を持つ斧槍を前にしては、並大抵の物体では刺し貫き叩き壊されてしまう。
「壁が……!?」
「あらあら……ラボン様を襲うなんて、ダメではありません、かぁ!!」
ただでさえ近接戦に弱いエリーゼに、最悪の相手は間髪入れずに斧槍を振り回しエリーゼを惨殺しようとする。ミネルバは身長ほどある斧槍を天高く振り上げ、暴力的に横に取り付けられた刃でエリーゼを叩き割ろうとした。
だがそんな彼女の邪魔をするのは白の魔女ことオームギ。振り上げられた斧槍へ大鎌を絡ませ、遠心力でミネルバの身体ごと吹き飛ばす。
「オームギさん……!」
「奴の相手は私がするわ!! だから貴方はシキ達を……!」
オームギ達の相手をするミネルバの横で、同じくラボンが橙のエーテルコアを手に入れるように援護する、巨大な拳を持つ大男スワンプ。
スワンプは巨大な拳を使い衝撃波を発生させ徹底的にシキを襲い続ける。たとえ炎で出力を上げ対抗しようとも、その圧倒的な破壊力を前にしては返り討ちにあうのが関の山であった。
視界の端でネオンが二人を助け出す様子を見て少し安堵するシキ。だがシキの攻防は相変わらず変化を起こせない。
「スワンプ・スタンプゥ!!」
「チィ……何度も何度もしつこいぞ!!」
「ハ! だったら、クタバレェ……!!」
落石のような一撃がシキを掠める。衝撃波だけで皮膚がめくれ上がりそうな攻撃を寸前のところで避け、シキは砂を被りながら地面を転がる。エリーゼの氷の壁ですら防げない大振りの拳をどうすれば攻略出来るのか。
必死になってシキが逃げ回っていたその時、不意にスワンプの動きが止まった。
「氷結精製:氷の塊……!」
「ハ……?」
バランスを崩したスワンプが、木々を倒したかのように衝撃と砂煙を上げ倒れる。シキを狙う事に躍起になっていたスワンプの足を、エリーゼは遠くから魔術を放ち氷の塊へと変化させていた。
踏み込みが上手く行かなかったスワンプは足を挫き、そのまま上半身の重みと勢いで地面へと突っ込んだ。倒れ込んだ大男は攻撃に使っていた破壊力を自身で受けてしまい、そのまま意識を失っているようだった。
「まずは一人……です!」
砂漠の地下空間に落ちる前、砂に足を取られ動けなくなっていた彼の姿をエリーゼは目の前で見ていた。暴力的な破壊力を放つ拳を持っていようとも、それを支える足を捉えられたなら。エリーゼは強者の見せた一瞬の隙を逃さなかった。
きっとエリーゼだけでは大男の攻撃を防ぐ事に精一杯で反撃の策を切る事すら出来なかっただろう。だが、一人では出来ない事も二人なら。シキという男が窮地を前にしても戦い続けた結果生まれたチャンスをエリーゼは確実に掴んだのだ。
0
あなたにおすすめの小説
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる