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弟
私が絶対、助け出すから
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次の日の朝、私は学校に行くふりをして家を出て、そのままリッくんたちの家に向かった。
この時間なら、カイくんは学校に行っていて、家にはリッくんしかいないはずだ。
その隙に、リッくんが監禁されている姿を、写真に収めることにしたのだ。
リッくんの部屋は二階にあるため、どうにかしてどこからは登らないといけない。
そこで私は、庭に生えている木を登り、一階の屋根へと乗り移り、リッくんの部屋の窓まで進んだ。
窓は、カーテンが閉められていて、中の様子は分からない。
どこか隙間はないかと探ってはみたけれど、きっちりと閉められていて、とても写真を撮れそうではなかった。
コン、コン
試しにノックしてみたが、反応はない。
いくら自由を奪われているとはいえ、声くらいは上げられるはずだ。
それなのに、何の反応も無いという事は、もしかしたら、カイくんに脅されて、助けを求めることができないのかもしれない。
どうしよう……。
このままでは、手ぶらで帰らないといけなくなってしまう。
すぐそこに、リッくんがいるというのに……。
その時、ふと、ある考えが浮かんだ。
「……そうだ。私が、助け出せばいいんだ。」
どうしてこんな、まどろっこしい事をしていたんだろう。
私はすぐに屋根から降りると、家へと引き返し、父親のゴルフクラブを持ち出した。
そして、リッくんたちの家の庭からリビング側のガラス戸に行き、私は勢いよくゴルフバットを振り下ろした。
パリーンという音とともに、どんどんガラスが割れていく。
後もう少し、そう思った時だった。
「そこの君、止まりなさい!」
「………っ⁉︎」
驚いて振り返ると、そこには警察官がいた。
「君、一体ここで何をしているんだ!」
どうして、こんなところに警察官が……?
「不審な人物が、屋根の上にいると通報があったんだ。それで、駆けつけてみれば、この有様というわけだ。」
私の気持ちを読み取ったように、警察官は話した。
「とにかく、今すぐその手に持っているゴルフクラブを放しなさい。さもないと、罪がさらに重くなるぞ。」
「まっ…待ってください!これには事情があるんです。実は、この家に、友達が監禁されているんです。嘘だと思うなら、入って確認してください!」
私はゴルフクラブを投げ捨てて、警察官の腕を掴み、家の中に引き込もうとした。
「……っ⁉︎何をするんだ!いいから大人しくするんだ。」
すると逆に、私は腕を取られ、手錠をかけられてしまった。
「嫌っ!離して!!」
必死で抵抗したが、力で勝てるはずもなく、とうとうパトカーに乗せられてしまった。
この時間なら、カイくんは学校に行っていて、家にはリッくんしかいないはずだ。
その隙に、リッくんが監禁されている姿を、写真に収めることにしたのだ。
リッくんの部屋は二階にあるため、どうにかしてどこからは登らないといけない。
そこで私は、庭に生えている木を登り、一階の屋根へと乗り移り、リッくんの部屋の窓まで進んだ。
窓は、カーテンが閉められていて、中の様子は分からない。
どこか隙間はないかと探ってはみたけれど、きっちりと閉められていて、とても写真を撮れそうではなかった。
コン、コン
試しにノックしてみたが、反応はない。
いくら自由を奪われているとはいえ、声くらいは上げられるはずだ。
それなのに、何の反応も無いという事は、もしかしたら、カイくんに脅されて、助けを求めることができないのかもしれない。
どうしよう……。
このままでは、手ぶらで帰らないといけなくなってしまう。
すぐそこに、リッくんがいるというのに……。
その時、ふと、ある考えが浮かんだ。
「……そうだ。私が、助け出せばいいんだ。」
どうしてこんな、まどろっこしい事をしていたんだろう。
私はすぐに屋根から降りると、家へと引き返し、父親のゴルフクラブを持ち出した。
そして、リッくんたちの家の庭からリビング側のガラス戸に行き、私は勢いよくゴルフバットを振り下ろした。
パリーンという音とともに、どんどんガラスが割れていく。
後もう少し、そう思った時だった。
「そこの君、止まりなさい!」
「………っ⁉︎」
驚いて振り返ると、そこには警察官がいた。
「君、一体ここで何をしているんだ!」
どうして、こんなところに警察官が……?
「不審な人物が、屋根の上にいると通報があったんだ。それで、駆けつけてみれば、この有様というわけだ。」
私の気持ちを読み取ったように、警察官は話した。
「とにかく、今すぐその手に持っているゴルフクラブを放しなさい。さもないと、罪がさらに重くなるぞ。」
「まっ…待ってください!これには事情があるんです。実は、この家に、友達が監禁されているんです。嘘だと思うなら、入って確認してください!」
私はゴルフクラブを投げ捨てて、警察官の腕を掴み、家の中に引き込もうとした。
「……っ⁉︎何をするんだ!いいから大人しくするんだ。」
すると逆に、私は腕を取られ、手錠をかけられてしまった。
「嫌っ!離して!!」
必死で抵抗したが、力で勝てるはずもなく、とうとうパトカーに乗せられてしまった。
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