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どうも魔法少女(おじさん)です。【3】~魔王降臨!!おじさんの昔のオトコ!?~
【19】おじさんの為に争わないで、再び…… その1
しおりを挟む王都から出ていく長蛇の列。多くの荷車に並ぶ人々。兵士に率いられた民に混乱はなく、整然とした行進を、上空に浮かぶ魔王城からフィラースは見おろしていた。
「民をまず先に避難させるとは賢明にして、よき統治者と見えるな」
王都を一番最初に出たのは王侯貴族の豪奢な馬車ではなく軍に守られた平民というのが、王の心を示しているようだった。
この民の避難が始まる前にフォートリオン側から、先の“宣告”に対しての返書が来ていた。
三日の期限の最終日に王宮にて話し合いの場を設けたい。
また、先に王都の民を郊外に避難させるが、三日の猶予を示したのはそちら故に、見逃されたし……と。
「話し合いなど……先に示した全面降伏と臣従こそが、こちらの唯一の条件だというのに」
「では、そのように通達し、すぐに兵を動かしますか?」
フィラースの後ろに控えるデクスが口を開く。
「三日の猶予を与えたのはこちらよ。それを破るなど王者の余裕もないと、笑われるぞ」
「では、話し合いなど不要と、三日後に攻撃いたしますか?」
「そう急くな。この世界の人間の王の気概に免じて、場には向かうことにしよう。顔ぐらいは見ておきたい」
フィラースの視線の先には、避難する民の最後尾にて、兵士達に囲まれて留められる貴族達の豪奢な馬車の列が見えた。おそらくは我先にと民を押しのけて脱出しようとして留められたものだろう。
◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇
王都は空っぽとなった。
ロンベラスの手配によって、王都民はすべて近郊の町や村へとそれぞれ避難させられた。
貴族達は豪奢な馬車にありったけの宝石や金貨を積み込んで、避難する平民を押しのけて都を出ようとしたが、これも先を読んだロンベラスの手配によって留められた。
「陛下の命によってあなた達の順番は一番あとです」と言われれば、彼らも従わざるをえない。
そんな貴族達の馬車も深夜には自らの領地へと、王都から少しでも早く遠ざかろうとばかりに、出て行った。
王都もそうだが、王宮もまた人気がなくがらんどうとなった。王の「お前達も好きにするがよい」との言葉で仕えている大半の女官や侍従達もまた、王都の外へと避難したからだ。それでも王宮に古くから仕える気概ある者達は、最後まで陛下のお世話をしたいと残った。
フィルナンドは逃げた者達に関しては恨み言の一つも口にしなかった。「このようなものよ」と朗らかに笑う王に、三王子もシオンもマイアも、そしてコウジさえ、口の片端をつりあげてこんなときなのに、いやこんなときだからこそ笑ったものだ。
準妃のロジェスティラにもフィルナンドは避難をすすめたが、彼女は首を振り言った。
「これからは常にそばに……とわたくしに命じられたのは陛下にございます」
「おおそうだったな。歳をとるとどうも忘れっぽくてな」
老境にさしかかりようやく穏やかな夫婦となった、そんな二人をみんな微笑ましく見る。
常に人がいる王宮でその気配がないが、ここだけは温かな王家のサロンにて、シオンがコンラッドに向き直り「こんなときですが殿下」と口を開く。
「わたし、殿下のお話を受けたいと思います」
コンラッドも一瞬なんの話かわからなかったらしいが、にわかにその生真面目な顔に喜びの表情を浮かべて。
「まことか? シオン! 私の求婚を受けてくれると」
「はい。お返事が遅れて申し訳ありません」
そうなのだ。早々に婚約したピートとマイア。なりゆき? と婚約式までしてしまったジークとコウジに対して、シオンはまだコンラッドに答えてなかったのだ。
「シオンちゃん、わるいけどさ。明日の決戦を前に
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「コウジさんだって、わたし達がどうなったか、気になったままでは、旅立てないでしょ?」
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