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支配者

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舵移珠sideーーーーー


無事に番を連れて帰ってはきたが

なんだか嫌な予感がする


急ぎ、用意させた部屋で寝かせているが、もしかしたら逃げてなどいないだろうか



番の事では些細なことでも不安になるのか、





悪い気はしないが確かめないと安心できない




部屋の前まで向かうと話し声が聞こえてきた。



俺より先に、番と話している

笑い合っている



誰だ?


焦燥感から勢いよくドアを開けてしまった。


ガチャッ


「起きたか?」


話し声が聞こえた時点で分かってはいたがそれでも責めるように言わずにはいられなかった


余裕ねぇな



璃日留は俺に忠義を誓ってる


裏切ることはないし俺に害する事を絶対にしないと理解してる


それでも
「やっぱ、妬けるな」

誰にも聞こえない程小さい声でつぶやいた





早く、早く、早く


お前の名前が知りたい


「あんた、名前はなんて言うんだ?」



ヒトがどう言われようがそいつの意見だからどうも思わなかったが自分の番に対して鹿凪卯が卑下したことがどうにも許せなかった。


それを察知したのか瑪囲髏がすかさず止めに入る。


瑪囲髏が止めなければ一撃入ってたかもしれん



それぐらい番に対して感情が抑えれそうにない


孤茉利の話している所を見て、聞いて、



惹かれていると思う。


が同時に




違うとも思った。



そんな作った様な顔じゃなくて感情からくる笑顔が見たいと思った。



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