私だけの世界

愛美

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もう疲れた

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後日たくさんの病院を回り、やっと自分の病気が分かった。
「貴方の娘さんは若年性関節リウマチです。残念ながらここでは娘さんの病気を治すことはできません。ここなら治してもらえるかも知れないのでそちらへ行って下さい」
若年性関節リウマチ?すぐ治る病気かな?私は小さかったのでどんな病気か分からない。

 家に帰ってきて私は数時間寝てた。でも親の話し声で起きた。
 ふと隣の部屋見たらお母さんとお婆ちゃんが泣いてた。え?なんで泣いてるの?なんかあったの?パニック状態になった。
そしてお母さんが私に気付いた。
「なんでアンタ病気になったん?」
そうお母さんが私に聞いた。え?どういうこと?意味がわからない。ただ分かるのはお母さんが私を睨み付けているということだけ。

 数日後、薦めてもらった病院に行った。
「結構進行していますね。薬を渡すのできちんと飲んで下さいね」
他にも説明があったが覚えていない。

 それから凄く大変な生活だった。朝昼夜、食後に5錠ほど飲まないといけない。副作用が強いのか全くご飯を食べる気になれない。しかも私が好きな体育ができなくなり、全て見学になった。だからもちろん、クラスの子にはサボり、ずるだと言われることも多かった。当然だろう。まだ小3なのだから。体育どころか生活が困難になった。顔も洗えない、服も時間をかけてしか着替えられない。自分が醜く思えた。私が何をしたのだろう。考えても考えても答えは出ない。もう私は生きる意味はあるのか?と思っていた。
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