どうも魔法少女(おじさん)です。 異世界で運命の王子に溺愛されてます

志麻友紀

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どうも魔法少女(おじさん)です。【3】~魔王降臨!!おじさんの昔のオトコ!?~

【3】腰みのにリンボーダンス、嘘だよ~※ その2

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 コンコンと私室の扉を叩けば、すぐに開いてフィラースが顔をのぞかせた。コウジは「よお」と片手を挙げて。

「さっきはありがとうな。うまくごまかせた」
「いや、現代日本は犯罪もない平和な世界だと聞いていたからな。あのような少女達には私達の体験は少々、衝撃的過ぎるだろう」
「まあな、俺もジーク以外には傭兵あがりだとは、話してねぇし」

 首の後ろの髪を片手でくしゃりとつかんで、コウジは話す。
 あのお茶会で事前に打ち合わせなどなくとも、目配せ一つでフィラースは上手くごまかしてくれた。さすがにそういうところはカンの良い男だ。

「ジーク・ロゥ王子と言ったな。彼は君の出自を知っているのか?」
「あいつと俺はパートナーだからな。思い出したときにポツポツ話してあるぜ」

 「なかで話すか?」と問われてコウジは「今日はここでいい」と首を振る。フィラースと個室で二人きりなんて、あのヤキモチ妬きがうるさそうだ。
 今だって剃刀色の目をかいくぐって、抜け出てきたのだから。

「彼女達は魔法……少女だったか? コウジも同様に魔法が使えることがわかったが、あとは少し理解しがたいな」

 「少女があのような姿で戦うとは」と首をひねるフィラースに「理解しなくていい」とコウジは苦笑する。砂漠の革命家にあのようなひらひらミニドレスで少女が戦うのが日本の伝統文化です……とは言いたくない。テレビの中だけだけど。

「それでコウジは私と別れたあとどうしたのだ?」
「ん~しばらくは傭兵稼業して国に帰ったさ」
「私は君からの連絡を待っていたのだがな。薄情な男だ」
「元から俺はそういうヤツだぜ。あんたと俺は金で契約した関係だ」
「まあ、そういうドライなところも気に入っていたのだがな」

 スッとフィラースの手がコウジに伸びる。それを後ろからぐいと腰を抱かれて引き寄せられた。

「ジーク」

 ヤキモチ妬きが、もう嗅ぎつけやがったか? とコウジは煙草をくわえながら、後ろを振り返る。そこには剃刀色の瞳を冷たく光らせて、フィラースを見る男がいた。おいおい、剣呑な雰囲気が丸見えだぞ。

 そんなジークに対して「ジーク・ロゥ王子、さっきぶりですね」と微笑むフィラースのほうが上手だろう。見た目は若いが、中身は海千山千の革命家だ。敵意むき出しの相手との交渉だって山ほどあった。そこにコウジもボディガードとして同行したこともある。

「もうご存じかと思うが、コウジと私は昔なじみでね。尽きない話もある。あなたもご一緒に私の部屋でいかがかな?」
「いやコウジとともにこれで失礼する。あなたも本日召喚されたばかりで疲れているだろう」

 とりつく島もないとコウジはジークに腰を掴まれたまま、肩をすくめる。「また明日な」とコウジが言えば「ああ」とフィラースはうなずいた。



   ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇



 居住区の自分達の部屋に戻るなりジークに「あの男となにを話していた?」と問われた。まるきり真昼の情事を追及される人妻の気分だぜと思いながら。

「サロンでうまく話をごまかしてくれた礼だよ。あいつは砂漠の国の革命家で、俺は一時期傭兵としてあいつの革命軍に雇われていた」

 「俺があっちで会ったときは、三十頭だったんだけどなあ。あいつだけ若返りやがった。ズルくね?」とブツブツ髪をかき回しコウジは続ける。

「まあ、一番の疑問は最強のおじさんの俺の設定がフィクションなら、あいつだって現実にいないはずだ。
 それがどうしてここに……? って話……わあっ!」

 横抱きにされてベッドに放り投げられて、声をあげる。のしっとのしかかってくる長身に昨夜のデジャビュがよみがえる。またこのパターンか。

「あなたが昨日夢に見た“昔の男”というのは彼のことか?」
「そう言ってお前をからかったのは、俺だけどなあ。だから、俺の“昔の知り合い”の男だ!」

 「このヤキモチ妬き!」とペシリ、軽く秀でたデコを叩いてやる。その頭を抱きしめて、ぺろりと自分の叩いた場所を舐めてやり。

「昨日散々言っただろう? 俺はお前しか知らねぇし、お前だけだって……っ!」

 首筋に押し当てられた唇にキツく吸われて息を詰まらせる。チクリチクリと甘い痛みは下へと降りて、解かれたネクタイ、開いたシャツの前に男の頭がうまる。
 乳首をじゅっと吸われて「あぁ……」と声が漏れる、ぐしゃりとその銀髪をかき混ぜれば、後ろになでつけていた前髪がおりて、コウジの肌をくすぐる。頭は下へ下へと、脇腹をさらりと髪がなぞる感触にぞくぞくと肌が粟立った。

 スラックスの前を開かれて、すでに立ち上がっていたモノを口に含まれる。あの端正な唇が男の自分のを……なんて想像するだけで尾てい骨から甘い刺激が立ち上る。実際はその百倍気持ちいいけど。

「あ……やべぇって……うんっ……くっ!」

 のけぞり男の口に吐き出す。下を見おろせば、ごくりと喉仏の浮き出たラインさえ芸術品みたいなそれが、動くのが見えた。

「俺も……口でするか……?」
「あなたが我慢出来るのか?」

 なかに含まされていた指を動かされて「うわっ! 馬鹿ぁ!」と声をあげる。二本の長い指が性器の裏のイイ場所をひっかくのに、一旦吐きだしてくったりしていたはずの自身が、またむくむくと頭をもたげるのがわかった。

「くそっ! ぬけよ!」

 中の指が抜かれて、さらに足からスラックスが抜き取られて放り投げられる。両方の意味だと伝わるほどに、もう何度も抱き合っている。
 コウジは足を立てて広げて、自分を見おろす男に挑発的に笑って見せる。

「来いよ、お前が欲しい……っ!」

 押し当てられて、ゆっくりと馴染ませるように入ってくる、太くて大きいモノに自らもゆっくり息を吐いて身体の力を抜く。
 こんなにガチガチですぐにでもずっぽりいれたいだろうに、それでも最初はコウジの身体を気遣うことを忘れない。いや、最初だけでなくて、どんな欲望ギラギラでも食われそうでも、本当にコウジがダメなときは手を止めてくれる。優しい男だ。

 広い背中に両手を回して、足も腰に絡めてコウジは「ふふ……」と笑う。

「すんげ……気持ち…イイ……このままずっと…こうし…て…よう…か? あ、でも動かねぇと……らちあかねぇ…か……うあ……っ!」

 ぐっぐっと力強く律動されて、あとは意味不明な言葉と啼き声だけとなった。





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