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【73】初めてに三回はやりすぎではないか? ※

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 トラウザーズを足から引き抜かれて尻を揉まれて、その間をさぐられる。やはりここを使うのか? と思う。

「汚くないのか?」
「浄化の魔法を使うから心配はない。元からあなたのすべては綺麗だが」
「そこまでさすがに綺麗と褒められるのはな……うんっ!」

 乾いた指先がアヌスにふれるのに、声が出る。くるりくるりとまわりをなぞられる。

「……そのままツッコむと切れそうだな」

 この世界はポーションでどんな重傷も治ってしまうが、さすがにここにふりかけられるのはなあ……と思う。

「あなたに怪我も苦痛も与えたくない」
「なんか滑りよくするものがあるか?」

 ローションと思ったが、この世界にあるのか? いや軟膏ぐらいはあるか? 
 しかし、そんな用意がダンダレイスの寝室に初めからあると思えない。今までずっと一緒にいて女の影というか、この世界は同性婚も可能らしいから、男の影? も感じたことはなかった。

「スティーブンに……」
「この状態で持って来させたら、俺は直ちにチンチラの姿に戻ってゲージに閉じこもるからな」

 生まれながらのお貴族様のダンダレイスは、執事に見られたって恥ずかしくもないだろう。たしか、使用人は生きてる家具だったか? いやダンダレイスがそういう考えとは思わないが、生まれた時から世話をしてくれている、スティーブンに見られて恥とは思わないだろう。
 アルファードの言葉にダンダレイスは少し考えて、そしていった。

「ならば舐めるか……」

 「は?」も「へ?」もいう余裕もなく、身体を裏返しにされて腰を掴まれ持ち上げられたうえに。
 信じられないことに本当に舐めた。
 これならスティーブンに持って来させたほうがマシじゃないか? というぐらいの恥辱だった。舐めるだけじゃなくて、舌が入ってきたし、指も入りこんできてぬるぬると動くのに、初めは違和感だけだったのに「あ」だの「う……」だの声をあげてしまったし、実際、一度吐きだしたものが、緩く立ち上がったのを感じて身も世も無く消えてしまいたかった。

 しかし、それも指先が奥の一点を探り当てるまで、それに思いきり反応してしまい、ダンダレイスにしつこいぐらいそこをいじられた。指がいつまにやら二本に増えていたなど知らない。
 その指を抜き取られて、表にふたたび返されて、ぺちんと奴のシャツに包まれた胸を叩く。

「し、信じられない。あ、あんなところを舐めるなんて……」
「大丈夫だ。浄化の魔法を使った」
「そ、そういう問題か!」

 たしかに生活魔法を使えば何日も風呂に入らなくても大丈夫であるから衛生面では問題ないのだろう。しかし、そこを舐められたアルファードの精神的ダメージは大きかった。

「嫌か? もう止めるか?」
「ここで止めるな、馬鹿!」

 本当に信じられないことに、ここまでされても嫌悪感なんて微塵もないのだ。舐められて感じていたからこそ、自分で自分の身体が信じられないわけで。

「俺だけ脱がせておいて、お前は着たままなんてずるいぞ」

 胸を叩いたときに気付いた。ダンダレイスの衣服はまったく乱れていない。ジトリとにらみつければ、彼は「わかった」と潔く服を脱ぎ捨てた。
 シャツから覗く広い肩幅に厚い胸板、くっきり割れた腹筋に見とれ、トラウザーズを脱ぎ捨てた長い足。すねまで形のいいのはずるくないか、浮き出た太もものたくましい筋肉とか。

「…………」

 そして、あえて見なかった部分を凝視してしまった。身体もデカいのだから、大きくて当たり前なのだが、しかし。

「大きすぎないか?」
「そうなのか?」
「それ入るのか?」
「十分に慣らしたし、ゆっくりやるから大丈夫だ」

 それでもアルファードの足を割り開く手には逆らわなかった。男のたくましい腰が足のあいだに入ってくる。ぴたりと当てられたのに息を呑む。

「いや、いっそひと思いにやってくれ」
「……処刑するわけではないぞ」
「似たようなものだろ……うっ!」

 ぐっと入って来る圧迫感がすごい。

「っ……力を抜いて」
「で、出来たら苦労は……しないっ!」

 そもそも入れるところではないのだから、締め出そうとするだろう。そしたら腹の間に手が入ってきて萎えかけていたペニスを掴まれた。

「ふっ……うあっ!」

 急所を掴まれてやわやわと刺激を与えられて、そちらに気をとられたすきに、ずるりと入りこまれた。先の張り出したえらを通りすぎてしまうと意外とあっけなく。

「は、はいった……か?」
「ああ、だが、これで終わりではない」
「そ、それはわかって……う、はっ……う、う」

 ゆるゆると動かれる。いや、動かなければ終わらないのだが。
 最初は内臓が口から飛び出るかと思ったが、違和感や痛みを感じない訳ではない。しかし、徐々にそれがなにかにすり替わっていく。

「う、あ……な、なにか、ヘ…ン、ひっあ……っ!」
「ここか?」
「そ、そこは…ダ、ダメだ……」
「びくびくしてる」
「だから、いかん……あ、あ、あっ!」

 初めてなのにお互いにイケたのは、身体の相性はよいといえるのか? 
 中だしされて、放心していたら「もう一度いいか?」といわれて、返事もきかずに動かれて、突かれるたびに「あ」だの「う」だの啼くだけの生き物なった。
 二回で終わらず、三回はやりすぎだろうが!  
 そのたびに腹を濡らしていた、自分も自分だが。
 最後は意識を失っていたと思う。





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